日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
25 巻 , 3 号
選択された号の論文の30件中1~30を表示しています
  • 佐藤 重美, 西平 守美, 冨浦 一行, 棟方 哲, 品川 信良, 三上 洋子
    1986 年 25 巻 3 号 p. 391-396
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    昭和56年1月から昭和59年12月までの間に70症例 (子宮頸癌46例, 卵巣癌9例, 体癌5例, 外陰癌3例, その他7例) に対して行われた108回の穿刺細胞診の結果を紹介した.穿刺部位別にみると, リンパ節が42回, 骨盤・腹腔内腫瘤が20回, 腟・子宮頸部が21回, 子宮周囲結合織が17回, その他が8回であった.これらはほとんど, 放射線治療中または化学療法中の婦人科悪性腫瘍患者で, 腫瘍の残存, 転移や再発を疑われたものであった.
    組織診に比してのfalse positiveは1例もなかったが, false negativeは3症例 (8.8%), 穿刺回数としてみるならば14回 (27.5%) みられた.false negative例では, 再度の穿刺により, 約半数がpositiveとなり, 正診率を向上することができた.
    腫瘍の残存, 転移, 再発などが疑われる症例では, 一般に組織学的診断を行うことは非常に困難であるうえに危険も伴うが, 穿刺細胞診は簡便であるうえに安全でもあり, かっ正診率も高いので, 今後もっと広く行われてもよい方法かと考えられる.
  • 末広 泰子, 佐々木 功典, 永井 理博, 渡木 邦彦, 加藤 紘, 鳥越 正
    1986 年 25 巻 3 号 p. 397-401
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    TA-4産生培養細胞 (SKG-IIIa細胞) および子宮頸部扁平上皮癌細胞を用い, 細胞内TA-4量・核DNA量・細胞の大きさ (cellvolume) の相互関係についてtwo parameter flow cytometricanalysisにより検討した.細胞内TA-4量は, 細胞の大きさと明らかな相関関係を示したが, そのほかにもDNA量などcell cycle dependentな因子によつても影響を受けていることが明らかとなり, 細胞の機能またはその形態との相互関係を研究するうえで, TA-4は有力なパラメーターとなりうる可能性が示された.
  • 野澤 志朗, 岡田 みどり, 蔡 篤仁, 関口 潔, 栗原 操寿, 加藤 紘, 鳥越 正
    1986 年 25 巻 3 号 p. 402-411
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    細胞診断学へ免疫細胞化学 “直接法” を応用するために, squamous cell carcinomarelatedantigen (SCC抗原) 抗体を用いて, 原理的に異なる2種類の方法によりhorseradish peroxidase (HRPO) を標識し, 標識抗体の性格を免疫化学的ならびに免疫細胞化学的に検討し, 次の結果を得た.なお, 免疫細胞化学では, SCC抗原産生培養細胞および子宮頸部擦過細胞を染色した.
    (1) 対照正常家兎血清および抗SCC抗原家兎抗血清よりγ-グロブリン (γ-Glb) 画分を得, 過ヨウ素酸法およびm-maleimidobenzoyl N-hydroxysuccinirnide ester (MBS) 法によりHRPOを標識し, Sephadex G-200によりHRPO標識γ-Glb画分を得た.
    (2) 標識抗体の抗体活性は, いずれの方法によっても標識前の1/3~1/2が保持されていた.しかしポリスチレンビーズを用いたエンザイムイムノアッセイ (EIA) 法で標識抗体の非特異的吸着性を調べると, MBS法の方が低値を示した.
    (3) 両標識抗体を用いて培養細胞および細胞診検体を直接法により染色したところ, 過ヨウ素酸法によるものよりMBS法によるものの方が非特異的染色が少なく,(2) の免疫化学的結果が形態学的にも裏づけられた.
  • 松山 敏剛, 松隈 敬太, 嘉村 敏治, 松村 真理子, 加来 恒寿, 塚本 直樹
    1986 年 25 巻 3 号 p. 412-416
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    子宮内膜細胞採取器具オネストブラシを外来患者103例に使用し, 19例 (18.4%) の標本に全く内膜細胞を認めず判定不能であった.同時期にエンドサイトを用いて内膜細胞診を施行した98例の症例の判定不能標本は7例 (7.1%) であり, オネストブラシに判定不能の標本が頻繁に出現した.判定不能の標本は子宮腔長が9cm以上の症例 (38.5%) と臨床診断が子宮筋腫であった症例 (38.9%) の細胞標本に著明に認められた.これはオネストブラシの構造と関係があると思われた.
