日本臨床麻酔学会誌
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7 巻 , 1 号
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  • 上山 英明
    1987 年 7 巻 1 号 p. 1-18
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    脳神経外科の麻酔に関し, 最近5, 6年の内外の報告をまとめた. 脳圧の上昇により血中へ catecholamine が遊離し, 心拍出量, 血圧, 肺動脈圧, PCWPの増加, 心筋障害, 肺シャントの増加, 肺毛細管透過性の増加, hypercoagulability, 血中FFAの増加, N2 balance の障害などが結果される. Isoflurane は halothane, enflurane に比し, 脳血管の拡張は軽度で, 脳O2消費は減少し, 脳血流の autoregulation は変動せず, CSFの産生の増加, 吸収の抑制もなく, barbiturate を補助的に使った isoflurane 麻酔は, NLA麻酔による手術の stress による catecholamine の遊離を防ぎ, 脳神経外科の手術に適した麻酔法といえる.
  • 藤田 達士
    1987 年 7 巻 1 号 p. 19
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 石黒 早苗
    1987 年 7 巻 1 号 p. 20-23
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 武田 文和
    1987 年 7 巻 1 号 p. 24-27
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 新部 英男
    1987 年 7 巻 1 号 p. 28-30
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 天野 恵市
    1987 年 7 巻 1 号 p. 31
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 若杉 文吉
    1987 年 7 巻 1 号 p. 32-35
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 沼田 克雄
    1987 年 7 巻 1 号 p. 36
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 勝屋 弘忠
    1987 年 7 巻 1 号 p. 37-44
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    近年機械的人工呼吸の普及につれてその害も強調され, 反省期に入ったととらえる向きもある. 確かに乱用は戒めるべきであるが, 慢性の場合と異なり急性呼吸不全ではむしろ早期に開始して早期に離脱することを考えるべきであろう. また hypoxemia without hypercapnia という病態に対しても呼吸仕事量軽減の立場から機械的換気を施行するメリットがあることをのべた. 呼吸のモニタリングを含めて患者の病態を詳細に評価し, 現在入手可能なベンチレータその他の機器や呼吸管理技術を駆使して病態に応じたきめ細かい管理を行えば機械的人工呼吸管理でもまだ救命率を上げ得ると考える.
  • 宮城 征四郎, 伊礼 壬紀夫, 神野 悟, 当銘 正彦
    1987 年 7 巻 1 号 p. 45-54
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    COPD患者126人による230件の急性増悪に対し, 治療, 管理上のプロトコールを定め加療を試みた. 人工呼吸を必要とした症例は51人で110件におよび, 高炭酸ガス血症に伴う意識障害, 呼吸数異常 (40以上または6以下), 呼吸性アチドーシス(pH<7.20), 去痰不能や酸素療法不応性などが主な理由であった.
    換気モードは呼吸不全の類型化に基いて選択され, 急性II型には補助ないし調節呼吸が適用され, on-off 法で離脱されたが混合II型にはIMV法による呼吸管理が行なわれた. 離脱に向けたIMV回数の削減には積極的な筋力トレーニングを導入した独自のIMV減数法が適用され, 離脱までのIMV平均期間は10.5日であった. また, 要人工呼吸群の死亡率は27.7%であった.
  • 窪田 達也, 小野寺 文雄
    1987 年 7 巻 1 号 p. 55-66
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    ウィニング時の換気モードの選択は基本的には患者の疾患及びその経過によって決めるべきものである. 従来, ウィニングをより円滑に安全に進める方法としてIMVモードが開発され広く応用されて来たが, IMVモード下では時に息苦しさ, 呼吸困難感を訴える症例があり, 必ずしも満足する結果が得られていなかった.
