1歳女児の気管内異物摘出術を声門上デバイス(air-Q
®)による気道管理下に気管支ファイバースコープを用いて行った.声門上デバイスを使用し気管内異物を除去する方法は,自発呼吸を残したまま管理できる点で手技中の酸素化不良を起こしにくく,また比較的径の太い気管支鏡を使用することができる点で有効であるが,異物除去の際の刺激による喉頭痙攣・気管支攣縮や換気困難等の危険性がある.本症例ではair-Q
®を使用しセボフルラン麻酔下に自発呼吸下で異物除去を行い,合併症なく手技を終えた.air-Q
®を用いた気道管理は小児気管内異物摘出術の麻酔に有用であった.
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