各種の脈波型オキシメーター (ミノルタ社SM-32, Nellcor 社N-100, Ohmeda 社BIOX3700, 一部同社BIOX III) を, 同一患者に装着, 同時記録を行い, 気管内挿管時, 気管内吸引•気管支ファイバースコープ施行時, 抜管時, 低濃度酸素吸入時等, 動脈血中酸素レベルの急激な変化が予想される場合, さらには, 人為的動脈脈波減弱時, プローブへの接触等アーチファクトが加わる場合につき, 各機種による動脈血酸素飽和度SaO
2の測定値を比較した.
その結果, この様な状況においては, 各機種間に性能の差がかなり見られることがわかった. 一方, これら動的条件下での脈波型オキシメーターの性能に関する解説•報告はほとんどなく, 臨床使用上の問題点として今後の検討•解明が待たれるものと考える.
また, その他の場面も含め各機種の使用経験から得られたそれぞれの特徴をまとめ表に示した.
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