日本臨床細胞学会雑誌
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53 巻 , 2 号
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原著
  • 芦川 智美, 梅澤 敬, 野村 浩一, 恩田 威一, 神谷 直樹, 山田 恭輔, 岡本 愛光, 落合 和徳, 池上 雅博
    2014 年 53 巻 2 号 p. 89-93
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    目的 : サーベックスブラシTMを用いた split-sample による, BD シュアパスTM Liquid based cytology (以下, LBC) と直接塗抹法の不適正率, および条件付適正を明らかにすること.
    方法 : サーベックスブラシTMで採取し直接塗抹後, ブラシ先端を専用バイアルに回収し BD シュアパスTM標本を作製した. 標本適否は The Bethesda System 2001 に準拠し, 適正, 条件付適正, 不適正の 3 つに分類した.
    成績 : 対象は 363 例, 年齢は平均 48 歳 (26∼82 歳) であった. 不適正の割合は, 直接塗抹法 16 例 (4.4%) に対し, BD シュアパスTM LBC 0%と有意に減少した (p<0.001). 条件付適正は, 直接塗抹法 76 例 (20.9%) に対して BD シュアパスTM LBC 0%であった. 不適正の主な要因は, 好中球による観察不可能部分が 75%を超えるものが 13 例 (81.2%), 同様に条件付適正では 66 例 (86.8%) であった.
    結論 : 子宮頸がん検診においてサーベックスブラシTMと BD シュアパスTM LBC の組み合わせが, 直接塗抹法と比較して適切な条件であった.
  • 加藤 順子, 村社 元美, 西村 令恵, 村田 健司, 中澤 孝夫, 天野 殖, 小林 忠男, 行岡 直哉, 高橋 健太郎
    2014 年 53 巻 2 号 p. 94-98
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    目的 : 婦人科頸部直接塗抹標本において, 採取器具の違いにおける異型細胞の検出率を比較検討した.
    方法 : 2010 年 4 月より 9 ヵ月間, 病院診断分で依頼された婦人科頸部細胞診直接塗抹標本検体 29680 件について, それぞれの採取器具の割合とその採取器具別に頸管内膜細胞の出現率, 異型細胞の検出率, 頸管内膜細胞出現の有無での異型細胞検出率, および不適性標本の出現率を算出した.
    成績 : 異型細胞検出率は綿棒採取 19729 件中 663 件 (3.4%), ブラシ採取 2997 件中 240 件 (8.0%), サイトピック採取 570 件中 34 件 (6.0%), ヘラ採取 507 件中 23 件 (4.5%) とブラシ採取が高率であった. また頸管内膜細胞が出現していた場合のほうが異型細胞の検出率が高かった.
    結論 : 子宮頸部細胞診において使用する採取器具により異型細胞の検出率に大きな差が認められた. より精度の高い子宮頸部細胞診断を行うにはブラシ採取を行う必要があると考える.
  • 梅澤 敬, 芦川 智美, 堀口 絢奈, 土屋 幸子, 野村 浩一, 山田 恭輔, 岡本 愛光, 落合 和徳, 沢辺 元司, 池上 雅博
    2014 年 53 巻 2 号 p. 99-103
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    目的 : LSIL に ASC-H が混在し, 組織診で CIN2∼3 と診断される症例が散見されるようになった. そのような LSIL と ASC-H が重複する症例を組織診断と比較することを目的とした.
    方法 : 2009 年 5 月∼2010 年 12 月の期間を対象とした. LSIL と評価された過去の子宮頸部細胞診標本 444 例を再鏡検し, ベセスダシステムに準じて再評価した. LSIL と ASC-H が混在する症例は, LSIL cannot exclude HSIL (LSIL-H) とした. 標本はサイトブラシにより直接塗抹法で作製されたものである.
    成績 : LSIL 444 例中 62 例 (14.0%) が LSIL 以外に再評価された. 内訳は, NILM 6 例 (1.4%), ASC-US 3 例 (0.7%), ASC-H 1 例 (0.2%), LSIL-H 31 例 (7.0%), HSIL 21 例 (4.7%), であった. LSIL-H の生検組織診断は, Benign (1 例 : 5.6%), CIN1 (2 例 : 11.1%), CIN2 (14 例 : 77.8%), CIN3 (1 例 : 5.6%) であった.
