日本臨床麻酔学会誌
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22 巻 , 10 号
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  • 木内 淳子, 阪上 学, 松村 陽子, 藤田 泰宣, 野坂 修一, 天方 義邦, 西 克治
    2002 年 22 巻 10 号 p. 371-379
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    2001年末までに発行された法律雑誌等から,おもに麻酔科領域と薬剤に関する刑事訴訟98判例を検討した。領域別分類でみると多い順に薬剤,輸血,麻酔・疼痛管理,などであった。麻酔・疼痛管理では,そのすべてが医療水準以下の医療によるものと判断された。有責率は96%と高く,量刑としては業務上過失致死罪と過失傷害罪であった。しかし過失致死罪と比較して過失傷害罪の量刑が軽いとは限らなかった。医師は禁錮となる率が高かった。これは医師が最終医療行為者であることと責任分担の不明確さによるものと考えられた。システムが確立している場合では,それに基づいた量刑がなされていた。責任の分担を含めたシステムの構築が医療側の対策として重要であると考える。
  • 佐藤 健治, 吉田 修, 戸田 成志, 佐牟田 健, 北浦 道夫, 西本 雅彦
    2002 年 22 巻 10 号 p. 380-384
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    チアミラールの静注で生じる咳反射に影響する因子として,投与速度や投与経路とアトロピン前投薬について検討した。中心静脈から50mg・sec-1投与群は25mg・sec-1投与群に比べて咳反射の発生頻度が有意に高かった。末梢静脈から50mg・sec-1で投与した群は咳反射を認めなかった。中心静脈から50mg・sec-1で投与したアトロピン投与群は非投与群に比べて咳反射の発生頻度が有意に高かった。チアミラールを中心静脈から急速に投与すると咳反射の発生頻度が上昇する。またアトロピン前投薬は咳反射の発生頻度を減少させない。
  • 鵜瀬 匡祐, 趙 成三, 押渕 素子, 冨安 志郎, 澄川 耕二
    2002 年 22 巻 10 号 p. 385-388
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    肺容量減少術(LVRS) 2例で経皮炭酸ガス分圧(PtcCO2)のモニタリングを行い,動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)との相関を検討した。術中のPaCO2は52~91mmHg, 46~60mmHgといずれも高い値で推移した。PETCO2-PaCO2較差は10~35mmHg, 7~15mmHgと大きく解離し,また較差の変動も大きかった。これに対し,PtcCO2-PaCO2較差は症例1, 2とも5mmHg以内でよく相関していた。LVRSのように換気血流比に変化が生じる状態において,PtcCO2はPETCO2を補う炭酸ガスモニターとして非常に有用であるといえる。
  • 臼田 美穂, 近江 明文, 白石 としえ, 金子 英人, 石井 脩夫, 池田 寿昭
    2002 年 22 巻 10 号 p. 389-392
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    右膝関節鏡および右下腿部抜釘術の全身麻酔にラリンジアルマスク(LMA)を使用し,手術終了後,LMA抜去直後に喉頭痙攣による上気道閉塞が原因と考えられる急性肺水腫を発症した症例を経験した。本症例では抜去直後に換気不全となったため,ただちに気管挿管した。肺水腫に対しては人工呼吸管理を行った。翌日には人工呼吸器から離脱可能となり抜管した。本症例は著明な肥満を伴っており,術後の詳しい病歴聴取では,術前に軽度の上気道炎症状を伴っていたことがわかった。このような症例にLMAを使用する場合,抜去後の呼吸状態を十分観察するとともに,上気道閉塞状態に至った場合,迅速な気管挿管ならびに適切な呼吸管理が必要である。
  • 松崎 哲, 田中 博
    2002 年 22 巻 10 号 p. 393-396
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    近年プロポフォールの利点,亜酸化窒素や揮発性麻酔薬の欠点などから全静脈麻酔法(Total intravenous anesthesia: TIVA)を選択する機会が増えてきている。麻酔深度の調節が困難と思われるTIVAでは,bispectral index (BIS)モニターの有用性が期待される。しかし,術野とモニター装着部位が近い点から口腔外科手術におけるBISモニターの信頼性については不明な点が多い。そこで口腔外科手術におけるTIVAでのBISモニターの信頼性を検討したところ,Good EEGの割合は94.6±2.3%であり,信頼性は高いと考えられた。
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