日本臨床細胞学会雑誌
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44 巻 , 4 号
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  • 池本 健三, 松田 健二, 古屋 智子, 小賀 厚徳, 河内 茂人, 池田 淳子, 石黒 公雄, 佐々木 功典
    2005 年 44 巻 4 号 p. 195-200
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:膀胱尿路上皮腫瘍における分子細胞遺伝子学的診断の有用性を検討した.
    方法:膀胱洗浄尿44例にfluorescence in situ hybridization (FISH) を, 経皮的生検材料57例には, FISH およびlaser scanning cytometer (LSC) によるDNA ploidy測定を行った.
    成績:尿路上皮腫瘍101例 (膀胱洗浄液44例, 生検材料57例) における, 染色体3, 7, 17番セントロメアプローブと9P21領域特異プローブ (p16 INK4a, p15 INK4b gene) とを用いたmulti-color FISHは, すべてにおいて少なくとも1個以上の異常を示した. 低異型度癌は, 9p21の欠失を特徴としたdiploid腫瘍に, そして高異型度癌は細胞間でセントロメアプローブの大きな差異をみるaneuploid腫瘍の2群に分類された. 9p21の異常は全例にみられ, これだけで癌と診断することが可能であった.
    結論:FISHおよびLSC技術の併用は, 尿路上皮癌の診断ならびに悪性度の評価に有用である.
  • 河合 美穂, 石原 明徳, 小山 英之, 井原 慎二, 菊山 梨紗, 福留 寿生, 小川 朋子, 田中 浩彦
    2005 年 44 巻 4 号 p. 201-204
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:乳腺の乳管内乳頭腫と乳頭癌の鑑別診断に有用な線維血管織について検討した.
    方法:対象症例は乳管内乳頭腫24例, 乳頭癌16例である.
    成績:細胞診で観察される線維血管織を2型に分類した. I型は, 線維血管織のみで上皮細胞 (乳管上皮細胞, 筋上皮細胞) が認められないもの, II型は, 線維血管織周囲に上皮細胞が認められるものとした. I型は乳頭癌16例中9例 (56%) に観察され, 乳管内乳頭腫24例には観察されなかった.
    結論:I型線維血管織は乳管内乳頭腫と乳頭癌の鑑別に有用である.
  • 松尾 光子, 下迫 純子, 野口 秀樹, 狩山 雅代, 渡部 洋, 星合 昊
    2005 年 44 巻 4 号 p. 205-209
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:堺市における過去16年間の細胞診を用いた子宮体癌検診成績の後方視的検討から, 体癌検診の現況と問題点について検討した.
    方法:1987年から2002年までに堺市で実施した子宮頸癌検診受診者24万7931名中, 老人保健法検診施行条件 (老健法条件) に準じて体癌検診を施行した1万4188名の細胞診成績および患者背景について, 後方視的検討を行った.
    成績:頸癌検診受診者における体癌検診施行率は5.7%, 細胞診による要精検指示率は1.8%, 体癌発見率は0.25%であった. 老健法条件中, 体癌発見率が高率であった条件は50歳以上および閉経後であり, 体癌検診施行条件を過去6ヵ月以内に不正性器出血のある50歳以上閉経婦人に限定すると体癌検診施行率3.5%, 体癌発見率0.34%であった. この検診施行条件下では過去16年間に検診で発見された体癌36例中30例 (83.3%) の診断が可能であった.
    結論:継続的な体癌検診の維持には, 体癌検診対象者の限定を含めた検診施行条件の再検討を行うことも一策であると考えられた.
  • 五十嵐 信一, 高橋 寿明, 大槻 祐子, 蒔田 光郎, 田中 俊誠
    2005 年 44 巻 4 号 p. 210-214
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:習慣流産における絨毛細胞診の臨床的意義を検討した.
    方法:習慣流産例の絨毛の組織診, 細胞診所見を詳細に解析した. 対照としては生児を得た例での単発性の流産絨毛を用いた.