    以上よりオネストブラシで内膜細胞診を行う場合は事前に子宮の大きさを内診等で確認し, 大きさが増大した子宮の場合は, ほかの採取方法を考えるべきではないかと考えられた.
  • 藤田 博正, 酒井 慶一郎, 橋本 昌樹, 新開 奈保子, 高岡 波留人, 奥山 和彦, 一戸 喜兵衛, 沓沢 武
    1986 年 25 巻 3 号 p. 417-423
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    本研究は子宮内膜の癌形成における1番染色体長腕部を含む染色体変化の役割を明らかにすること, および子宮内膜癌の治療モデルの作成を目的とした.このため無胸腺マウスを用い未分化型子宮内膜癌移植株を作成した.1代目腫瘍の組織では充実性と管状構造の混合型を示したが4代目腫瘍では後者が主体となった.原腫瘍には存在しなかったエストロゲン受容体が5代目腫瘍に検出された.この結果は継代移植が細胞の分化を誘導したか, または分化型細胞が特に選択されたかを示している.
    これら表現型の変化に対し, 細胞遺伝学的変化を調べるため, 1代目および4代目腫瘍の染色体分析を行った.t.dic (1;16) マーカー染色体が全細胞に観察された.この1番染色体上の変化はtumorprogressionによる2次的変化より癌化に関与した変化であることを想像させた.しかし, ほかには4倍体化した変化以外観察されなかった.
    5代目腫瘍で種々の化学療法剤の感受性を増殖抑制および組織的変化の面から観察した.CDDPおよびADMが有効であったが, 腫瘍減少には至らなかつた.効果のなかったBLMおよびPLM投与群で多様な染色体異常が観察された.このことは効果のない薬剤の使用がtumor progressionを促進させる可能性の存在を示した.
  • 安田 貢, 小泉 秀夫, 鈴木 五六, 田中 哲, 九嶋 璋二, 直井 愛子
    1986 年 25 巻 3 号 p. 424-430
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目黒区検診センターで昭和44~59年の16年間に子宮癌検診を行った61,691名のなかから972名の要精検者と102名の上皮内癌, 107名の浸潤癌が検出された.癌発見率は0.34%であった.
    地域医療機関の医師が鏡検した昭和45~53年 (前期) の9年間と細胞診スクリーナーおよび細胞診指導医にて判定した昭和54~59年 (後期) の6年間を比較検討した.
    前期の要精検率, 癌発見率はそれぞれ1.84, 0.36%で, 後期の要精検率, 癌発見率は1.58, 0.34%となり著しい差は認められなかつたが, 前期で要精検者と診断された細胞診の再検例では炎症異型が圧倒的に多くみられ, 偽陽性率は51.19%であった.一方, 後期の偽陽性率は約6%であり診断精度の向上が認められた.
    なお, 追跡調査で前, 後期を通じ330例の不明例があり, その頻度は38.6%と多く, 要再検者の追跡方法の確立は今後の重要な課題であることが示唆された.
  • 松信 堯, 長島 義男, 室谷 哲弥, 杉田 道夫, 杉下 匡, 天神 美夫
    1986 年 25 巻 3 号 p. 431-440
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1982年より2年間に当科外来で発見され, 病理組織診で確認した, 17人のIa期癌患者の39枚の細胞診標本を詳細に観察し, さらに1969年より16年間に報告された内外の文献と対比しつつ子宮頸部Ia期癌の細胞診判定基準を試案した.
    試案の内容は3つの所見群より成り立っている.
    それらは, よく出現する所見を,(1) 主要所見とし, あまり出現しないが, かなり特異的な所見を,(2) 重要所見とした.また必ず周辺に存在する,(3) 随伴所見は上皮内癌の所見と一致してい'る.
    本研究の特徴は組織診の病巣分布像にとらわれず, あくまでも剥離細胞の側に立って詳細な所見と出現率を算出し, まとめたことにある.
  • 星 和彦, 涌坂 俊明, 佐藤 滋, 佐藤 章, 東岩井 久, 及川 洋恵, 伊藤 圭子
    1986 年 25 巻 3 号 p. 441-449
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    子宮頸癌検診で異型上皮と診断され, follow upが必要とされた症例について多面的に解析し, 以下のような成績を得た.
    1.1 972年4月から1984年3月までの12年間に行われた宮城県の子宮頸癌検診において, 総検診者556,091名中, 異型上皮と診断もしくはその存在が疑われたのは2,504名であった.
