日本臨床麻酔学会誌
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20 巻, 2 号
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  • 記憶の病理
    田邉 敬貴
    2000 年 20 巻 2 号 p. 73-75
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 松木 明知
    2000 年 20 巻 2 号 p. 76-82
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 越智 元郎
    2000 年 20 巻 2 号 p. 83-90
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 中川 五男, 濱田 宏, 上杉 文彦, 酒井 明彦, 木村 美葉
    2000 年 20 巻 2 号 p. 91-96
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    頸動脈血栓内膜摘除術症例において,プロポフォール麻酔中の動脈血及び内頸静脈血中濃度を測定し,その脳への作用を内頸静脈酸素飽和度(SjO2)及び体性感覚誘発電位(SEP)の変化の面から検討した.対象はプロポフォールを10mg•kg-1•h-1の速度で開始し,10分間隔で漸減する投与法を施行した群(I群,n=6)と,プロポフォールを5mg•kg-1•h-1で定量投与した群(II群,n=6)に分類した.SjO2及びSEPは,両群ともプロポフォール投与によりコントロールに比べ有意の低下あるいは抑制が認められた.プロポフォール動脈血中濃度と,SjO2及びSEPの振幅の変動との間には相関は認められなかったが,内頸静脈血中濃度はI群ではSjO2と,II群ではSjO2及びSEPに対し負の相関が認められた.内頸静脈血中濃度測定は脳での薬物動態を検討するうえで重要な情報を与えるものと考えられた.
  • プロポフォールとイソフルランの比較
    小村 好弘, 加藤 学, 森本 佳子, 森本 裕二, 劔物 修
    2000 年 20 巻 2 号 p. 97-100
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    片肺換気を必要とする麻酔時に,術中低酸素状態をきたすことがある.近年,プロポフォールは低酸素性肺血管収縮を抑制しないため,片肺換気において吸入麻酔薬より有利であるという報告がある.今回われわれは,術中片肺換気を必要とする手術32例をプロポフォール維持群(P群)16例,吸入麻酔群(I群)16例に分け,PaO2がどのように変化するかを調べた.100%酸素で換気し,側臥位両肺換気時,片肺換気開始15分,30分,60分後,及び40%酸素で両肺換気15分後の動脈血ガス分析を比較した.その結果,片肺換気15分後におけるPaO2値はI群197.9mmHgに対し,P群281.7mmHgと有意に高かった.その原因はプロポフォールは吸入麻酔薬に比べて低酸素性肺血管収縮の抑制が少ないためと考えられた.プロポフォールは片肺換気の麻酔維持に適した麻酔薬と結論した.
  • 鳥越 和憲, 秋岡 健一郎, 住谷 泰, 清水 信貴, 小林 裕子, 白鳥 倫治
    2000 年 20 巻 2 号 p. 101-106
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    プロポフォール麻酔中に低濃度のセボフルランを使用することによって,夢や健忘の出現に変化があるかを検討するために,ASA Iの耳鼻科患者60名を無作為に,プロポフォール+亜酸化窒素(PN)群,セボフルラン+亜酸化窒素(SN)群及びプロポフオール+亜酸化窒素+30分間低濃度セボフルランを30分間隔で投与した(PNs)群の3群(各20例)に分けて比較した.夢の想起率は,PN群で55%,SN群で10%と後者で有意の減少があった.PNs群は45%で,PN群より減少傾向を示した.翌日の健忘については,色に関する回答において,PNs群は他の2群に比べ有意に健忘が増加した.手術室での出来事や覚醒後の出来事についての調査では,PNs群は他の2群に比べ有意に健忘が増加した.プロポフォール+亜酸化窒素麻酔中,低濃度のセボフルランを間歇的に併用すると,夢は減少し健忘は増加して,麻酔の「覚醒の質」の向上を得られることが示唆された.
  • 戸田 雄一郎, 樋本 夏美, 内田 淳子, 日高 秀邦, 高橋 修治, 武田 明雄
    2000 年 20 巻 2 号 p. 107-111
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    急性間欠性ポルフィリン症(acute intermittent porphyria: AIP)の患者に対する帝王切開術の麻酔を経験した.本症例は卵巣嚢腫茎捻転にて3度の手術を経験しており,術後症状の悪化によりAIPと診断された.麻酔はプロポフォール,ベクロニウムにて挿管,児娩出後にフェンタニルを追加し,酸素,亜酸化窒素,プロポフォールで維持した.術後経過は良好であった.AIPは,薬剤が誘因となって急性発作を引き起こすことや,胎児への影響を考慮すると麻酔法や薬剤の選択は限定される.プロポフォールはAIP患者や帝王切開術で安全に使用できるとの報告があり,プロポフォールを中心とした全身麻酔で良好に管理し得た.
