日本臨床麻酔学会誌
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35 巻 , 3 号
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原著論文
症例報告
日本臨床麻酔学会第33回大会 シンポジウム ─小児の術後鎮痛法・鎮静法─
日本臨床麻酔学会第33回大会 シンポジウム ─麻酔中の人工呼吸再考─
  • 安本 和正, 槇田 浩史
    2015 年 35 巻 3 号 p. 336
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
  • 倉橋 清泰
    2015 年 35 巻 3 号 p. 337-343
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    肺保護換気とは,急性呼吸窮迫症候群の患者に対する人工換気の際に,さらなる肺傷害を防ぎ予後を改善するために少ない一回換気量を用いて人工換気を行うという換気戦略である.その後,手術中の患者の換気条件においても同様の換気戦略が術後の予後に影響するかどうかを確かめる研究がなされ,いくつかの患者コホートにおいてその有用性が確かめられてきている.すべての手術患者に対してではないものの,リスクの高い患者群では術中にも肺保護換気を行うべきではないかと考えられてきている.本稿では,術中に肺傷害が起こる機序,肺保護換気の実際,そしてどのような患者に肺保護換気を行うべきであるかについて,解説する.
  • 橘 一也, 竹内 宗之
    2015 年 35 巻 3 号 p. 344-350
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    対象が同じ小児でも,手術室と小児集中治療室(PICU)とでは人工呼吸管理上,重要視する点が異なる.今回,PICUでの呼吸管理の視点から麻酔中の人工呼吸管理について再考した.小児麻酔中の呼吸管理では確実な気道確保維持が重要であり,突然の換気不全に気づき素早い対応が求められる.したがって麻酔回路はシンプルで軽量であることが望ましく,加湿やPEEP設定が不十分な場合や,正確な1回換気量のモニターができないことも多い.一方,PICUでの人工呼吸管理は,人工呼吸器関連肺傷害をいかに予防するかが重要である.PICUでの呼吸管理は,短時間手術の呼吸管理には実用的ではないが,肺が悪い症例や長時間の麻酔時にPICU的な人工呼吸管理を麻酔中に取り入れることによって,術後経過に良い影響を与えるかもしれない.
  • 石川 晴士
    2015 年 35 巻 3 号 p. 351-356
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    開胸手術における呼吸管理は一側肺換気がゴールドスタンダードであるが,ダブルルーメンチューブや気管支鏡などの特殊な用具が必要な上,挿管や位置決めに時間がかかり,手術中にはチューブや気管支ブロッカーの位置異常や低酸素血症のリスクを伴う.さらにダブルルーメンチューブの術後合併症として,嗄声や咽頭痛などのリスクが高くなるなどの欠点がある.そのため,より侵襲の小さい呼吸管理あるいは困難な症例の克服を目指して,一側肺換気以外の呼吸管理方法が模索されてきた.本稿では一側肺換気以外のオプションとして,両肺換気,高頻度ジェット換気,自発呼吸について,その適応ややり方,さらに注意点や禁忌などについて述べる.
日本臨床麻酔学会第33回大会 シンポジウム ─敗血症患者の周術期管理─
日本臨床麻酔学会第33回大会 スポンサードシンポジウム ─周術期管理チームの新たなステップ ─術後痛と闘うために必要なチームとは?─ ─
講座
  • 鈴木 昭広
    2015 年 35 巻 3 号 p. 382-386
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    日本臨床麻酔学会第33回大会で企画されたシンポジウム,“日本版困難気道ガイドライン”において筆者は刊行間もない第3版の米国麻酔科学会の困難気道ガイドラインの紹介と,ガイドラインを踏まえた麻酔科医の役割について紹介した.すでに同様の内容はガイドライン刊行にあわせた日本語版の補足論文として発表しており,本稿ではシンポジウムの質疑応答や打ち合わせ事項などを含め,限られた学会時間内で議論尽くせなかった事項に関する筆者の考えの補足を試みた.
  • 浅井 隆
    2015 年 35 巻 3 号 p. 387-392
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    「気道確保が困難な症例での気道確保法」の適切なガイドラインを策定する上での問題点として,気道確保困難の原因が多種多様,換気困難の原因の多くは不明,気道確保操作自体により気道確保困難を引き起こし得る,致死的誤嚥性肺炎と食道挿管が合併する,エビデンスに基づく気道確保法が確立されていない,などがある.改善点として,気道確保困難と誤嚥が予測される場合の適切な対処法,覚醒下挿管時の適切な鎮静薬,鎮痛薬の種類と投与量,“レスキュー”器具としての声門上器具をどの時点で使うべきか,“最終手段である”経皮輪状甲状間膜カニューラ穿刺が無効のときにどうするか,などのより具体的な考え方を示すべきであろう.
  • 平田 直之
    2015 年 35 巻 3 号 p. 393-398
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    脊椎手術は中枢神経系に直接影響を及ぼす手術であるため,術後早期に神経学的評価を行うことが望まれる.デスフルラン麻酔は血液/ガス分配係数が小さいという物理化学的特性から,早期覚醒および早期回復が可能であるため,脊椎手術において有用である可能性が示唆される.一方,デスフルラン麻酔では,回復が早いがゆえに従来の鎮静薬より覚醒時の体動や咳反射が強いという報告もある.脊椎手術後の過度な体動は手術部位へ負担をかける可能性があり注意が必要である.本稿では,脊椎手術におけるデスフルランの有用性と使用時の注意点について述べる.
  • 池崎 弘之, 木本 真之, 竹森 健
    2015 年 35 巻 3 号 p. 399-405
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    近年の心臓血管外科手術の進歩はめざましく,われわれ麻酔科医もこれに追従し,時にリードしていかねばならないと思う.筆者は1980年代後半から心臓麻酔を実践しているが,モニターや麻酔薬の進歩はあるものの,麻酔科医の基本的な心臓麻酔への考え方,取り組み方はあまり変わらないのではないかと思うことがよくある.ベテランの麻酔科医も駆け出しの麻酔科医も,困ったときにはそう多くはない各人のプリンシプルに頼っているのではないかと察するのである.大量の情報を簡単に得られる現在,ガイドライン的知識,教科書的技術は比較的たやすく体得できよう.大事なのは日々の経験,実践を通して“知恵と技”を研鑽することであろう.
〔日本臨床モニター学会〕紹介
  • 藤原 茂樹, 立原 敬一, 川久保 芳文, 森 聡史, 豊口 泉, 横山 武志
    2015 年 35 巻 3 号 p. 406-413
    発行日: 2015/05/15
    公開日: 2015/08/19
    ジャーナル フリー
    圧モニタリングキットはそれぞれ固有の周波数特性(固有振動数および制動係数)を有している.この周波数特性はさまざまな因子によって影響を受ける.採血用のPlanectaTM(JMS,広島)も圧モニタリングキットの周波数特性に大きく影響を与える因子の一つである.また,動脈血圧モニタリングキットの共振現象を抑えるデバイス(制動素子)にROSETM(Argon Medical Devices, TX, USA)がある.本稿ではPlanectaTMならびにROSETMの圧モニタリングキットへの挿入が周波数特性に与える影響について概説する.
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