日本臨床細胞学会雑誌
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37 巻 , 2 号
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  • 三宅 康之, 広川 満良
    1998 年 37 巻 2 号 p. 127-131
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    甲状腺の穿刺吸引細胞診と触診および超音波検査とを比較し, 細胞診の価値と限界について検討した.細胞診と超音波検査の感度はそれぞれ76.9%, 78.8%とほぼ同程度で, 触診は36.5%と低値であった.特異性は細胞診78.0%, 超音波検査78.0%, 触診81.0%で差はみられなかった.検体が十分に採取された症例での細胞診の感度は80.0%, 特異1生は89.7%で, 超音波検査や触診より良好であった.触診, 超音波では石灰化を認める方が正診率が高く, 細胞診では逆に石灰化がない方が高かった.触診では, 嚢胞を認める症例の方が正診率がやや高かったが, 超音波, 細胞診においては, 嚢胞がみられない症例の方が正診率が高かった.細胞診における採取不良や偽陰性の原因として, 石灰化, 被包化, 嚢胞化, 小病変などがあげられた.細胞診における組織型の推定率は未分化癌100%, 髄様癌90.9%, 扁平上皮癌75.0%, 乳頭癌59.8%であった.病変部から的確に十分な細胞量が採取されれば, 穿刺吸引細胞診は, 組織型まで推定できる非常に優れた検査法といえる.
  • 山本 洋介, 岡根 倫代, 安毛 直美, 辻 厚子, 詫間 敦子, 香川 恵美子, 武部 晃司, 伊達 学
    1998 年 37 巻 2 号 p. 132-136
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1990年8月から1996年12月までの6年5ヵ月に超音波検査を併用した乳がん検診において, 3,698症例の4,129病変に乳腺穿刺細胞診が行われた. 細胞診判定はclass I, IIが73.4%, class IIIa 3.1%, class III 0.7%, class IIIb 0.9%, class IV, V 8.7%, 判定不能13.2%であった.穿刺細胞診, 組織診がともに行われたのは689病変で, 乳癌は297病変 (43.1%)(非浸潤癌48, 浸潤癌249) であった. 非浸潤癌は全乳癌の16.2%にも及ぶ高い頻度であった. 腫瘍径が10mm以下の小さい癌が全乳癌の30.1%を占め, 非浸潤癌の中では46.8%にも達した. 非浸潤癌の正診率は64.6%, 浸潤癌は92.8%で, 大きな差がみられた.乳頭腫は57病変 (組織診された689病変の8.3%) と多数みつけられ, その正診率は82.5%で良性病変の中では診断がややむずかしかった. 穿刺細胞診全体の感度は約88%, 特異度は約90%と計算された. 乳癌に対する細胞診の陽性率 (89%) は超音波を使用した臨床の陽性率 (73%) よりかなり高く, 穿刺細胞診が有用であった. ClassI, IIと診断したなかの2~3%は見落とし, class IV, Vのなかの4~5%が過剰診断であった. 誤陽性を減少させることが今後の課題と考えられた.
  • 小池 緩男, 寺井 直樹, 土屋 眞一, 渡辺 達男, 町田 智恵
    1998 年 37 巻 2 号 p. 137-142
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    最近, 13年3ヵ月間に長野県がん検診センターの乳腺外来で穿刺吸引細胞診を施行した良性乳腺疾患1,892例に対する1回目の成績はclass II・Iが85.4%, class IIIaが3.8%, class IIIbが1.2%, class V・IVが0.8%, 判定不能例が8.8%であった. 誤陽性例をclass V・IV・IIIbとすると, 全期聞では2.0%であったが, 前期と後期に分けるとおのおの2.9%および1.1%であって有意差を認めた. 誤陽性37例の誤判定の要因を検討すると, 採取細胞量が不十分な場合は大部分が過大評価であり, 十分な場合は過大評価, 上皮増生の著明な病変, 乳頭状性格を有する病変であった. 過剰治療を行った4症例は脂肪壊死, 線維腺腫, 乳頭部腺腫および葉状腫瘍であった. 誤陽性判定を少なくする方策は臨床側は病変からの採取細胞を多くすることであり, 細胞判定側は診断能の向上を図ることである.また, 過剰治療を行わないための方策は臨床側がABCと他の検査所見との整合性に留意して対処することである.
