われわれの施設では1994年以来,中心静脈穿刺の穿刺器材として低侵襲的中心静脈穿刺キットであるセーフガイド
®を使用し,患者の安全や術者の穿刺時のストレス軽減を主眼に置いて長年この器材の改良を続けてきた.近年超音波ガイド下中心静脈穿刺が推奨されるようになり,穿刺時の静脈虚脱や静脈後壁の貫通などが観察されることによって,血管への侵襲の少ないセーフガイド
®の有用性が再確認されるようになってきた.本稿では臨床で用いる穿刺針の構造的特徴を示し,セーフガイド
®の開発の経緯とそれらの改良から得た知見をもとに超音波ガイド下中心静脈穿刺に適した穿刺器材について解説する.
抄録全体を表示