    2. 1,461名の異型上皮についてその予後が追跡できた.その内訳は, regressしたのが1,259例 (86.2%), progressしたのが171例 (11.7%), 異型上皮の段階で治療されたのが31例 (2.1%) であった.
    3. 最も長いfollow up期間は10年であった.6年以上の長期follow upを必要とされたのは97例 (6.6%) で, 6年時点での細胞診がclass IIあるいはIIIAを示していたものからのprogress例はなく, class IIIDあるいくはIIIBを示していたもののprogress率は71%と高率であった.これらの成績は, 異型上皮のfollow upを長くても6年以内の期間で終了させうる可能性を示している.
  • 橋本 俊朗, 大谷 嘉明, 大井 守, 岸本 直人, 吉山 博美
    1986 年 25 巻 3 号 p. 450-453
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    成熟婦人の子宮頸部に認められる, ナボット嚢胞周辺, 表面, そして内腔のそれぞれに出現する細胞につい・て検討した.
    対象は22歳から52歳までの婦人66例であり, い・ずれも直径1cm以上のナボット嚢胞に限った.
    観察結果は嚢胞周囲には扁平上皮系の表層および中層細胞が有意に出現しており, 嚢胞腔内には腺上皮系の円柱細胞と修復細胞が有意に存在するとともに多核細胞の出現が日立った.
  • 斉藤 美津子, 浅井 恵子, 鈴木 忠男, 済陽 高穂, 秋本 伸, 斉藤 明子, 久満 董樹, 多賀須 幸男
    1986 年 25 巻 3 号 p. 454-463
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    各種画像診断法の進歩により, 肝に限局性病変が発見される機会が増し, その質的診断が求められるようになった.われわれは1980年7.月からの4年間に東京女子医科大学消化器病センターで行った超音波ガイド下の狙撃吸引細胞診の成績を集計し, 細胞像について検討を加えた.対象は肝細胞癌35例, 転移性肝癌14例, 転移性肝肉腫2例, 良性肝疾悪26例である.細胞の採取には21~23ゲージの針を用いた.重篤な合併症には遭遇しなかった.
    悪性と正診できたものは, 肝細胞癌35例中23例 (66%), 肉腫を含む転移性肝腫瘍16例 (63%) であった.各種の良性肝疾患26例には, 誤陽性例はなかった.肝細胞癌について悪性細胞が得られた23例中18例 (78%) では細胞像から肝細胞癌と診断できた.その陽性率は, 病巣の大きさ, 細胞異型度, 血清AFP値と相関しなかった.誤陰性は, 壊死などにより癌細胞を採取できなかったことによると思われるものが多い.
    肝細胞癌の細胞は, N/C比の増加, 核小体の肥大, 核クロマチンの増加などにより正常肝細胞と区別できるが, 癌の細胞異型度による細胞像の差は明らかでなかった.転移性肝癌との鑑別には, 癌細胞内の胆汁色素と好酸性穎粒が役立っ.
  • 松尾 武, 柴田 正則, 穴見 正信, 林田 蓉子
    1986 年 25 巻 3 号 p. 464-470
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    われわれは肝細胞癌の細胞診におけるα-Fetoprotein (AFP) の診断的意義につき検討した.手術または剖検された肝細胞癌15例, 肝硬変症1例, 重複併合奇形腫1例, 胎児肝3例の肝穿刺物をPeroxidase-anti-peroxidase-rnethod (PAP法) によりAFPの細胞内局在を同一症例の組織標本と対比し, さらに血清AFP値と肝細胞癌細胞Gradingの関係を調べた.肝細胞癌例のAFP-PAP法の成績は, 細胞・組織標本とも陰性が3例, 細胞標本のみ陰性が1例, 残りの11例は陽性であった.3例の陰性例のうち, 2例では血清AFP値が低く, 1例は治療の目的で塞栓術が行われたのち, 腫瘍が摘出され, 腫瘍細胞は広範に壊死に陥っていた.組織でのEdmondson分類に相当する肝細胞癌の細胞Gradingを試みた結果, 組織Gradeと細胞Gradeはほぼ一致した.血清AFPと細胞Gradeの関係では, 細胞Gradeの高い例ほど血清AFP値も高値の傾向がみられた.
  • 北川 博, 山村 幸恵, 藤原 義久, 広田 豊, 田村 潤, 田中 岑也, 原 一夫
    1986 年 25 巻 3 号 p. 471-478
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    悪性リンパ腫捺印標本を用いて酵素染色を施行し, 表面形質との関連性について検討した.症例はポジキン病3例, 非ホジキンリンパ腫46例, 酵素染色はα-naphthyl butyrate esterase (NBE), acid phosphatase (AcP), β-91ucuronidase (BG), adenosine triphosphatase (ATP) の4種類を用いた.