  • 小池 綏男, 寺井 直樹, 土屋 眞一, 渡辺 達男, 町田 智恵
    1998 年 37 巻 2 号 p. 143-149
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    最近, 13年3ヵ月間に長野県がん検診センターの乳腺外来では乳腺疾患2, 428例に対して穿刺吸引細胞診を施行した.1回目に実施した結果について検討した.悪性病変536例に対してはclass V・IVが84.5%, class IIIおよびclass II・Iがおのおの7.1%, class 0 (判定不能) が1.3%であった. 良性病変1,892例ではclass II・Iが85.4%であったが, class V・IVが0.8%あり, class 0も8.8%あった.判定不能例を除き, 全期間を前期と後期に分けて穿刺吸引細胞診の診断能を評価した.感度と陽性予知度には有意差を認めなかったが, 特異度はおのおの96.8%および98.9%, 正診率は95.0%および96.7%で後期の方が有意に高かった.乳癌528例に対する穿刺吸引細胞の成績を取り上げて臨床病理学的に検討し, とくに誤陰性'(class II・I・0) 例について分析した.誤陰性例は41例あり, うち24例 (58.5%) は採取細胞量が少なかった.細胞量が十分であった17例 (41.5%) の誤判定の要因は手技的な問題とTis+P, Dcが4例と多く, ついで, 線維腺腫内癌, 小葉癌, 細胞の異型が弱い癌などであった.穿刺吸引細胞診の誤陰性判定は乳癌治療に遅延をきたすので, 穿刺吸引細胞診を行った症例に対しては厳重な経過観察が必要である.
  • 松本 武夫, 児玉 哲郎, 岩崎 聖二, 川上 喜久, 山本 誠, 横瀬 智之, 向井 清, 金子 司
    1998 年 37 巻 2 号 p. 150-155
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
    肺孤立性異型腺腫様過形成 (AAH) 4例の捺印細胞像を, 5例の高分化肺腺癌細胞像と比較検討した. AAHの細胞像は, 1) 集塊で認めても細胞数は少なく, 平面的配列で重積性は認めない. 2) 細胞の大小不同はみられるものの細胞質は豊富でN/C比は低く泡沫状で, 線毛は認めない. 3) 核は円形から類円形で核縁の不整は認めず, 細胞質の中央に位置するものが多い. 核小体は小さいながらも認める. 4) 核の切れ込みはほとんどないが, 核内封入体を認める症例が多く, クロマチンは微細顆粒状, ときに2核や多核の細胞の出現を認めた. 一方高分化腺癌では重積性, 乳頭状の配列を示し, 核は偏在性が強く円形から類円形で, 切れ込み, コーヒー豆様の変化を認めた. AAHと高分化腺癌を比べると細胞学的にある程度の差を見い出せたが, 現状ではAAHの確定診断には画像情報などの臨床情報が必要と思われる.
  • 川井 俊郎, 藤井 丈士, 櫻井 信司, 鄭 子文, 久力 権, 海崎 泰治, 久保野 幸子, 本望 一昌, 斎藤 建
    1998 年 37 巻 2 号 p. 156-161
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    PTCD胆汁細胞診の陽性率に与える因子を知ることを目的に, 胆管病変509例, 検査回数2957回の検討を行った.特に切除101例においては, 腫瘍の発生部位, 肉眼型, 組織型などの諸因子と陽性率との相関の有無を検討した.
    1. PTCD胆汁細胞診の陽性率は66.9%であり, 肝外胆管切除例の陽性率は80.0%であった.
    2. 検査回数が多いほど陽性率は高くなったが, 6回での陽性率は低く, 以後検査回数を増やしても陽性率は向上せず, 細胞診が陽性とならない腫瘍側の因子が示唆された.
    3. 偽陰性の検査回数は陽性例に比べ少なかった.
    4. 担癌患者において1回の検査での陽性率は28.8%であった.
    5. 発生部位では乳頭部癌の陽性率が低かった.
    6. 組織型では分化の低い腫瘍ほど陽性率が高かった.
    7. 腫瘍の大きさと陽性率には相関はみられなかった.
  • 横山 俊朗, 吉田 友子, 杉島 節夫, 内山 睦美, 亀山 忠光, 鹿毛 政義, 中島 明彦, 森松 稔
    1998 年 37 巻 2 号 p. 162-167
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    口腔粘膜の扁平上皮癌, および上皮の増殖性病変の細胞診において, 歯間ブラシによる細胞採取法が有用であるか, 綿棒採取法との比較検討を行った.
    対象は扁平上皮癌 (高分化型65例, 中等度型7例, 低分化型1例), 良性病変および自然治癒47例で行った.
    良悪性問の細胞数は歯間ブラシによる採取では綿棒の約2.5倍の細胞数の増加がみられ, 細胞集塊数では約4.7倍の集塊数がみられた.腫瘍径による細胞集塊出現数ではT2 (2.1~4cm) はT1 (2cm以下) の約1.2倍の細胞の増加がみられ腫瘍径が大きくなるほど細胞数が多くなった.
