目的 : サーベックスブラシ
TMを用いた split-sample による, BD シュアパス
TM Liquid based cytology (以下, LBC) と直接塗抹法の不適正率, および条件付適正を明らかにすること.
方法 : サーベックスブラシ
TMで採取し直接塗抹後, ブラシ先端を専用バイアルに回収し BD シュアパス
TM標本を作製した. 標本適否は The Bethesda System 2001 に準拠し, 適正, 条件付適正, 不適正の 3 つに分類した.
成績 : 対象は 363 例, 年齢は平均 48 歳 (26∼82 歳) であった. 不適正の割合は, 直接塗抹法 16 例 (4.4%) に対し, BD シュアパス
TM LBC 0%と有意に減少した (p<0.001). 条件付適正は, 直接塗抹法 76 例 (20.9%) に対して BD シュアパス
TM LBC 0%であった. 不適正の主な要因は, 好中球による観察不可能部分が 75%を超えるものが 13 例 (81.2%), 同様に条件付適正では 66 例 (86.8%) であった.
結論 : 子宮頸がん検診においてサーベックスブラシ
TMと BD シュアパス
TM LBC の組み合わせが, 直接塗抹法と比較して適切な条件であった.
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