日本臨床麻酔学会誌
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24 巻, 1 号
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症例報告
  • 稲冨 千亜紀, 山下 和範, 高田 正史, 寺尾 嘉彰, 福崎 誠
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 24 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/31
    ジャーナル フリー
    ムコ多糖症の一型であるMorquio症候群の患者で, アデノイド切除, 両鼓膜チューブ留置術後に, 上気道浮腫をきたし, 遷延性肺炎を生じた症例を経験した. 麻酔導入時は特に問題なく, 挿管も容易であった. 術中, 出血のため手術に時間を要した. 術後, 一回換気量300ml および呼気終末二酸化炭素分圧40mmHgであったため抜管した. しかし, 上気道閉塞による末梢動脈血酸素飽和度低下のため再挿管し, ICUに入室, 人工呼吸管理を開始した. 気管支および喉頭ファイバー検査で, 気管, 咽喉頭粘膜の浮腫, および発赤を認めた. 術後6日目に抜管し, ICUを退室したが, その後遷延性の肺炎を認めた. 本症候群患者の上気道手術においては, 術前・術中・術後を通して上気道評価, ならびに呼吸管理が重要である.
  • 丸田 豊明, 矢野 武志, 松岡 博史, 濱川 俊朗, 中村 禎志, 高崎 眞弓
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 24 巻 1 号 p. 5-9
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/31
    ジャーナル フリー
    深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(PTE)を合併した子宮腺筋症患者の子宮摘出術の麻酔管理を経験した. 術前に低分子ヘパリンで抗凝固療法を行い, 下大静脈(IVC)フィルタを留置した. 麻酔はプロポフォールで導入し, フェンタニルとセボフルランで維持した. 下大静脈フィルタ留置後でも肺血栓塞栓症をさらに起こす危険性があるので, 術中は経皮的心肺補助装置をいつでも開始できるように準備したが, 使用せずに合併症を起こすことなく管理することができた.
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