  • 梅園 恭明, 遠井 亨, 崎尾 秀彰
    2000 年 20 巻 2 号 p. 112-114
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    骨髄異形成症候群と肥大型心筋症を合併した症例の麻酔を経験した.術前に汎血球減少症を認め,濃厚赤血球と濃厚血小板を輸血した.心電図では三束ブロックを呈していた.麻酔はセボフルランと50%亜酸化窒素で維持した.周術期に心ペーシングを必要とすることはなく,亜酸化窒素による骨髄抑制も認めなかった.輸血による適正な酸素運搬量と止血機構の維持,及び注意深い心筋虚血のモニタリングが重要と推察された.
  • 尾崎 道郎, 樋口 純, 佐藤 東玄, 高橋 宏行, 大津 敏, 崎尾 秀彰
    2000 年 20 巻 2 号 p. 115-118
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    僧帽弁狭窄・閉鎖不全症の精査のための肺動脈カテーテルの留置直後に急激なショック症状を呈し,肺動脈穿孔と診断された症例の麻酔を経験した.緊急手術で穿孔部の縫合閉鎖が行なわれたが,術翌日には再度,開胸止血術を要した.その後は高度の肺高血圧が持続し,頻回に心原性肺水腫をきたすため,23日後に僧帽弁置換術が予定された.これら3回の全身麻酔の問題点について検討するとともに,肺動脈カテーテル留置に関する留意点についても併せ考察した.
  • 津野 信輔, 竹吉 悟, 多幾山 礼子, 前川 隆英, 黒川 博巳, 伊藤 大真
    2000 年 20 巻 2 号 p. 119-122
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    過去15年間に経験した咽喉頭の嚢胞性疾患18例(喉頭蓋嚢胞12例,舌根嚢胞6例)の麻酔経験について報告する.喉頭蓋嚢胞は中年以後の男性に多く,舌根嚢胞は乳児に多かった.挿管困難症例は18例中6例33.3%(喉頭蓋嚢胞4例,舌根嚢胞2例)で,麻酔導入後に挿管困難が判明した症例が3例あった.挿管困難症例では気管支ファイバースコープが有用であった.気管支ファイバーガイド下の挿管が経口的に困難な場合には,経鼻的な挿管を試みるべきである.成人の挿管困難症例では嚢胞はすべて右側にあった.嚢胞が右側にある場合には挿管困難の可能性が高いと思われた.乳児の舌根嚢胞の内1例では,嚢胞の穿刺・吸引後に気管挿管が可能となった.
  • 富山 洋, 徳嶺 譲芳, 石垣 敬子, 平良 豊, 伊波 寛, 奥田 佳朗
    2000 年 20 巻 2 号 p. 123-126
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    ディスポーザブル持続注入器シリンジェクター®には,従来にない注入速度可変設定機能がついている.この機能により,同一注入器で三速の注入速度が選択できるようになった.シリンジェクター®の1機種では,注入速度を1,2,及び3ml・h-1で選択でき,他の機種では注入速度を2,3,及び5ml・h-1で選択できる.3ml・h-1の注入速度を,前者は二つの制御管で,後者は一つの制御管でつくりだしている.今回,シリンジェクター®の注入速度可変設定機能の有用性を検討するため,先述の2機種の持続注入器の注入速度を3ml・h-1に設定し,両者を比較した.結果は,時間毎注入速度に有意な差は認めなかったが,可変注入速度1,2,及び3ml・h-1の持続注入器の各注入器ごとの注入速度のばらつきは,可変注入速度2,3,及び5ml・h-1の持続注入器より有意に大きかった.この理由は,制御管の誤差が,前者では後者より大きくなるためと考えられた.結論として,注入速度可変設定機能は,各機種ごとの注入速度のばらつきを大きくするといえる.
  • 浦上 秀一
    2000 年 20 巻 2 号 p. 127
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
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