    成績:習慣流産例の絨毛組織では対照に比し, 絨毛上皮細胞のアポトーシス関連所見, 単核球浸潤が有意に多かった. これは細胞診にも反映されていた. 絨毛構築所見には明らかな差異を認めなかった.
    結論:習慣流産例の絨毛での組織診, 細胞診所見は同種移植時の所見と類似しており, 免疫機序が関与しているものが多いことが示唆された. 流産絨毛細胞診は, 流産原因の早期検索, 早期治療に有用と考えられた.
  • 大崎 博之, 中村 宗夫, 長町 健一, 荻野 哲朗
    2005 年 44 巻 4 号 p. 215-218
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:特別な機材を使用せずに, 集細胞率にすぐれた尿細胞診の検体処理方法を明らかにする.
    方法:尿路上皮癌G2・G3の38例 (80検体) を対象とした.(1) 浸漬法,(2) スプレー法,(3) 2回遠沈変法 (通常の2回遠沈法に後固定を加えたもの), 以上3種類の方法で処理したPapanicolaou染色標本を用いて, 集細胞率 (癌細胞数) について比較検討した. 検体はすべて自然尿を用いた. 集細胞率は, 癌細胞を認めない (-), 癌細胞が1~10個 (1+), 11~50個 (2+), 51~200個 (3+), 201個以上 (4+) の5段階に分類し評価した.
    成績:癌細胞数は,(1) 浸漬法で,(-) 16例 (20.0%),(1+) 19例,(2+) 16例,(3+) 10例,(4+) 19例,(2) スプレー法で,(-) 6例 (7.5%),(1+) 13例,(2+) 20例,(3+) 15例,(4+) 26例,(3) 2回遠沈変法で,(-) 1例 (1.3%),(1+) 15例,(2+) 22例,(3+) 11例,(4+) 31例であった.
    結論:今回検討した3種類の検体処理方法では, 2回遠沈変法が最も高い集細胞率を示した. 一方, 浸漬法の集細胞率は最も低く, 浸漬法単独での検体処理は避けるべきと考える.
  • 沼田 奈々, 関 知之, 星川 咲子, 風間 暁男, 高木 正之, 中 英男, 田所 衛
    2005 年 44 巻 4 号 p. 219-223
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:比較的まれな良性腫瘍である腎オンコサイトーマを3例経験し, その細胞学的特徴を, 腎細胞癌との比較を含め, 細胞質内空胞を中心に観察したので報告する.
    症例:年齢は50~73歳で男性2例, 女性1例で, いずれも自覚症状はなく, 健康診断や人間ドックなどで偶然に発見された.
    腫瘍細胞は, 疎な結合性から孤立散在性に出現し, 多辺形ないし類円形で, 比較的広い好酸性顆粒状の細胞質を有していた. 核は中心性, 類円形で, 顆粒状のクロマチンが均等に分布し, 分裂像は認められなかった. 全体的に均一で異型性に乏しいが, 一部大小不同や軽度核異型を示す細胞が散見された. また, 細胞質内空胞が目立ち, 約49%の細胞にみられ, これらの細胞質内空胞は電顕写真において疎な微絨毛を伴う腺腔としてみられた. なお, オンコサイトーマと鑑別が困難とされる腎細胞癌 (嫌色素細胞癌, 顆粒細胞癌, 乳頭状腎細胞癌, 各1例) の腫瘍捺印標本における細胞質内空胞出現率は, おのおの0.3%, 0.7%, 0.3%であった.
    結論:オンコサイトーマは, 異型に乏しい好酸性細胞が均一に出現し, 比較的高率に細胞質内空胞を認める点が特徴的であると思われる.
  • 高橋 光彦, 大田 喜孝, 檜垣 浩一, 伊藤 園江, 塚本 孝久, 武井 美和, 元村 佳代, 中村 康寛
    2005 年 44 巻 4 号 p. 224-229
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:肝穿刺吸引細胞診にてカルチノイドを疑い, 剖検にて肝原発カルチノイドと診断した1例を経験したので報告する.