    肉眼的腫瘍発育形態による細胞数については潰瘍型, 硬結型, 乳頭型, 白斑型, 肉芽型, いずれも2~3倍の細胞数の増加がみられ, 特に外向性発育を示す白斑型, 肉芽型において顕著であった.歯間ブラシによる採取法の利点としては第一に細胞数の増加, 第二に細胞集塊として採取されるため, 腫瘍細胞間の極性の乱れ, 核間距離の不整, 細胞密度が観察可能な点があげられる.さらに細胞分布は綿棒採取法に比べ均一に塗抹される場合が多く, 壊死物質や炎症細胞に重なった細胞の見落としを防ぐことができた.
    以上の結果より, 口腔病変, 特に上皮の増殖性病変における細胞診断に歯間ブラシは有用と考えられた.
  • 高野 忠夫, 佐藤 信二, 榎本 明美, 吉田 祐司, 永瀬 智, 今野 良, 岡本 聡, 渡辺 康子, 及川 和子, 矢嶋 聰
    1998 年 37 巻 2 号 p. 168-174
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    子宮頸部細胞診が陽性であった卵巣癌6例と子宮内膜癌9例の子宮頸部細胞診所見を, 臨床的事項を併せて比較検討し, 以下の結果を得た.
    1. 卵巣癌の組織別頻度は, 漿液性嚢胞腺癌4例, 類内膜腺癌・明細胞腺癌混合型1例, 粘液性腺癌1例であり, 漿液性嚢胞腺癌において頸部細胞診出現率が比較的高かった.
    2. 子宮内膜癌の組織型は, 9例すべて類内膜腺癌であり, 臨床進行期は1期が6例, II期が2例, III期が1例であった.
    3. 卵巣癌の細胞像の特徴は, 背景が清で, 辺縁が明瞭な乳頭状あるいは球状の小集塊を形成し, 集塊出現数が少なく, また細胞質に白血球の取込みを認めない大型の空胞が出現し, 一個の大型核小体を持つことであった.
    4. 子宮体癌の細胞像の特徴は, 腫瘍性背景で, 辺縁が不明瞭な乳頭状あるいは球状の比較的小集塊を形成し, 集塊出現数が多く, また細胞質に白血球の取込みが多い大型の空胞が出現することであった.
    5. 両者の鑑別の要点は, 背景, 細胞集塊の出現数とその直径, 細胞集塊の辺縁構造, 細胞質内の大型空胞, 核小体の大きさと考えられた.
  • 本間 三恵子, 竹ヶ原 幸夫, 中村 正光, 筒井 祥博, 甲田 賢治, 小林 寛
    1998 年 37 巻 2 号 p. 175-180
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    まれな類上皮血管内皮腫が甲状腺の穿刺材料より得られたので, その細胞像を報告した.さらに本腫瘍と甲状腺乳頭癌との鑑別の目的で両細胞像を比較検討した.
    症例は56歳, 男性.嚥下時の喉の痛みを主訴に当院耳鼻科を受診した.甲状腺左葉に腫瘤を認め穿刺吸引細胞診が施行された.
    腫瘍細胞像は一部乳頭状およびロゼット様配列を示す上皮様小集塊と, 紡錘形の単細胞が散在性に少数認められた. 細胞は小型で, N/C比は小さく, 核は類円形で細胞質から突出する様な強い偏在性を有し, 2核細胞も多かった. 豊富で淡明な細胞質は均質または繊細であった. 核内細胞質封入体や核溝がみられ, 細胞質内空胞も少数に認められた.
    上記所見より甲状腺乳頭癌を疑ったが, 組織で類上皮血管内皮腫と診断された. 本腫瘍は甲状腺癌の特徴と類似する点が多く, 特に核内封入体を有する異型の弱い乳頭癌との鑑別には注意を要する. 両細胞像を比較検討した結果, 鑑別点としての類上皮血管内皮腫の特徴は淡明で均質または繊細な細胞質, 突出傾向を示す核 (特に2核), 結合性疎な小集塊と考える.
  • 内藤 ゆかり, 中村 恵美子, 宮川 恭一, 清水 敏夫, 川口 研二, 土屋 眞一
    1998 年 37 巻 2 号 p. 181-185
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1995年Malufらは管内増殖を主体とする充実性乳頭状腺癌の中で, 細胞内外の粘液産生と神経内分泌細胞への分化を示す, これまであまり注目されていない高齢者に好発する特異な乳癌20例を報告した.われわれは同様の組織像を示す76歳の乳癌例を経験した. 穿刺細胞は中型で類円形から短紡錘状を呈し, 均質な類円形核は核小体も目立たず, 核異型は弱かった. 胞体内には大小の粘液胞があり印環型細胞も認められた. 組織学的には細胞外粘液の乏しい, 圧排性浸潤を示す充実性乳管癌であった. 腫瘍細胞の多くは免疫組織学的にsynaptophysin陽性像を示し, Grimelius染色陽性であった. また, synaptophysin陽性で同時に粘液胞も有する細胞も認められた. 本腫瘍はCapellaらの粘液癌のB群に類似する病変と考えられるが, 細胞外粘液は乏しく, 浸潤程度も軽い点から粘液癌に分類することには問題がある. 高齢者に好発し予後良好という臨床的特徴を考え合わせると独立した疾患の可能性があり, その多くは粘液癌へと進展すると考えられる.