    結論 : LSIL と ASC-H が重複する症例は, CIN2∼3 の可能性が高いため, 生検組織診を行うことが重要である.
症例
  • 友野 勝幸, 小島 淳美, 香川 昭博, 佐伯 健二, 大亀 真一, 白山 裕子, 寺本 典弘, 野河 孝充
    2014 年 53 巻 2 号 p. 104-108
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : 子宮頸部 “胃型” 粘液性腺癌は内子宮口付近で内向性に発育するため細胞採取が難しく, 高分化型が多いこと, HPV が陰性であることから, 早期発見の難しい腫瘍として認識されつつある.
    症例 : 59 歳, 3 経妊 3 経産, 無症状. 集団検診を定期受診しており, 今回子宮頸部腺癌細胞が検出されたため紹介受診した. 液状化検体の導入に伴い, 細胞採取器具は, 綿棒からサーベックスブラシに変更されていた. 当院での細胞診も腺癌であったが, コルポスコピーは不適例, 頸管内掻爬では微量検体のみ採取可能で, 異型腺管は認めるも浸潤腺癌の確定診断は困難であった. 経腟超音波断層法では, 内子宮口付近に約 1 cm の結節影が不明瞭に描出され, MRI/PET-CT においても再現性を認めた. インフォームド・コンセントのうえ, 円錐切除術を省略し, 神経温存広汎子宮全摘術を施行した. 摘出組織では肉眼的に明らかな腫瘤や潰瘍の形成を認めず, 顕微鏡的に頸部内子宮口側を主座とする胃型腺癌が確認された (pT1b2pN0cM0). 術後化学療法を追加し, 24 ヵ月無病生存している.
    結論 : 本例の異型腺管は被蓋上皮下で浸潤性に進展し, 綿棒による異型細胞の採取は難しいと考えられた. 細胞採取器具の変更が, 異型細胞検出につながった可能性がある.
  • 高瀬 頼妃呼, 河原 明彦, 山口 知彦, 安倍 秀幸, 多比良 朋希, 福満 千容, 真田 咲子, 鹿毛 政義
    2014 年 53 巻 2 号 p. 109-113
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : 腹腔細胞診において, 子宮体部由来類内膜腺癌の出現数は, 漿液性腺癌と比較して少ない. 今回われわれは腹腔洗浄液中に出現した類内膜腺癌の細胞判定に苦慮した 1 例を経験したので報告する.
    症例 : 患者は 50 歳代, 女性. 病理組織生検で類内膜腺癌と診断され, 当院で単純子宮全摘術, 両側付属器切除術, 骨盤内リンパ節廓清術, 傍大動脈リンパ節生検術および腹腔洗浄細胞診が施行された. 細胞診標本で, 明瞭な核小体を有する腫瘍細胞が小集塊あるいは孤在性に出現し, それらの細胞は正常中皮細胞よりも大型であった. また, 腫瘍細胞は比較的豊富な細胞質や細胞間に反応性中皮細胞にみられるようなウインドウ様の所見を有していた. 腫瘍細胞の核異型は軽度だが, 悪性を疑う細胞像であり, 反応性中皮細胞との鑑別のために免疫染色を施行した. 腫瘍細胞は EMA と ERA (MOC-31) に陽性, カルレチニン陰性で, 腺癌と判定された. 摘出標本では, 腫瘍細胞は壊死を伴いながら充実性に増殖し, 個々の腫瘍細胞に多形性や核分裂像を認めた. また, 腫瘍細胞は部分的に扁平上皮への分化を伴っていた. これらの所見より, 扁平上皮への分化を伴う類内膜腺癌 G3 と診断した.
    結論 : 体腔液細胞診で, 核異型の弱い癌細胞が偽ウインドウ所見を呈した場合, 反応性中皮細胞との鑑別が困難である. このような症例では, 過小評価を避けるために免疫染色を使用すべきである.