    症例:37歳, 男性. 右胸腹部痛を訴え, 当院を受診. 超音波検査にて肝膿瘍を疑い, エコー・ガイド下にて経皮経肝的ドレナージならびに抗生剤投与を施行した. ドレナージにより検出された内容物は茶褐色液状様で, 細胞診検索では軽度の炎症所見と壊死物質を多数認めるのみで悪性所見はみられなかった. 造影CT画像検査では, 肝内全体に数mmから約90mmのcystic lesionを多数認めるなかに, S3とS6の部位では, 内部不均一に造影されるsolid massが観察された. CT画像診断は, cystic & solid mass of the liverであった. 精査目的にて, エコー・ガイド下に, S6の部位より肝穿刺吸引細胞診を施行した. 細胞形態学的に細胞採取量は豊富で腫瘍細胞は細胞間結合の粗な平面的集団として認められた. 個々の細胞は比較的均一だが, 全般にN/C比が高く, 一部にロゼット様配列を認めた. 細胞質はライトグリーン淡染性で核クロマチンはsalt and pepPer状を呈することから, まれではあるがカルチノイド腫瘍を疑い, 脱Papanicolaou染色標本による免疫染色を施行した. クロモグラニンは弱陽性, シナプトフィジン, NSEは陽性, CEAは陰性であった. 肝生検病理組織診では, カルチノイドを含む神経内分泌腫瘍と診断された. 肝実質のほとんどは腫瘤に置換されており外科的治療は困難と考えられ, 化学療法ならびにTAE (肝動脈塞栓術) が施行されたが, 効果なく18ヵ月後に永眠となった. 剖検による肝は著明に腫大し, 大小の多発性嚢胞性腫瘤を認めた. 腫瘍部の組織像は円形から楕円形の腫瘍細胞が充実性に, また一部でロゼット様配列を示していた. 他臓器に病変がみられないことから肝原発カルチノイドと診断された.
  • 黒瀬 望, 木下 英理子, 竹中 美千穂, 寺内 利恵, 山下 学, 朝倉 善史, 中野 万里子, 野島 孝之
    2005 年 44 巻 4 号 p. 230-234
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:空腸漿膜から壁外性発育を示した限局性上皮型中皮腫の捺印細胞像と組織像を検討したので報告する.
    症例:32歳, 女性. 1年前, 正常分娩で第2児を出産後, CRPの上昇と貧血が進行した. 精査にて骨盤内腫瘍を指摘され, 空腸部分切除術が施行された. 肉眼的に腫瘍は, 空腸の腸間膜対側面から壁外性発育を示す直径5.5cmの充実性円形腫瘍だった. 細胞学的に, シート状配列を示す大型集塊と, 弧在性~胞巣状配列からなる小型集塊が混在し, 立体的配列を呈していた. 細胞質は豊富で, 核偏在傾向と軽度の大小不同, 核縁の不整, 軽度のクロマチン増量を認めた. 組織学的には上皮型中皮腫の像を示し, 嚢胞形成と高度の炎症細胞浸潤を伴っていた. 電顕的観察では細長い微絨毛がみられた.術後1年6ヵ月現在, 再発・転移はない.
    結論:細胞学的に反応性中皮細胞との鑑別が難しかったが, 悪性中皮腫細胞とは判別可能と思われた. 腫瘍周囲の腹膜に中皮細胞増生や炎症反応がなく, 石綿暴露歴もないことから, 本腫瘍の発生病因は慢性腹膜刺激や石綿とは関係ないと思われた. 間質の炎症細胞浸潤は腫瘍に随伴する免疫反応の可能性が考えられる. 本例はびまん性と比し良好な予後が期待されるが, 慎重な経過観察が必要と思われる.
  • 斉藤 直敏, 中村 修治, 枡尾 茂
    2005 年 44 巻 4 号 p. 235-239
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
    背景:腎盂尿路上皮癌の内, trophoblastまたは絨毛癌への分化を示すものは非常にまれとされており, その1例を経験したので報告する.