    AcP染色陽性率はTリンパ腫78%, びまん性Bリンパ腫47%である.また, その陽性所見は前者では粗顆粒状局在性-びまん性に対し, 後者では顆粒状散在性が主体であり両者の所見には差が認められた.ATP染色陽性率はびまん性Bリンパ腫94%, Tリンパ腫14%と明瞭な差を認めた.BG染色陽性率はTリンパ腫50%, びまん性Bリンパ腫24%で, その陽性所見はAcP染色とほぼ同様である.NBE染色はTリンパ腫の2例のみが陽性であった.濾胞性リンパ腫は, いずれの染色も陰性かあるいは陽性であっても低率である.また, ポジキン病にみられるReed-Sternberg細胞の酵素活性はmacrophageの酵素活性とは異なるものであると考えられた.
    これらの成績から, 捺印標本による酵素細胞化学は非ポジキンリンパ腫におけるT, B細胞性分類の判定に有用であると結論される.
  • 橋本 泰吉, 智片 英治, 桑原 修, 野田 定
    1986 年 25 巻 3 号 p. 479-484
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    肺癌の集団検診における喀痰細胞診用としてサコマノ法にかわる粘液融解剤Dithiothreitolを使用した新しい喀痰集細胞法 (DTT法) を開発した.DTT法ではサコマノ法に比べ検体処理操作が簡素化された.また細胞の変性が少ないうえ細胞相互の結合性も保たれて大きな細胞集団として認められることから細胞診断のうえでも異型のチェックのみならず組織型の判定に極めて有用であることがわかった.特に腺癌, 小細胞癌の診断には有効であった.
  • 村上 榮, 田村 邦夫, 酒井 求, 中垣 茂男, 竹内 純, 田嶋 基男
    1986 年 25 巻 3 号 p. 485-489
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    乳癌組織の乾燥固定凍結切片および捺印スミアを材料として, 酵素組織化学的検索を行った.Alkaline phosphatase活性は一部の癌細胞の細胞膜上に認められ, levamisoleによって阻害された.しかしながらそれ以外の癌細胞の活性は, myoepithelial cellの活'性に比べてはるかに弱かった.癌細胞内のAcid phosphatase活性は, ほとんどの非腫瘍性細胞よりも強く, L-tartrateによって阻害された.Non-specific esterase活性も同様に非腫瘍性細胞より強かったが, eserine, PCMB, eserine+PCMBの阻害効果を確認できなかった.
    試料が4℃ で保存されていた場合, Alkaline phosphatase, Acid phosphatase, Non-specificesterase活性は4ヵ月保持されてはいたが, 酵素化学反応はできるかぎり速やかに施行すべきであろう.反応液作製に使用するbufferが混合後1ヵ月以上経過したものの場合, 浸漬時間を長めにする必要があった.
  • 中村 忍, 五嶋 亜男, 吉田 喬, 大竹 茂樹, 伊藤 恵子, 小林 和美, 中西 二, 松田 保, 谷本 一夫
    1986 年 25 巻 3 号 p. 490-498
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    各種抗腫瘍剤によるがん細胞の形態学的変化を観察するために, エールリッヒ腹水がん担がんマウス腹腔内に, adriamycin, daunorubicin, cyclophosphamide, cytosine arabinosideおよびvincristineの中等量を投与し, 経時的に腹水を採取し, 光学および位相差顕微鏡下で観察するとともに, 総がん細胞数および分裂指数の算定, 核酸前駆物質の取り込み実験を行い, 細胞動態の変化についても検討し, 以下の結果を得た.
    1. 薬剤投与後, 3-6時間で核小体の小型円形化がみられ, こののち, 核の大型化, 多核化, 核小体の大型不整形化が認められた.
    2. 細胞質の変化は, 核の変化よりも遅れて始まり, まずミトコンドリアの膨化, 光輝性顆粒の増加がみられ, ついで, 細胞の腫大, 染色性の低下が認められた.
    3. 以上の形態学的変化は, 作用機序の異なる抗腫瘍剤に共通して認められ, とくに, 核および核小体の変化は, 自然変性とは異なり, 抗腫瘍剤によるものと考えられた.
    4. 細胞動態の変化よりみると, がん細胞の形態学的変化は, 抗腫瘍剤による死滅過程を示す所見であり, 抗腫瘍剤の効果を予知する指標の1つとなると考えられた.