  • 水谷 奈津子, 前川 傑, 内ヶ崎 新也, 住石 歩, 小松 明男, 福島 久喜, 山口 和克
    1998 年 37 巻 2 号 p. 186-190
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    乳腺原発のNeuroendocrine carcinomaの1例を報告する. 患者は59歳女性.幼少時よりVon Recklmghausen氏病.5年前より右乳房腫瘤に気づいていたが放置. 穿刺吸引細胞診は, 悪性の可能性が疑われたが出血壊死成分が多く診断が困難であった. 腫瘍は, 7.5×5.0×4.0cmで, 境界明瞭, 中心部出血壊死性の多結節~分葉状の充実結節で占められていた. 捺印細胞診の所見では, 裸核状の細胞とシート状の細胞集団を認めた. 異型性が目立ち, 明瞭な核小体がみられた. 低分化あるいは未分化な癌が疑わしい細胞像であった. 組織診では, 索状~リボン状を示す腫瘍細胞が大部分を占めていた. 免疫組織化学染色結果は, NSE, Synaptophysin, Chromogranin Aが陽性であった. 電顕では, 細胞質内に100~250nmの神経内分泌穎粒が認められた. 近年, 神経内分泌腫瘍への分化を示した乳癌の症例報告が増えつつあるが, 細胞学的, 組織学的に確立されていないことが多く, 現段階では免疫組織化学染色により確定診断を行わなければならない現状である. 今後症例を重ね細胞形態のさらなる検討の必要があると思われた.
  • 堂本 英治, 寺畑 信太郎, 安斎 幹雄, 佐藤 仁哉, 玉井 誠一
    1998 年 37 巻 2 号 p. 191-195
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    乳腺adenomyoepitheliomaは, 乳管上皮および筋上皮細胞の増殖からなるまれな乳腺良性腫瘍である. 今回われわれは穿刺吸引細胞診で癌との鑑別に苦慮した1例を経験したので, その細胞学的特徴について文献的考察を加え報告する.
    症例は58歳女性.左A領域に長径1.5cm大の不整形の腫瘤が触知され, 乳房超音波検査にても悪性腫瘍が疑われた. 穿刺吸引細胞診では採取されている細胞量が豊富で, 細胞の重積性, 筋上皮細胞が不明瞭であるとの所見からclass 3と診断した. 切除生検検体で組織学的にadenomyoe-pitheliomaの診断が得られた.
    本腫瘍にみられる筋上皮細胞は, 他の乳腺良性疾患にみられるような上皮細胞集塊辺縁の裸核状細胞とは異なり, 多角形核とライトグリーンに淡染する大型の胞体を有し, 集塊状となって出現する. 本例診断のためには, 特異な出現様式および細胞像を示す上皮様細胞を, 筋上皮細胞と認識することが肝要で, その特徴を認識することにより穿刺吸引細胞診でのadenomyoepitheliomaの診断は可能と考えられる.
  • 鐵原 拓雄, 有光 佳苗, 三上 芳喜, 定平 吉都, 広川 満良, 武 浩太郎, 石原 得博
    1998 年 37 巻 2 号 p. 196-198
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
    上咽頭限局性アミロイドーシスの1例を経験したので報告する.症例は66歳, 男性で, 2ヵ月前より食物が飲み込みにくく, 食物が鼻へ逆流するようになったため来院した. CT検査にて上咽頭の悪性腫瘍の可能性が疑われ, 上咽頭の生検とその捺印細胞診が行われた. 捺印標本では13~43μm大の類円形から多辺形をしたライトグリーンに均一に染まる物質が観察され, アミロイドーシスと診断することができた. 免疫組織化学的にアミロイドはALタイプであった. アミロイドの形態像の特徴とその鑑別診断について述べてみたい.