    症例:59歳, 男性. 血尿を主訴として来院した. 画像診断により右腎孟の腫瘍が認められ, 腎盂洗浄液細胞診でclassV, 生検で尿路上皮癌と判定された. 細胞診標本は, 多数の集塊と散在性異型細胞からなり, 通常の尿路上皮癌細胞とともに, 細胞質内空胞を有する多核巨細胞やクロマチン濃染する大型核をもつ単核細胞が含まれていた. 手術材料では, 乳頭状に発育するgrade 2優位の尿路上皮癌に, syncytiotrophoblast様の多核巨細胞を含む成分を伴っており, 免疫染色では多核巨細胞とその周囲の単核細胞にhCGが陽性であった.
    結論:腎盂洗浄液中に出現した多核巨細胞等はtrophoblastへの分化を示す成分と考えられ, 尿路上皮癌の異型度が高くない場合にもこのような分化が起こる可能性が示唆された.
  • 米田 玄一郎, 梅村 しのぶ, 伊藤 仁, 芹澤 昭彦, 松井 成明, 宮嶋 葉子, 安田 政実, 長村 義之
    2005 年 44 巻 4 号 p. 240-244
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:HIV感染陰性高齢者に発症した原発性体腔液性リンパ腫を経験したので報告する.
    症例:82歳, HIV感染陰性の男性. 79歳時に食道癌と診断され放射線照射療法を受けた. 80歳時から心嚢液, 両側胸水が認められ精査が行われたが確定診断は得られなかった. しかし心嚢液, 胸水ともに増加し呼吸不全と心不全を生じたため入院となった.画像所見で多量の心嚢液と胸水が認められたため心嚢および胸腔穿刺が行われた.細胞診所見と細胞診標本での免疫染色結果から原発性体腔液性リンパ腫と診断した.
    結論:原発性体腔液性リンパ腫は主としてHIV感染者に発症する疾患でありHIV感染陰性者にはまれな疾患であるが, 高齢者においては鑑別にあげるべき疾患である.Papanicolaou標本による診断だけでなく体腔液セルブロックを用いた染色を併用することにより診断を確定することが可能である.
  • 笹生 俊一, 柳川 直樹, 植松 美由紀, 高橋 由紀, 星 宣次, 小野 久仁夫
    2005 年 44 巻 4 号 p. 245-249
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:膀胱の肉腫様癌はきわめてまれであり, 肉腫様癌の尿細胞診についての報告はない.
    症例:症例1: 59歳, 女性. 膀胱頂部に隆起性腫瘤をみた. 尿細胞診で, 大小不同のある大型細胞で, 核クロマチン増量とくびれやひしげた核が目立ち, 多核細胞もみた. 組織学的に肉腫様組織内に大型で異型の強い細胞からなる癌巣が島状に散見された. 症例2: 87歳, 女性. 膀胱尿路癌TUR後の経過観察中に再発腫瘍として結節状腫瘤と小型乳頭状腫瘍をみた. 尿細胞診で, いわゆる尿路癌細胞のほかに大型の紡錘形や類円形細胞, 大小不同ある細胞, 多核巨細胞をみた. 組織学的に, 結節性腫瘍は異型紡錘形細胞からなり, その中に軟骨と骨形成巣を散見した.
    結論:膀胱肉腫様癌を尿細胞診で診断するのは容易でないが, 通常の尿路上皮癌細胞のほかに, 多核や不整核を有する変わった異型細胞をみる例では鑑別診断に肉腫様癌をあげる必要があると考えられた.
  • 早川 智絵, 干川 晶弘, 関 知之, 星川 咲子, 風間 暁男, 高木 正之, 田所 衛
    2005 年 44 巻 4 号 p. 250-254
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:孤立性線維性腫瘍Solitary fibrous tumor (SFT) の多くは良性, 境界悪性であり悪性はまれである. 今回われわれは胸膜の悪性SFTの症例を経験したので報告する.
