日本がん看護学会誌
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25 巻 , 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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原著
  • 佐野 恵利, 水野 道代
    25 巻 (2011) 3 号 p. 3-11
    公開日: 2016/12/27
    ジャーナル フリー

    要 旨

    がん医療の現場で働く看護師が,自律性をもって援助を提供するということは,「がん看護の専門性」を自覚し看護を実践するということであり,この自律性はがん看護の質の向上に欠かせない要素であるとの考えのもとに本研究を行った.本研究は,がん専門病院に勤務する看護師を対象に,自律性に対する看護師の自己評価の内容とその評価に関連する要因について,質問紙調査を行い,①自律性に対する自己評価の現状,②その自己評価に関連する要因の特徴,および③自律性に対する自己評価と関連要因との関連について明らかにすることを目的に行われた.調査に返答したのは,がん専門病院の看護師104名(回収率は34.67%)であった.

    自律性のある看護活動に対する看護師の自己評価得点および自己効力感の得点については,既存の研究報告と類似した値が得られた.自律性のある看護活動に対する自己評価得点との間に関係を示す変数は複数あった.重回帰分析の結果より,自律性のある看護活動に影響していたのは,看護師経験年数と特性的自己効力感であった.

    自律性とその関連要因との関係を示す結果は,自律性のある看護活動に寄与する看護師のありかたについていくつかの示唆を与えてくれた.

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研究報告
  • 杉山 令子, 佐々木 真紀子, 長谷部 真木子, 長岡 真希子, 菊地 由紀子, 工藤 由紀子, 石井 範子
    25 巻 (2011) 3 号 p. 12-20
    公開日: 2016/12/27
    ジャーナル フリー

    要 旨

    訪問看護師の,抗がん剤による職業性曝露の健康影響の認知と,曝露防止策の実施状況を明らかにすることを目的に,郵送法で質問紙調査を行った.全国の訪問看護ステーション1,045施設の訪問看護師,各1名を対象とし,抗がん剤の職業性曝露による健康影響の認知,がん化学療法中の患者への訪問看護の経験,曝露防止策について調査した.385施設から回答が得られた(回収率37%).曝露による健康影響を認知している者は31%,がん化学療法中の患者の訪問看護の経験者は20%(75名)であった.訪問の経験があっても61%は健康影響を認知していなかった.がん化学療法中の患者の訪問看護の内容は抗がん剤点滴の抜針や,患者の排泄物の処理など曝露の危険性のある行為も含まれていた.しかし,がん化学療法中の患者の訪問看護の経験がある75名中,何らかの曝露防止策を講じていたのは20%(15名)で,患者や家族へ曝露防止策についての説明をしていたのは12%(9名)であった.健康影響の認知と防止策,患者と家族への説明の有無には関連があり,認知している者のほうが防止策や説明をしている割合が高かった.外来がん化学療法を受ける患者は年々増加し,訪問看護でも,このような患者へのかかわりは増えると予測される.したがって,訪問看護師も抗がん剤取り扱いによる曝露の影響を十分に認知し,曝露防止策を講じ,さらに患者・家族への指導ができるよう教育の促進やマニュアルの整備が必要と考えられた.

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  • 津留崎 寛子, 三浦 比呂子
    25 巻 (2011) 3 号 p. 21-29
    公開日: 2016/12/27
    ジャーナル フリー

    要 旨

    本研究の目的は,多発性骨髄腫のボルテゾミブ治療において,患者自身の主観的な末梢神経障害質問票であるFACT/GOG-NtxV4.0(FACT)をクリティカルパスに取り入れ,チーム医療体制で運用することで,ボルテゾミブ治療による末梢神経障害のマネジメントに有用かどうかを検討することである.当院集学治療センター(血液・腫瘍内科)では末梢神経障害をマネジメントする取り組みとして,ボルテゾミブ治療のクリティカルパスに,末梢神経障害特異的患者申告質問票としてFACTを導入し,医師・看護師(入院・外来)・薬剤師と共にチーム医療体制による運用を行い,末梢神経障害の早期発見に努め,投与量調整等の治療への反映を試みてきた.今回クリティカルパスで管理された患者の診療記録を対象として後方視的調査を実施し,患者自身によるFACTへのスコア記入の程度,ボルテゾミブ治療開始後早期のFACTスコア変動,末梢神経に関連した患者主訴およびボルテゾミブ治療の状況として投与量および治療サイクル数を探索的に分析することで本取り組みが末梢神経障害のマネジメントに有用であったかを検討した.

    結果として患者自身によるFACTへのスコア記入率は高く,末梢神経障害発現例のFACTの総合スコア平均値は治療開始後1・2サイクルで有意(p=0.0004)に低下を示した.このスコア変化は患者の訴える末梢神経に関連した違和感との連動が推測されたことから,本取り組みが末梢神経障害の初期症状をより確実に捉えることで末梢神経障害のマネジメントに有用である可能性を示すものであった.またさらにボルテゾミブ治療の平均サイクルも8.7サイクルと既報告と比べても良好であり,患者の治療継続に深く寄与するものと考えられた.

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