  • 前田 智治, 古谷 敬三, 大泉 えり子, 母里 正敏
    1998 年 37 巻 2 号 p. 199-203
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    術前診断に経皮的穿刺細胞診が有用であった縦隔セミノーマを経験したので報告した. 症例は19歳, 男性. 大学の健康診断の胸部X線写真で右上縦隔の腫瘍陰影がみられ, MRI検査で一部に嚢胞化を伴う充実性の前縦隔腫瘤が認められた. 診断のため, 経皮的に肋間よりtrue cut針で材料を採取し, 組織および細胞診検査を行った. 細胞診では大型円形ないし類円形の腫瘍細胞と成熟リンパ球からなるtwo cell patternがみられ, 腫瘍細胞および背景はグリコーゲンが豊富で, セミノーマを強く疑い手術となった. 摘出腫瘍は165g, 10×7×5.5cmで, 組織ではクロマチンの粗い核と淡明な細胞質を持つ大型円形ないしは類円形の腫瘍細胞がびまん性増殖を示し, 腫瘍細胞間にはリンパ球浸潤がみられた. 組織および捺印細胞診の免疫染色で腫瘍細胞は胎盤性アルカリホスファターゼは陽性, LCAとサイトケラチンは陰性でセミノーマと診断した.
  • 徳永 英博, 鶴田 潤二, 石原 光浩, 野島 美知子, 杉内 博幸, 大河原 進, 猪山 賢一, 石丸 靖二
    1998 年 37 巻 2 号 p. 204-208
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    血管内で増殖し周囲組織への浸潤傾向をほとんど示さない特異な組織像を特徴とし, しばしば臨床的に診断が困難であるangiotropic lymphomaの2例を経験したので報告する.
    症例は38歳と77歳の男性であり, いずれも呼吸障害と脳神経障害を主な症状とし, 前者は肺生検, 後者は死後の剖検によりangiotropic lymphomaの確定診断がなされた. いずれの症例においても毛細血管よりやや大きな血管内に大型のリンパ腫細胞が塞栓状に増殖しており, 免疫染色の結果では, L26 (CD20) に陽性を示すBリンパ球系細胞の腫瘍性増殖であった. また, 細胞接着分子であるCD44もリンパ腫細胞に強く発現されていた.捺印細胞診では, リンパ腫細胞は大型で, 胞体は好塩基性で, 核はくびれなどの不整があり, 細穎粒状のクロマチンの増量, 複数の核小体がみられた. 細胞は孤立性あるいは結合性を示すかの様な小集塊で観察され, CD44の強い発現と合わせてリンパ腫細胞相互の接着性が示唆された. Angiotropic lymphomaはまれな疾患であり細胞診の報告もきわめて少なく, 今後の診断の参考となる2症例と考えた.
  • 高川 竜子, 橋本 佳津子, 橘 善子, 横山 明子, 吉田 文子, 山崎 滋孝, 遠藤 雄三, 宮腰 重三郎
    1998 年 37 巻 2 号 p. 209-213
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    劇症型多発性骨髄腫は, 髄外1生腫瘤の形成が著しく, 末期にM蛋白の減少, 非感染性の発熱を伴い, 急速に病勢が進行する多発性骨髄腫である. 腫瘍細胞が, 特に未分化な形態をとることが特徴である. 今回われわれは, 小腸への骨髄腫細胞浸潤が著しく, 腹膜播種のため腹水中に骨髄腫細胞が出現した劇症型多発性骨髄腫を経験したので報告する. 症例は, 63歳女性, IgA-λ型多発性骨髄腫の診断の下に入院加療中, 急性腹症を発症し, イレウスを疑われ緊急開腹手術になった. 術中に腹水が認められ, 細胞診断学的検査に提出された結果, 多発性骨髄腫が最も疑われた. 一方, 切除された小腸の病理組織標本では, 腫瘍細胞の核の多形性と, 出血壊死を伴う著しい浸潤態度から, 未分化癌との鑑別が問題になったが, 免疫組織化学的検索において, 腫瘍細胞にIgAとλが陽性であったので, 多発性骨髄腫と診断された. 核が未分化で多形性の著しい腫瘍細胞像を示す劇症型多発性骨髄腫では, 体腔液細胞診が診断に有用であると考えられた.
  • 忠岡 好之, 木元 正利, 広川 満良, 福屋 崇, 清水 道生, 寺山 清美, 鐵原 拓雄
    1998 年 37 巻 2 号 p. 214-217
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    A型胃炎に合併した神経内分泌細胞過形成の塗抹細胞像について報告する. 患者はA型胃炎を有する61歳, 女性で, 切除された胃の多発性小隆起性病変から捺印細胞診が行われた. 塗抹標本では異型性に乏しい小型類円形細胞が腺房状もしくは孤立散在性に出現していた. 核クロマチンは穎粒状で, 細胞質内には好酸性の顆粒が観察された. これらの所見はカルチノイドに類似しており, 細胞診所見のみからの鑑別は困難と考えられた.なお, われわれが検索した限り, 神経内分泌細胞過形成の細胞像に関する報告はなかった.
