【目的】Hospital Food Experience Questionnaire( 以下,HFEQと略)は,科学的妥当性の検証された病院食に関する質問票である.今回,HFEQを日本語訳し,内的整合性及び食事摂取量との関連性の検証を目的とした.
【対象および方法】HFEQは順翻訳,逆翻訳,原版と逆翻訳の整合性の検討を行い,HFEQ日本語版とした.入院患者にHFEQ日本語版を用いた調査を行い,回答の内的整合性をCronbach's α係数により評価した.各質問の回答と摂取量の関連はロジスティック回帰分析で解析した.
【結果】72名の調査において,『病院食において重要視するもの』(α= 0.87),『病院食に関わることにおいて重要視するもの』(α= 0.85),『病院食の評価』(α= 0.95)においてそれぞれ内的整合性が示された.適切な温度で食事を提供していること(オッズ比= 1.69, p= 0.01),『病院食に関わることにおいて重要視するもの』の設問合計点(オッズ比= 1.10, p= 0.038),提供された食事のにおいの評価(オッズ比= 1.92, p= 0.048),温度の評価(オッズ比= 2.04, p= 0.017),HFEQ日本語版の回答合計点(オッズ比= 1.04, p= 0. 038)は全量摂取と有意な関連性を示した.
【結論】内的整合性を示し食事摂取量との関わりを示すHFEQ 日本語版を作成した.
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