  • 島 寛人, 三浦 清, 多羅尾 信, 高橋 正宜
    1986 年 25 巻 3 号 p. 499-510
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    各甲状腺疾患について, 細胞診所見に加えて核内細胞質封入体, 細胞核長径, 顕微分光測光法による核DNA量および細胞総蛋白量の計測を行った.核長径は, 乳頭癌11例で, 7.8±1.4μ (mean±SD) から9.9±1.6μ, 濾胞癌で, 8.3±1.3μ および9.4±1.9μ, 未分化癌で, 10.7±2.9μ, 髄様癌で8.5±1.6μ, 9.0±1.8μ といずれも, 腺腫, 腺腫様甲状腺腫に比し増大したが, 慢性甲状腺炎でも, その多形性を反映し増大傾向が示された.核内細胞質封入体は, 良性疾患, 濾胞癌には認められず, 乳頭癌11例中10例, 髄様癌2例中1例, また, 未分化癌はその1例に陽性を示した.乳頭癌において, 癌細胞に占めるその出現頻度は, それぞれ0.4%から2.6%で, 出現頻度に関して他型のそれと有意差はなかった.核DNA量: 細胞総蛋白量は, 乳頭癌で, 計測全例の平均が2.51±0.90AU: 4.01±2.35AU, 濾胞癌で2.72±0.79AU: 2.78±0.99AU, 未分化癌で6.20±4.39AU: 6.70±4.81AUと, 腺腫例の平均2.28±0.65AU: 2.91±1.37AUに比較し, 濾胞癌で細胞総蛋白量の減少を認めた以外はいずれも有意 (P<0.001) に増加した.これらの客観的パラメーターの解析は, 甲状腺腫瘍の鑑別診断に有意義と考えられる.
  • 佐藤 玄徳, 鈴木 眞喜子, 小室 邦子, 長谷 とみよ, 佐藤 裕美子, 武田 鉄太郎, 中村 克宏
    1986 年 25 巻 3 号 p. 511-514
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    乳腺粘液癌純粋型11例の穿刺吸引物と摘出標本擦過塗抹物の細胞を検討し.癌細胞は主として集塊として観察され, 細胞相互の結合性は密であった.11例中3例に印環細胞が混在してい.た.パパニコラウ染色標本の癌細胞の核長径を計測した7例では, 核が大型であった1例を除くと, 残りの6例では大多数が8-14μmに分布し, 9-11μmにピークがあり, 核長径の平均値は10.78μm±2.21であっ.核は類円形で, 核小体は1例を除き1μm以上のものが30%以上に認められたが, 大多数は2μm以下であっ.背景の粘液様物質は多寡はあったが全例に認められ.穿刺吸引細胞診は10例に施行し, 陽性9例, 陰性1例であっ.
  • 有田 正明, 柴 光年, 山口 豊, 大岩 孝司, 山川 久美
    1986 年 25 巻 3 号 p. 515-519
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    原発性肺癌切除例219例 (扁平上皮癌95例, 腺癌98例, 大細胞癌14例, 小細胞癌2例, その他10例) の術前喀痰細胞診の成績を検討した.
    全症例での喀痰細胞診陽性率は32.4%であった.陽性症例は高齢者, 男性, 術後病理病期II, III, IV期, 扁平上皮癌, 中枢発生例に多かった.扁平上皮癌 (中枢発生39例, 末梢発生53例) と腺癌 (中枢発生8例, 末梢発生86例) につい.て各要因別の検討を行い以下の結論を得た.
    1) 病期, 分化度, 腫瘍径などの腫瘍進展を示す因子について検討すると, 扁平上皮癌では進行度と喀痰細胞診陽性率に相関を認めなかったが, 腺癌では進行例の陽性率が高かった
    2) 術後生存率の比較を行うと扁平上皮癌では陽性例と陰性例に差を認めなかったが, 腺癌では陽性例の予後が陰性例より明らかに不良であり, 喀痰細胞診の成績は腺癌の予後を推定する1つの要因となりうると考えた.
  • 和田 順子, 木村 祐子, 小倉 まき子, 栗林 伸子, 河西 洋, 篠崎 百合子
    1986 年 25 巻 3 号 p. 520-523
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    外陰ヘルペスの診断のため, それを疑わせる患者30名を対象にtoluidine blue染色を施した胞診標本, Tzanck smear, を作製し, Pap染色やGiemsa染色標本と比較した細胞所見として巨大多核細胞の出現, 核内クロマチンのgrey degenerationをヘルペス感染の診断基準とした.同時に血清中の抗体価測定を行い検討した.