  • 望月 衛, 江尻 晴博, 高橋 勝美, 小島 英明, 細川 洋平
    1998 年 37 巻 2 号 p. 218-221
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    原発腫瘍の大きさが10rnm以下の微小直腸カルチノイド腫瘍から, 多発肝転移をきたしたまれなる1症例を経験した. 転移巣の穿刺吸引細胞像を報告する. 症例は73歳, 男性.転移性肝腫瘍の精査目的で入院. エコーガイド下肝生検・穿刺吸引細胞診で転移性カルチノイド腫瘍と診断. 患者は今回入院の5年半前に早期胃癌で胃部分切除術を施行されている. その2年半後に残胃早期癌で残胃全摘術と, 直腸カルチノイド腫瘍の経肛門的腫瘍切除術を施行されている. 切除標本上, カルチノイド腫瘍の大きさは約3mm. 穿刺吸引標本中には, 小型類円形核を有する腫瘍細胞が重積性を示す細胞集塊を形成するものと, 孤立散在性に出現するものが混在していた. 腫瘍細胞の核クロマチンは明るく繊細で, 小型明瞭な核小体を持っていた. N/C比は高く, 軽度の核形不整を認めた.壊死巣・核分裂像はなかった. 穿刺吸引細胞診は核所見の詳細な観察が可能である点で, カルチノイド腫瘍の診断に特に有用であると考えた.
  • 忠岡 好之, 広川 満良, 伊禮 功, 中村 悦子, 清水 道生, 鐵原 拓雄
    1998 年 37 巻 2 号 p. 222-225
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    肛門管に発生した扁平上皮癌 (cloacogenic carcinoma) の1例の塗抹細胞像について報告する. 患者は75歳の女性で, 術中迅速診断に提出された肛門管腫瘍の捺印塗抹標本が作製された. 腫瘍細胞は紡錘形ないし類円形で, 充実性細胞集塊を形成して, あるいは孤立散在性に出現し, 裸核状細胞も目立った. 核は類円形, 卵円形, 短紡錘形などさまざまであった. 細胞質はライトグリーンに淡く染まり, レース状あるいは泡沫状で, 細胞境界は不明瞭であった. 組織学的には大細胞非角化型扁平上皮癌 (cloacogenic carcinoma) と診断された. われわれが調べた限り, 肛門管に発生した扁平上皮癌の細胞像に関する詳細な記載はなかった.
  • 佐々木 真紀子, 小林 省二, 山田 啓輔, 石川 雅士, 串田 吉生, 平川 栄一郎, 赤枝 輝明
    1998 年 37 巻 2 号 p. 226-229
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    膀胱粘膜に遠隔転移をきたし, 尿細胞診で多数の癌細胞の出現を認めた肺原発小細胞癌のまれな症例を経験したので報告する. 症例は87歳の女性で無症候性肉眼的血尿を主訴に来院した. 尿沈渣細胞診では好中球と同大かやや大型の結合性の弱い小型の腫瘍細胞が個在性または小集塊をなして認められ細胞相互封入像もみられた. 核クロマチンは微細顆粒状で核縁がやや厚く小型の核小体を一個有すものや裸核状のものも散見された. 膀胱鏡下腫瘍摘出術が施行され, 三角部から左側壁にかけての径約4cm, 尿道口右側の径約1cmの非乳頭状隆起性病変から粘膜固有層までの浸潤を示す癌組織が採取された. 免疫組織学的にNSE, クロモグラニンに対して陽性反応がみられ膀胱原発の神経内分泌癌と診断された. このとき胸部X線で左肺門部に小結節状陰影がみられており, 臨床的には膀胱原発癌の肺門リンパ節転移と考えられていた. しかし確定診断より3ヵ月後に呼吸不全により死亡. 病理解剖の結果左肺門部から胸壁, 心嚢に直接浸潤する径6cmの腫瘤 (組織: 小細胞癌), 多臓器にわたる遠隔転移が認められたため, 膀胱の病巣もその部分症状であったと最終診断された.
    膀胱原発の神経内分泌癌は非常にまれであり, また細胞学的に肺原発の小細胞癌との鑑別は困難とされているが, 予後のきわめて不良な腫瘍であり, 積極的な原発巣の検索が望まれる症例であった.