    本シンポジウムではIMVモードの問題点を呼吸仕事量の面から検討を加え, IMVモードそれ自体ではなくIMVを行う人工呼吸器 (demand valve type) 側に原因のあることを明らかにし, 最近ではCPAPを繁用する傾向にあることを示した. 次に圧量曲線 (pressure volume curve) の図形的解析から最近新しく開発され市販されている各種人工呼吸器の性能について検討を加え, その改良点を明らかにした. 最後に, IMVを行う人工呼吸器の構造上の欠点を補う目的で開発された pressure support ventilation (PSV) について, PSVが単にIMV中の患者の負荷呼吸仕事量を軽減するばかりでなく, 新しい換気モードとして臨床上有用であることをPSVと assisted ventilation (補助呼吸) との相違及びPSVのウィニングへの積極的応用の面から明らかにし, 今後の検討課題であることを示した.
  • 吉成 道夫
    1987 年 7 巻 1 号 p. 67-74
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    1982年以来HFJVを人工呼吸の一換気モードとして採用した. 適応目的は, (1) 酸素化能の改善, (2) 最高気道内圧の低下, (3) 理学療法 (喀痰の排泄促進) とした. (1) 目的で15例に使用したが, ほとんどの症例において一過性に酸素化能は改善した (PEEP効果による) ものの, 原疾患の悪化にともない酸素化能は増悪した. (2) 目的には3例行い, 圧外傷の予防•治療に有効であった. 最も適応性があると考えられたのは (3) 目的で使用したときであった. 2例は無気肺を併発した症例であり, 3例は従来の治療に反応しなかった重篤な気管支喘息重積状態症例であった. HFJV施行後粘稠な喀痰が融解され, 容易に吸引できるようになり病態が改善した.
  • 磨田 裕, 山口 修
    1987 年 7 巻 1 号 p. 75-80
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    ICUで人工呼吸治療をうけた呼吸不全患者において生存15例, 死亡15例, 計30例を対象として, 気道内圧の面から予後などを検討した. その結果, 人工呼吸開始時の最高気道内圧は生存群34±3cmH2O, 死亡群32±1cmH2Oで有意差はなかった. 生存群では第1病日よりコンプライアンスが増加し, 気道内圧も下降した. しかし, 死亡群ではこれらは変化せず, 死亡当日の最高気道内圧は40±2cmH2Oに上昇した. 以上から, 治療経過にともないコンプライアンスが増加してくるような症例は予後良好と考えられるが, そうでない症例は予後不良で, 将来は膜型肺などによる治療も考慮されるものと思われた.
  • 関口 弘昌
    1987 年 7 巻 1 号 p. 81-88
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    人工呼吸管理の際, 通常の両側肺換気では適正に換気できない症例がある. 左右肺の病態に著しい差がある場合, ダブルルーメンチューブを用いて, 左右独立にそれぞれの肺に合致した条件で換気する分離肺換気 (DLV) が望ましい. しかしチューブの管理が面倒なこと, 同型ベンチレータを2台同期させて用いるなど問題点も多い. 1側にCPPVを, 他側にHFJVやCFVを用いれば比較的実施しやすいと考え, 1側肺に塩酸を注入した犬で, DLVを行い, IPPV, HFJV, CFV, PEEPについて比較したところいずれも有用な換気法であることが判った. これまでのDLVの報告と対比して, その適応, 換気モードの選択などについて検討を加えた.
  • 岩坂 日出男, 都 正彦, 早野 良生, 野口 隆之, 織田 俊介, 谷口 一男
    1987 年 7 巻 1 号 p. 89-92
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    Mounier-Kuhn 症候群は, 気管, 気管支の先天的異常があり, 気管, 気管支巨大症とも呼ばれる. 症状としては(1)長期にわたる咳嗽(2)気管分泌物排泄能の低下(3)感染の反復等があり, 本症例も慢性気管支炎と診断されていた. Mounier-Kuhn 症候群患者の麻酔管理に関する報告は見当たらず, 今回, 本症候群と診断され, 胸廓出口症候群の合併により, 第一肋骨切除術が施行された症例の麻酔管理を行なったので若干の考察を加えて報告する.