    その結果, 血清抗体価の上昇したもの20例 (66.7%), 上昇を示さないもの10例 (33.3%) であり, 細胞診陽性は19例 (63.4%), 陰性11例 (33.6%) であった.細胞診標本の全例においてPap法, Tzanck法ともに一致した診断を得た.Tzanck法は検体の採取から診断まで2分間のうちに, 簡単な操作で, 信頼できる結果が得られるため, 重篤で多彩な症状を呈するヘルペスの急性感染症のみならず, 予後不良な産道感染の予防など日常の診療にきわめて有用である.
    なお東京女子医科大学産婦人科および母子センターにおけるヘルペス患者は0.14-0.68%の発生頻度である.
  • 小川 英弌, 大田 美則, 海野 均, 生盛 剛, 鈴木 道郎, 石井 明, 今野 稔子, 鷲谷 清忠, 佐藤 昭
    1986 年 25 巻 3 号 p. 524-528
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    絨毛膜血管腫 (chorioangioma) は胎盤の約1%にみられる良性腫瘍である.大型のものはまれで, 母児ともに合併症を伴う.
    われわれは擦過細胞診で組織型を推定し得た症例を経験したので報告する.
    症例: 27歳, 1妊-0産.妊娠経過に異常なく, 妊娠39週に女児, 2,280gを自然分娩.胎盤は全体で1,158g, 母体面に有茎の15×10×8cm大, 中央部に4×4×3, 3×2×2, 2×2×2cm大の不整球形の充実性腫瘤が認められた.
    擦過細胞診では, 背景は赤血球のみできれいであり, 楕円-長楕円-紡錘形の核を有する細胞が小集塊を形成してみられた.また, それらのなかには赤血球を満たした毛細血管様構造がみられ, chorioangiomaと推定した.
    組織学的には典型的なchorioangiomaで, PAP法で免疫組織化学的に第田因子が証明され, 血管由来の腫瘍であることを確認した.
    大型のchorioangiomaであったが, 合併症としては軽度のIUGRを認めたのみであった.
  • 小川 英弌, 鈴木 道郎, 生盛 剛, 海野 均, 大田 美則
    1986 年 25 巻 3 号 p. 529-533
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    外陰部皮下に小腫瘤を形成し, 穿刺細胞診で組織型の推定が可能であった乳頭状汗腺腫の1例を経験したので報告する.
    穿刺細胞像で3種類の細胞形態が認められた第1の最も多くみられた細胞形態は, 円形核を有し細胞質は乏しく, シート状ときに軽度の重積性を呈していた核クロマチンは微細顆粒状で, 核小体は不明瞭であった.第2の細胞形態は, 軽度の重積性を呈し, 偏在核を有し細胞質内に空胞形成がみられるやや小型の細胞集団であった.第3の細胞形態は, 豊富で泡沫状の細胞質を有し, 細胞境界の明瞭な敷石状配列を呈するものであった.
  • 恩田 威一, 佐々木 寛, 寺島 芳輝, 塩森 由季子, 春間 節子, 下田 忠和
    1986 年 25 巻 3 号 p. 534-539
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    症例は41歳女性, 腟前壁に鶏卵大の原発性横紋筋肉腫を認め腟細胞診にて診断し得た1例を報告する.
    Papanicolaou標本での腫瘍細胞は, 多くは孤立散在性であるがところどころに数個の細胞集塊をとる.腫瘍細胞は小型と比較的大型細胞がみられ, 小型細胞は, 円形あるいは紡錘形細胞が核クロマチンの増量と不均一な凝集を示し, かつN/C比の増大をみる.一方, 大型細胞では胞体が豊富で核の偏在がみられる丸型あるいは帯状を呈し, これは横紋筋芽細胞に相当する.核の形は円形であるが核縁が不整でやや肥厚し, 核小体の肥大がみられる.PAS染色では陽性の顆粒を認め消化テストにてグリコーゲンと判定された.
    組織学的には, 小円形細胞, 紡錘型細胞が網目状に配列し, 間質は粘液腫状であった.円形細胞の一部は大型化し, 核は偏在し豊富な好酸性胞体を有するオタマジャクシ様細胞を認めた.これらの細胞はPAS陽性で豊富なグリコーゲン顆粒を有した横紋筋芽細胞であった.これら細胞は互いに連珠状配列を示し, embryonal typeの横紋筋肉腫と診断された.