  • 百村 麻衣, 小林 陽一, 寺戸 雄一, 坂本 憲彦, 長内 喜代乃, 西ヵ谷 順子, 松本 浩範
    2014 年 53 巻 2 号 p. 114-119
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : 転移性子宮腫瘍は比較的まれである. 今回われわれは, 子宮頸部細胞診, 組織診により S 状結腸癌の子宮転移が疑われ, 子宮全摘出術により良好な予後を得られた 1 例を経験したので報告する.
    症例 : 70 歳, 女性. 子宮脱にて経過観察中に S 状結腸癌と診断され, 低位前方切除術が施行された. 手術より 10 ヵ月後, 帯下にて婦人科受診したところ子宮頸管内に腫瘍を認めた. 腫瘍の細胞診, 組織診所見から S 状結腸癌の子宮転移が疑われ, 拡大子宮全摘出術を施行した. 摘出標本の免疫組織化学所見は CK7 (−), CK20 (+), p53 (+), ER (−), PgR (−), MUC2 (+), CDX2 (+) であったことから, S 状結腸癌を原発とする転移性の子宮癌と診断した. 術後 5 年を経過し現在までに再発を認めていない.
    結論 : 大腸癌の既往があり帯下や不正性器出血のある症例では, 子宮への転移も考え精査することが必要である. 細胞診にて転移性腫瘍が疑われた際には, 既往の大腸癌と子宮腫瘍の組織診所見の比較や免疫組織化学染色によりある程度, 原発性か転移性かの診断が可能であり, 治療方針を決定するうえで役に立った. 本例は子宮転移術後 5 年を経過しており, 転移性であっても単発であれば積極的に手術を行うことも可能であると考える.
  • 玉手 雅人, 松浦 基樹, 竹浪 奈穂子, 幅田 周太朗, 郷久 晴朗, 田中 綾一, 早川 修, 齋藤 豪
    2014 年 53 巻 2 号 p. 120-125
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : ホルモン産生型高 Ca 血症を伴う卵巣明細胞腺癌はまれであり, 予後不良である. 総合的な検査から周術期管理を行う必要がある.
    症例 : 症例は閉経後の経産婦, 不正出血と意欲低下を主訴に来院した. 画像検査にて造影効果を示す隆起性結節を伴った 12 cm の卵巣腫瘍を認め, 子宮内膜細胞診では腫瘍性の背景が欠如した悪性細胞の集塊が存在したため, 卵巣由来の悪性腫瘍を疑った. 腫瘍マーカーの上昇はなかったが, 高 Ca 血症と副甲状腺ホルモン関連蛋白 (以下, PTHrP) の上昇を認めた. 血清 Ca 値を補正後に根治術を行い, 卵巣明細胞腺癌 stageIIc と診断し, 術後化学療法を施行した. PTHrP は正常化し, 病理学的免疫染色により卵巣癌上皮の細胞質に PTHrP の局在が示唆された. 現在, 再発徴候はない.
    結論 : 卵巣癌において子宮内膜細胞診が陽性となる症例を散見するが, 細胞像・臨床背景をみて原発巣や組織型を推測していくことが重要である. PTHrP 産生型の卵巣癌は予後不良とされているが, 本例のように細胞診・血液検査から診断し, 術前から積極的な治療を開始することが予後の改善に寄与するかもしれない.
  • 岡本 三四郎, 高澤 豊, 野村 秀高, 山本 阿紀子, 的田 眞紀, 尾松 公平, 加藤 一喜, 竹島 信宏
    2014 年 53 巻 2 号 p. 126-131
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : 原発性卵管癌は術前診断が難しく, 多くの症例では術後の病理組織検査にて確定診断が得られる. 本疾患発見における細胞診の有用性は古くから知られているが, 近年その診断に腹腔鏡手技も有用であるとの報告も散見される. 今回われわれは, 原発巣が上皮内腺癌でありながら腹膜播種を伴う卵管癌の 1 例を経験したので報告する.