  • 松本 一仁, 池崎 福治, 柿崎 寛, 吉岡 治彦, 八木橋 法登, 八木橋 操六
    1998 年 37 巻 2 号 p. 230-235
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    胞巣状軟部肉腫は若年成人の下肢, 上肢, 頭頸部に好発するまれな悪性軟部腫瘍である. 今回われわれは左大腿部に発生し, 捺印細胞診が診断に有用であった本症の1例を経験したので報告する. 症例は12歳男子. 左大腿外側の腫瘤を主訴に当院を受診. 画像所見より悪性腫瘍を疑われ試験切除術が施行された. 左大腿外側広筋内に3×4cm大の紡錘形腫瘤が認められた. 捺印細胞像では大型類円形~多角形の腫瘍細胞が散在性, 一部集簇性に出現.腫瘍細胞は胞体が広くライトグリーン好性で微細顆粒状を呈し, 核は類円形で偏在, 1個の顕著な核小体を有していた.裸核細胞も多く, 数珠玉状の配列がしぼしば観察された. 胞体にはGiemsa染色にて赤紫色を呈する針状~桿状結晶や顆粒がしばしば観察され, これらはPAS陽性, diastase抵抗性であった. 以上の細胞所見より胞巣状軟部肉腫と診断, 組織診にて確定した. 免疫組織化学的には腫瘍細胞はmyoglobin, α-smooth muscleactinが陽性であり, 筋原説が支持された. 本腫瘍の細胞学的診断には特徴的な顆粒や針状結晶の証明が重要であるが, Papanicolaou染色のみでは識別が困難であり, PAS染色とともにGiemsa染色の併用がきわめて有用と考えられた.
  • 鐵原 拓雄, 有光 佳苗, 三宅 康之, 広川 満良, 北畑 龍生
    1998 年 37 巻 2 号 p. 236-239
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    前房水および腹水の細胞診にて, 網膜芽細胞腫と診断した症例を経験したので報告する. 症例は6歳, 男児で, 5歳の時より視力低下をきたし, コーツ病と診断されていた.右前房水の穿刺吸引細胞診では壊死物質を背景に, 小型の腫瘍細胞が集合重積性, 散在性に出現し, 一部ではロゼット様構造がみられた.腫瘍細胞は類円形から多辺形で, 核・細胞質比は高く, 多くは裸核状であった. 網膜芽細胞腫の診断にて, 眼球が摘出され組織学的検索にその診断が確認された. 10ヵ月後, 胸骨, 仙骨, 肝臓に転移が認められた.腹水の細胞診では, 腫瘍細胞はindianfile状に出現し, 大小不同や好酸性の核小体がみられ, 前房水にみられた腫瘍細胞と形態がやや異なっていた.
  • 蛭田 啓之, 小林 貴代, 戸羽 美佐子, 山口 みはる, 亀田 典章, 落合 和徳, 高倉 聡, 安江 育代
    1998 年 37 巻 2 号 p. 240-243
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    膣原発の明細胞腺癌を経験したので報告する.症例は不正性器出血, 排尿障害を主訴とした40歳の女性.膣前壁に易出血性の腫瘍が認められ, 病理学的検索が行われた.細胞診では, 腫瘍細胞はシート状あるいは乳頭状の集団として認められた.細胞質はライトグリーン淡染性で広く, 核には大小不同が目立ち, 微細穎粒状のクロマチン, 1個ないし数個の明瞭な核小体を有していた.裸核状の大型細胞の混在もみられた.明細胞腺癌が疑われたが, hobnail cellは明らかでなかった.組織学的には腫瘍細胞は淡明で比較的豊富な胞体と核小体の目立つ核をもち, 主として乳頭状, 部分的には管腔形成性あるいは充実性に増殖していた.乳頭状部分にはhobnail cellも見出された.胞体にはグリコーゲンと考えられるPAS染色陽性細穎粒が認められた.鼠径部リンパ節生検にて転移が確認されたが, 種々の画像検査, 膀胱鏡, 子宮および尿細胞診にて転移性腫瘍が否定され, 膣原発明細胞腺癌と診断された.
  • 秋山 稔, 広瀬 雅哉, 大久保 貴子, 岡部 英俊, 高倉 賢二, 野田 洋一
    1998 年 37 巻 2 号 p. 244-249
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    子宮頸部細胞診にて細胞異常を指摘された57ヵ月後に, 組織学的に子宮頸部上皮内腺癌に上皮内 (扁平上皮) 癌を合併して認めた1症例について報告する.
    症例は38歳の月経周期整なる2回経妊1回経産の女性で, 不正性器出血の既往はなく, 自覚症状は認めない.子宮頸癌集団検診にてクラスIIIaと診断されたため当科を受診した.当科における検査の結果, 子宮頸部細胞診では軽度腺細胞異型, 病理組織診では扁平上皮細胞の中等度異形成を指摘されたのみで6ヵ月ごとの外来通院にて経過観察することになった. 以後, 細胞診による腺細胞系の異常は指摘されていたが悪性を疑うような形態は認めず, 扁平上皮も異形成が消失して扁平上皮化生を認めるのみとなっていた. 4年半経過後, 細胞診にて悪性腫瘍病変を疑わせる腺細胞異型を指摘され, 精査・加療目的にて入院となる. PCR法によるHPV検査では18型と33型が陽性であった. 診断的子宮膣部円錐切除術の結果, 組織学的に上皮内腺癌と上皮内 (扁平上皮) 癌をともに認めたため, 後日単純子宮全摘術を施行した. 術後24ヵ月経過した現在, 再発徴候は認めていない.