    症例:71歳, 男性. 1979年検診にて右下肺野異常陰影を指摘された. 1997年に労作時息切れが出現し, X線検査で右肺野の巨大陰影を認めた. 胸膜生検を施行し, 境界悪性のSFTと診断した. 1998年に初回の腫瘍摘出手術を施行. 再発にて2003年に腫瘍を摘出. 2004年, 再々発にて再度腫瘍を摘出, 組織学的に悪性像を呈していた. 初回手術時の細胞像は, 紡錘形細胞が平面的な大型集塊を形成していた. 膠原線維が多くみられ非上皮系の腫瘍を疑ったが, 良悪の鑑別は困難であった. 再々発時では腫瘍細胞が散在性から小型集塊で出現し, 背景には裸核細胞が多くみられた. 初回時と比べ, 上皮様の細胞集塊が出現し, 核が類円形化していた. 細胞像の変化から悪性を強く疑ったが, 組織型の推定はできなかった.
    結論:SFTにおいて腫瘍細胞の類円形化および細胞の上皮様結合は悪性変化を示唆する重要な所見と考えた.
  • 梅澤 敬, 二階堂 孝, 春間 節子, 中島 研, 齋藤 歩, 増井 文昭, 山口 裕
    2005 年 44 巻 4 号 p. 255-258
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:軟部腫瘍に対しての穿刺吸引細胞診が積極的に施行され, 症例数も蓄積されつつある現在, 穿刺吸引細胞診の診断確定に寄与する役割は大きい. 今回, 骨外性粘液型軟骨肉腫の1例を経験したので細胞所見を中心に報告する.
    症例:47歳, 男性. 画像診断上, 左大腿後面の筋肉内に発育する10×15cm大の多房性腫瘤で, MRIT1強調像で低信号, T2強調像で高信号を呈し粘液基質に豊富な肉腫が疑われた. 穿刺吸引細胞診では, 細線維状物質を含む粘液様物質を背景に円形から卵円形の腫瘍細胞の増殖を認めた. 出現パターンはpaircell, 小集塊状, 索状配列と多彩であった. 核/細胞質比は高く, クロマチンは細穎粒状, 核辺縁のしわやくびれが著しかった. 摘出腫瘍は組織学的に分葉状発育を呈し粘液様基質に豊富で, 腫瘍細胞が索状配列, 小集塊状に合胞体性に増殖していた. 免疫組織化学的に腫瘍細胞は抗S-100蛋白抗体と抗vimentin抗体陽性であった.
    結論:細線維状物質を混在した粘液性背景に, 索状配列をはじめとする多彩な細胞の出現パターン, 核辺縁には, しわやくびれを認めることが細胞学的特徴と考えられた.
  • 清野 重男, 北村 隆司, 増永 敦子, 楯 玄秀, 光谷 俊幸
    2005 年 44 巻 4 号 p. 259-260
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    We report the typical cytological features in a case of lymphoepithelioma-like carcinoma (LELC), rare among uterinecervical malignant neoplasms. A 61-year-old woman seen for irregular genital bleeding was found in 2 cytological examinations tohave neoplastic cells with high N/C ratio and conspicuous nucleoli as a cluster or a single cell, with numerous normal squamous epithelia in the background. Cytology also showed lymphocytic infiltration into the neoplastic cell cluster. The cytological diagnosis was carcinoma in situ because this lesion lacked a neoplastic background, but the definitive pathologic diagnosis from the conization specimen was relatively early-stage LELC. This case suggests the need to consider the possibility of LELC when observing lymphocytic infiltration into a cluster of undifferentiated neoplastic cells having prominent nucleoli.
  • 加勢 宏明, 後藤 則子
    2005 年 44 巻 4 号 p. 261-262
    発行日: 2005/07/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    We could rule out malignancy and suggest endometriosis based on imprint cytology findings for an umbilical specimen. A 44-year-old woman suffering abdominal discomfort for two weeks and cyclic umbilical pain for eight years had no history of previous abdominal surgery. Examination showed a firm round 3×2cm nodule at the umbilicus and 10cm uterine myoma. The umbilical mass was excised during hysterectomy. Imprint cytology yieled tubular clusters appearing to be normal proliferative-phase endornetriosis, and endometrial stromal cells.
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