    症例 : 78 歳女性, 2 経妊 2 経産, 45 歳閉経. 家族歴で母親と妹に乳がんの治療歴あり. 既往歴は, 69 歳時に右乳がんに対して右乳房切除術および腋下リンパ節郭清を施行されていた. 乳がん術後経過観察中, 下腹部膨満感を自覚し, 前医を受診したところ腹水を認め, 腹水細胞診を施行し, 腺癌の診断で当院紹介受診となった. 子宮頸管細胞診で異常細胞は認めなかったが, 子宮内膜吸引細胞診では腺癌細胞を認めた. 細胞診所見は, 背景が比較的きれいな中に異型細胞を認め, 子宮内膜組織診を施行したが悪性所見は認めないため, 子宮外病変が考えられた. 一方, 細胞所見では, 既往の乳がん由来か否かは鑑別が困難であった. 原発不明癌の臨床診断で, 腹腔鏡下に左付属器切除術と大網切除術を施行し, 病理組織検査で左卵管采の上皮内腺癌と診断した.
    結論 : 原発巣が上皮内腺癌でありながら腹膜播種を伴う原発性卵管癌の 1 例を経験した. 今回は, 原発不明癌に対して腹腔鏡手術を用いることがその診断に有用であったが, 今後免疫細胞化学染色や FISH/CISH 法も用いて既往の乳癌と鑑別できることが期待される.
  • 真栄田 百合子, 大城 小枝弥, 嵯峨 彰太, 玻名城 真由美, 山城 篤, 新垣 京子, 新垣 有正
    2014 年 53 巻 2 号 p. 132-137
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : われわれは乳癌特殊型の骨・軟骨化生を伴う乳癌を経験したので報告する.
    症例 : 70 歳, 女性. 左乳房腫瘤にて当院紹介受診. 超音波検査にて AB 領域に 2 cm 大の境界不明瞭, 形状不正な腫瘤が認められた. 穿刺吸引細胞診で悪性と診断され腫瘍摘出術が施行された. 穿刺吸引細胞診標本には異型の強い肉腫様の細胞が弧在性∼緩い結合を示し多数出現していた. 破骨細胞様の多核巨細胞もみられた. 組織所見では癌腫部分と骨・軟骨化生部分とともに両者への移行像が認められ骨・軟骨化生を伴う乳癌と診断された. 免疫染色では癌腫部分にサイトケラチン, EMA などの上皮性マーカーが陽性を示し骨・軟骨化生部分ではビメンチンが陽性であった. 移行像を示す部分ではサイトケラチン, ビメンチンの両方が陽性を示した.
    結論 : 骨・軟骨化生を伴う乳癌は組織の多彩性から穿刺吸引細胞診では診断が困難な場合が多いとされているが, 詳細に観察することにより本組織型の診断の精度をあげることができると考えられた.
  • 藤中 浩樹, 西川 京子, 松井 美智代, 下山 玲子, 佐々木 志保, 島津 宏樹, 伏見 博彰
    2014 年 53 巻 2 号 p. 138-141
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : 細胞診検体からセル・ブロックを作製すると多数の標本作製, 染色が可能となり診断確定に役立つ. 今回われわれは容易なセル・ブロック作製法 (ピペット・オブラート法) を用い診断を確定した膵 solid-pseudopapillary neoplasm (以下, SPN) を経験したので報告する.
    症例 : 50 歳代, 男性. 他院にて膵尾部に腫瘤が認められたため当センターを受診, 超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診が施行された. 小型円型の腫瘍細胞が孤立散在性あるいは毛細血管間質を中心に偽乳頭状や放射状配列で認められた. SPN が疑われたためセル・ブロックを作製した. HE 染色にて円形核, 好酸性細胞質を有する腫瘍細胞が毛細血管間質を中心とした偽乳頭状集団を形成していた. また免疫染色を施行したところ腫瘍細胞は Vimentin, α1-antitrypsin, CD10, Progesterone receptor, Synaptophysin (一部), β-catenin が陽性であった. 以上の結果より SPN と診断された.
    結論 : セル・ブロックを作製することにより詳細な検索追加が可能となり細胞学的検討のみより確実な診断を行うことが可能となった.
  • 田中 正純, 田中 美帆, 坂根 潤一, 西村 俊直, 斉藤 彰久, 倉岡 和矢, 谷山 清己
    2014 年 53 巻 2 号 p. 142-147
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    背景 : Paraganglioma は, 自律神経系の傍神経節組織から発生する神経内分泌腫瘍で, 副腎に発生したものは褐色細胞腫, 副腎外に発生したものは副腎外 paraganglioma とされている. 今回われわれは副腎内外のparaganglioma 2 例を経験したので, 細胞学的特徴を中心に報告する.