  • 岩崎 秀昭, 武田 敏, 深沢 一雄, 河西 十九三, 久保田 浩一, 高見沢 裕吉, 堀内 文男, 大木 昌二, 岡田 敏之, 石川 明
    1986 年 25 巻 3 号 p. 540-546
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    Clear cell carcinomaは婦人科性器腫瘍のなかでまれな腫瘍であるが, 今回子宮内膜のClearcell carcinoma2例, 卵巣のClear cell carcinomal例を経験し, その臨床像, 細胞像, 組織像を検討したので報告する.
    内膜Clear cell carcinomaの月重瘍細胞はclear cellとhobnail cellである.腫瘍細胞の細胞学的特徴は) 豊富で明調な細胞質, 肥大核小体, 細胞質内空胞である.腫瘍細胞は主として集塊状で出現した.組織学的特徴では症例1はsolid-sheet, 症例2は主としてsolid-sheet一部tubularpatternであった.卵巣Clear cell carcinomaの細胞学的特徴は内膜のClear cell carcinomaと類似であったが, mirror ball patternを示す部位が認められたのが特徴的であった.その組織学的特徴はpapillary patternであり, hobnail型を示す部位が認められたが, 多くは細胞が明調化し, Clearcell carcinornaの部位が多かった.内膜Clear cell carcinomaの症例2, 卵巣Clear cell carcinomaで腫瘍細胞の核内にPAS陽性粒子が認められた.
  • 布川 茂樹, 菰田 温美, 松田 勲, 上中 雅文, 熊谷 千晶, 井上 幸男, 松田 壮正, 松田 琢磨, 岩崎 琢也
    1986 年 25 巻 3 号 p. 547-551
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    卵巣腫瘍のアミラーゼ産生は, 漿液性嚢胞腺癌において認められることがすでに報告されている. われわれは, 類内膜癌の症例で, 唾液腺型アイソザイムが優勢の高アミラーゼ血症を伴った1症例を経験したので報告する.
    患者は59歳女性で, 多房性, 一部充実性の右卵巣腫瘍と診断され, 摘出手術をうけた.アミラーゼ活性の上昇は血中に加えて, 摘出腫瘍組織のホモジネートでも認められ, 腫瘍摘出後には血清アミラーゼ値は正常値に復した.摘出した卵巣の捺印標本には乳頭状に重積配列を示す細胞集団が認められ, 酵素抗体法により検索した結果, 腫瘍細胞の胞体内にアミラーゼ抗原の局在を認めた.
    アミラーゼは卵巣腫瘍の診断および治療における腫瘍マーカーとして有用であり, 特に細胞診で腫瘍細胞の胞体内にアミラーゼ抗原を証明することは診断的価値がきわめて大きいと思われる
  • 衣笠 松男, 金岡 明博, 田中 登美子, 三宅 秀一, 鷹巣 晃昌, 大月 均, 寺浦 哲昭
    1986 年 25 巻 3 号 p. 552-557
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    家族性神経線維腫症に合併した悪性髄膜腫の1例を報告した.患者は38歳, 男性, 軽度の頭痛と言語障害で発症した.
    腫瘍は左前頭硬膜部に初発し, 術後再発した.剖検時その大きさは16×14×8cmで脳実質や顔面への著明な浸潤を認めた.割面は灰白質調を呈し, 弾性硬であった.捺印細胞診上, 腫瘍細胞の多くは辺縁不明瞭な淡緑色の胞体を有して紡錘形ないし線維状を呈していた.核は類円形から楕円形で, 細顆粒状ないし粗大顆粒状のクロマチンを示し, 1~3個の不整形の著明に腫大した核小体を認めた.核縁の陥凹像, 多核巨細胞あるいは核分裂像が多数認められた.組織学的には一部に異型の強い紡錘形細胞が束状, 渦巻状に配列し血管周囲にも増生していた.免疫および酵素組織化学的検索では, 腫瘍細胞は, glial fibrillary acidic protein陰性, myoglobin陰性, S-100蛋白陽性, アルカリフオスファターゼ強陽性であった.これらの所見は, 本腫瘍が悪性髄膜腫であることを示唆した.
  • 鐵原 拓雄, 太田 節子, 広川 満良, 真鍋 俊明, 長尾 千代, 大元 謙治
    1986 年 25 巻 3 号 p. 558-562
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    最近われわれは, 肝に発生した腺扁平上皮癌の1症例を経験した.患者は82歳女性で, 発熱, 腹痛, 体重減少を主訴に入院した.肝穿刺吸引細胞診にて, 転移性腺扁平上皮癌が疑われた.患者は入院2ヵ月後に死亡し, 剖検の結果肝原発と判明した.肝原発の腺扁平上皮癌はきわめてまれで, われわれの知るかぎり4例の報告があるにすぎない.われわれはここに本例を報告し, 4例の既報告例との比較検討を行った.