  • 加勢 宏明, 児玉 省二, 江村 巌, 田中 憲一, 永井 絵津子
    1998 年 37 巻 2 号 p. 250-254
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    術前の細胞診および組織診断にて子宮頸部小細胞癌と診断し, 術後に電顕所見も得ることにより確定診断しえた症例を経験したので, その細胞像と組織像を報告する. 症例は, 33歳, 2妊2産である. 接触出血を主訴に近医を受診し, 頸部の細胞診にてclassVと診断され, 当科を紹介された. 子宮膣部は癌性びらんを示し, 生検診断で小細胞癌と診断された. 広汎子宮全摘術を施行され, 子宮後壁に35×20mmの病巣を認め, リンパ節転移陽性, 腹水細胞診陽性であった. 術後化学療法 (シスプラチン+ドキソルビシン+エトポシド) 3コースおよび骨盤部照射を行い, 現在再発は認めない.
    入院時の子宮頸部細胞診は, 比較的均一な小型の腫瘍細胞群を認め, N/C比は高く, 核は類円形で穎粒状のクロマチンを有し, 核小体はめだたない. 組織所見は, 小型, 好塩基性の癌細胞集団からなり, 細胞境界は不明瞭であった. 核分裂は15/10HPFみられた. 一部にロゼット様腺腔形成を認めた. Grimelius法一部陽性, Masson-Fontana法陰性で, Neuron specific enolase陽性およびChromogranin A一部陽性であった.電子顕微鏡所見は, 約150nm大の神経内分泌穎粒が観察された.
  • 宮川 康宏, 増子 栄, 須甲 憲明, 山本 宏司, 菊池 徳博, 山下 幸紀, 藤田 昌宏
    1998 年 37 巻 2 号 p. 255-258
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    症例は13歳, 女性. 平成4年7月左胸水の精査のために入院となった.既往歴では平成3年6月に卵巣腫瘍にて手術し, 卵黄嚢腫瘍の部分と未分化胚細胞腫の部分からなる混合型胚細胞腫瘍と診断されている. 卵黄嚢腫瘍の部分は多彩で内胚葉洞構造を主体に, 多嚢胞性卵黄型, 腺型, 類肝細胞型などの成分が認められた. 胸水細胞診では出血性背景の中に淡明網目状で境界不明瞭な胞体に比較的小型の核を有する腫瘍細胞, 紡錘形の核を有してシート状に配列する腫瘍細胞あるいは腺癌様集塊を示す腫瘍細胞が認められ, 多彩な細胞所見であった. 一部の腫瘍細胞には硝子体hyaline globuleを認め, α-フェトプロテイン染色にて陽性であった.
  • 神田 美津子, 立石 英男, 野津 長, 安達 博信, 井藤 久雄
    1998 年 37 巻 2 号 p. 259-260
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
  • 遠藤 泰彦, 千葉 諭, 新崎 勤子, 木村 絵里子, 梅澤 敬
    1998 年 37 巻 2 号 p. 261-262
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
  • 花牟禮 富美雄, 寺澤 孝一, 植村 勝男, 佐藤 信也, 鍋島 一樹
    1998 年 37 巻 2 号 p. 263-264
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    Cytologic findings of angiomyolipoma of the liver obtained by fine needle aspiration are described. The needle aspirates of the tumor revealed numerous fat cells, intermingled with endothelial cells and atypical cells which had eccentric round to oval nuclei with prominent nucleoli and slightly granular cytoplasm. Comparison with histology indicated that these atypical cells were of myoid type, and their cytoplasm stained positive for HMB 45. Thus, although angiomyolipoma of the liver is a rare tumor, it should be included in the differential diagnosis whenever we see tumors rich in fatty components as differentiation from malignant tumors is clinically important. In addition, immunocytochemistry with IIMB-45 is a valuable adjunct for correct diagnosis.
  • 望月 衛, 江尻 晴博, 高橋 勝美, 岸川 正大, 小島 英明
    1998 年 37 巻 2 号 p. 265-266
    発行日: 1998/03/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    We describe the imprint cytologic findings of primary renal angiomyolipoma, incidentally found in an autopsy case, presenting many bizarre neoplastic cells. Post-mortem examination of an 83-year-old Japanese woman revealed intestinal obstruction due to transverse colon cancer, and a right renal tumor measuring 1 cm. The imprint materials obtained from the renal tumor showed a mixture of four kinds of cells as follows: 1) scattered bizarre smooth muscle cells, 2) typical spindle-shaped cells, 3) mature adipose cells, and 4) endothelial cells of benign capillaries. This case suggests that cytopathologists should be alert to the existence of these hamartomatous neoplasms.
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