  • 木原 薫, 長田 直人, 竹原 好文, 安達 寛, 小野 洋一
    1987 年 7 巻 1 号 p. 93-99
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    体外循環中の腎障害について検討するために, 20人の開心術患者 (成人群11名, 小児群9名) を対象として, 尿中酵素 (γ-GTP, NAG) とCcr, CH2O, FENaを測定した.
    成人群では, 体外循環中および後は, 前値に比較してCcrが約30%低下し, さらに尿中γ-GTP排泄量は約2.5倍, 尿中NAG排泄量は約10倍増加した. 前者は尿量と正の相関が認められたが, 後者は相関が認められなかった. また, FENaも増加した. ICU入室後は, 尿中γ-GTPおよびNAG排泄量, FENaは減少したものの, 体外循環前よりもなお高値を示した. 小児群でも同様の傾向が認められた.
    以上の結果から, 体外循環中は腎機能が低下するとともに, 近位尿細管細胞が障害されている可能性が示唆された.
  • 長田 直人, 木原 薫, 竹原 好文, 安達 寛
    1987 年 7 巻 1 号 p. 100-105
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    定例手術患者46人を対象として手術中の近位尿細管の障害を評価するために尿中酵素排泄量を検討した. 尿中酵素として近位尿細管刷子縁膜に局在するγ-GTPとライソゾーム内に存在するNAGを測定した結果, 術中の1時間排泄量は両酵素ともに健康成人の排泄量と大差なく明らかな近位尿細管の障害は存在しないと考えられた. しかし, 術中収縮期血圧が70mmHg以下に低下した5例ではγ-GTPとNAGの尿中排泄量は高値を示し近位尿細管障害が疑われた. また低血圧麻酔症例では尿中排泄量はコントロール群よりも低値であり近位尿細管は障害されていなかった. NAGはγ-GTPと異なり, より特異的に近位尿細管障害を反映する指標であると思われた. 手術中における尿中酵素の測定は急性腎不全の早期発見において有用である.
  • 武田 昭平, 外丸 輝明, 世良田 和幸, 香川 豊明, 中井 久美子, 小沢 啓子
    1987 年 7 巻 1 号 p. 106-113
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    NLA下で変形性股関節手術を受けた患者に対し, ATP単独およびジピリダモール前処置によるATP低血圧麻酔を行ない, 血漿カテコラミン, 血漿レニン活性, コルチゾールの内分泌機能とATPの代謝産物に及ぼす影響について比較検討し次の結果を得た. ATP量に比例しアドレナリン, 血漿レニン活性値は用量依存性の抑制を, コルチゾールは賦活を示した. 一方, ATPの分解産物の尿酸はATP量に応じ増加を示した.
    アデノシンの酵素的分解を抑制するジピリダモールの併用はATPの節減ばかりでなく代謝産物の産生を減少させ臨床上有用な方法と考えられた.
  • 三条 芳光, 池田 和之
    1987 年 7 巻 1 号 p. 114-124
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    実データとのリンク•X-Yプロッタ出力等の特徴を持った薬動力学シミュレータを表計算言語を用いて開発した. セボフルレンの第一相臨床試験の5例について実測値対予測値の比較をした. 両者は, 麻酔開始1時間のFA/FIでは0.88±0.03対0.86, 覚醒時間では10.7±2.1分対11.1分となり, よく一致した.
    予測結果によると, FA/FIの上昇は笑気に匹敵するが, λ組織/血液が笑気より大きいため, 肺胞と脳の濃度に解離ができ, 脳MACの上昇は幾分緩やかになること, 同一の脳MACで維持した場合他の吸入麻酔薬に比べ摂取量が少ないこと, 長時間麻酔での覚醒遅延がないこと, 気化器の濃度範囲は2.5MAC程度を上限とすると安全, などの点が示唆された.
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