    症例 : 症例 1. 60 歳代後半, 女性. 血圧は正常であった. CT 検査で悪性卵巣腫瘍を疑われた. 腫瘍は後腹膜原発であった. 症例 2. 60 歳代後半, 男性. 高血圧, CT 検査で左副腎腫瘍を指摘され摘出手術が施行された. 捺印細胞診では, いずれも腫瘍細胞は散在性に分布し, Zellballen (胞巣状) 細胞配列が認められた. 核内は粗大顆粒状クロマチンがみられ核小体不明瞭であった. 症例 1 ではメラニン顆粒, 症例 2 では好酸性顆粒が特徴的所見として認められた. 免疫細胞化学染色では, chromogranin A, synaptophysin, vimentin が陽性であった. 以上より paraganglioma と診断した.
    結論 : 本腫瘍の診断には, Zellballen 細胞配列, 粗大顆粒状クロマチン, 細胞質内顆粒に着目することが大切である.
短報
  • 小川 史洋, 中島 裕康, 柿沼 廣邦, 三枝 信, 佐藤 之俊
    2014 年 53 巻 2 号 p. 148-149
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    A 61-year-old man underwent distal gastrectomy for gastric cancer. Two years after the surgery, chest CT revealed a nodular lesion in the lung. Lobectomy was performed because primary lung cancer was suspected by the preoperative cytology. Finally, histopathologial examination of the resected specimen revealed the nodule as a metastasis from gastric cancer. The tumor stump cytology showed a necrotic background and cell clusters with three-dimensional tubular structures. The nuclei showed a coarsely granular chromatin pattern with prominent nucleoli. Moreover, the nuclei also showed focal TTF-1 immunoexpression.
    Diagnostic approaches combining cytology and clinical information are advisable to improve the yield for accurate diagnosis of pulmonary malignancies.
  • 井上 香, 和田 有加里, 小原 昌彦, 水野 圭子, 黒田 直人
    2014 年 53 巻 2 号 p. 150-151
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    We report the case of a female patient in her 70’s with poorly differentiated carcinoma of the thyroid gland. Fine needle aspiration cytology showed epithelial clusters with irregular nuclear margins and nuclear grooves, as well as intracytoplasmic lumina formation. Whole-body imaging revealed no tumorous lesions in any anatomic site other than the thyroid gland. Cytologists should recognize that intracytoplasmic lumina may be observed in neoplastic lesions of thyroid gland.
調査結果
  • 樋口 佳代子, 河原 明彦
    2014 年 53 巻 2 号 p. 152-157
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/26
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    目的 : われわれは日本における唾液腺穿刺吸引細胞診の実施状況を把握するためアンケート調査を実施した. その結果について考察を加えて報告する.
    方法 : 唾液腺腫瘍病理研究会員の病院を含む計 55 病院に対して 2011 年 3 月に 9 個の質問よりなるアンケートを実施した.
    結果 : 対象病院のベッド数は 300 床以上が 79%を占めた. 年間唾液腺腫瘍手術件数は 20 件以上が 32%, 49%の施設では 10 件以下であった. 唾液腺腫瘍疑い症例の穿刺吸引細胞診実施状況は “全例実施” が 60%, “症例を選択する” が 23%, “穿刺しない” が 17%みられた. 穿刺回数は 48%が複数回, 41%が 1 回のみであった. また, 84%の施設では穿刺時に細胞検査士がベッドサイドに出向し, 染色法はパパニコロウ染色とギムザ染色の併用を 91%の施設が実施していた. 唾液腺腫瘍の細胞診断については 55%の施設が苦手意識を持っており, “唾液腺細胞診の新報告様式” は 71%の施設で使用されていなかった.
    結論 : 唾液腺穿刺吸引細胞診は広く実施されているが, さらなる精度向上のためには複数回穿刺の奨励, 唾液腺細胞診講習会などの開催, 唾液腺新報告様式の普及活動が必要と考えられた.
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