  • 畠 榮, 太田 節子, 福屋 崇, 津嘉山 朝達, 中川 定明
    1986 年 25 巻 3 号 p. 563-566
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    46歳, 女性の右足背部に発生したJuvenile melanoma (Spitz's nevus) の1例を経験した
    その捺印細胞像では大型の紡錘型細胞のなかに大型の上皮様細胞が孤立性, 散在性に出現し, これに多核巨細胞が混在した.全体に核の多少の大小不同は認められるが, 核膜は薄く不整は認められない.核分裂像も少なく, これらの点からJuvenile melanomaを推測させた組織学的にはjunctional activityが強く, 大型の紡錘型, 上皮様細胞, 多核巨細胞の混在があり, 捺印細胞像を裏づけるような所見を得た
  • 市東 功, 丸山 直記, 長尾 孝一, 佐藤 英俊
    1986 年 25 巻 3 号 p. 567-570
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    31歳女性の左腋窩部に発生したproliferating angioendotheliomatosis (PAE) の1例を経験した.PAEは, 血管内皮細胞由来のまれな腫瘍とされており, 症例報告も少なく, 腫瘍細胞の捺印細胞像や免疫学的検索に関する報告はほとんどなされていない.
    自験例における捺印細胞像は, 細胞診断学的には細胞質は濃染し, その核は単核~多核で複雑なくびれが著しく, 核小体が比較的明瞭で円型なものが2・3個~数個認められた.組織学的には, 内皮細胞由来と考えられる円形のリンパ球類似の腫瘍細胞が血管腔に充満あるいは浮遊していた.本腫瘍に対し免疫組織学的検索を行った結果, 内皮細胞のマーカーとしてのFacterVIIIやリンパ球の関連抗原であるHLA-DR抗原が陽性であるのに対して, 免疫グロブリンやleukocyto-commonantigen (LCA) は陰性であった.本腫瘍細胞は, 内皮細胞由来を示唆するFacterVIIIが陽性を示すとともにリンパ球に特有の抗原とされるHLA-DR抗原が発現しているところから, リンパ球系腫瘍との発生学的関連性が示される興味ある所見を得た.
  • 松本 武夫, 児玉 哲郎, 渡部 庸一, 上井 良夫, 下里 幸雄
    1986 年 25 巻 3 号 p. 571-575
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    左肺上葉にみられた極めてまれな孤立性の肺原発性アミロイドーシスを細胞学的, 病理組織学的, 免疫組織学的, 超微形態学的に検討した.
    症例は, 45) 歳男性, 定期検診で胸部異常影を指摘され, 臨床的に良性腫瘍との診断で, 左肺上葉部分切除術を行った.病理組織学的に孤立性アミロイド結節と診断された.術前の気管支鏡下擦過物を再検すると, 大小不同の無定形物質が多数みられ, 一部, 石灰化像もみられた.congo red染色では赤橙色に染まった.病理組織学的にも, 広範かつ不規則な地図状の小結節を形成し, PAS陽性, congo red染色で橙色, 偏光顕微鏡下で緑色に光り, アミロイドと診断された.このアミロイドは, 免疫組織学的には, Kappa, Lambdaが陽性で, Immunoglobulin由来であった.超微形態学的にこの線維は, 約30A幅のブイラメントの集合よりなっていた.
  • 菅野 勇, 長尾 孝一, 岩瀬 亀夫, 高砂子 通子, 板谷 喬起, 鈴木 博
    1986 年 25 巻 3 号 p. 576-580
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    症例は70歳男性.入院当初, 貧血, 皮疹, 発熱に続いてリンパ節の腫脹をきたし, 初期の鼠膜部リンパ節生検組織では小血管増生と濾胞構造破壊およびリンパ球減少が認められ, IBLの初期変化に一致すると考えられたしかし4週後には著明な多クローン性高ガンマグロブリン血症がみられCoombs, testとCRPも強陽性となったその時期での腋窩部リンパ節組織では淡明細胞, 免疫芽球, 形質細胞の充実性増殖が加わり典型的なIBLの所見となった.淡明細胞, 免疫芽球, 形質細胞の3つの細胞は電顕で相互に類似性と移行像がみられ, IBLの細胞診断を行ううえでも重要であると思われた本症例はIBLの初期リンパ節変化を示唆していたがIBLの明確な痰患概念の確立と早期診断には組織学的検索のほかに詳細なリンパ球の分析, 定量が必要と考えられた.
feedback
Top