日本臨床栄養学会雑誌
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44 巻, 4 号
日本臨床栄養学会雑誌
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 吉田 博
    2022 年44 巻4 号 p. 134
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2025/07/26
    ジャーナル フリー
  • 新井 康通
    2022 年44 巻4 号 p. 135-144
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2025/07/26
    ジャーナル フリー
    世界的な長寿化が進む中,健康寿命の延伸がますます重要となっている.慶應義塾大学医学部では,30年間にわたり百寿者研究を推進し,認知機能の保持,心血管疾患の低リスク,慢性炎症の抑制とフレイル予防が健康長寿の重要な特徴であることを明らかにした.実際にどのような食習慣や食事パターンが健康長寿を可能とするか解明することは,国民の健康寿命の延伸につながる重要なテーマであるが,長期にわたる観察期間が必要であり,これまでのところ大規模疫学研究のエビデンスは限られている. 100歳時点の食事調査の結果から,体重あたりの摂取エネルギー,たんぱく質は比較的保たれており,特にADLが高い百寿者ではたんぱく質摂取を保つことがフレイル予防に有効であった可能性が示された.近年,簡易型自記式食事歴質問票を用いた超高齢者の統合栄養疫学が進み,ω 3系多価不飽和脂肪酸と歩行機能の関連や,口腔機能が食品摂取に与える影響が明らかとなってきた.将来的には,コホート連携による全ライフステージをカバーする栄養疫学の確立,健康長寿者に特徴的な腸内細菌叢をターゲットとした食品開発などが期待される.
  • 吉田 貞夫
    2022 年44 巻4 号 p. 145-152
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2025/07/26
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    【目的】骨格筋量の測定は,一般的にバイオインピーダンス法(BIA)や二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)により行われるが,これらによる測定が困難なことも少なくない.血液検査値から算出したeGFR比(eGFRcys/eGFR)と,その簡易法Cre/Cys比(クレアチニン/シスタチンC)から骨格筋量の推定を試み,それらのサルコペニアや低栄養の診断精度を比較した. 【対象および方法】入院患者151例で,血清クレアチニン(Cre),血清シスタチンC(Cys)からeGFR比,Cre/Cys比を算出,サルコペニア判定(AWGS 2019),低栄養診断(GLIM)を行い,診断精度を比較した.【結果】骨格筋指数との相関(R²)は,eGFR比:男性0315,女性0.434,Cre/Cys比:男性0.315,女性0.429だった.重度サルコペニア判定の精度は,eGFR比:90.1%,Cre/Cys比:91.4%だった.GLIM低栄養診断の精度は,eGFR 比:精度91.4%,Cre/Cys比:精度90.7 % だった. 【結論】Cre/Cys比とeGFR 比のサルコペニア判定,GLIM低栄養診断の精度に差はなかった.
  • 永野 伸郎, 大塚 修子, 村田 優香, 大塚 恭弘, 齊藤 文良, 大澤 清孝, 筒井 貴朗, 伊藤 恭子
    2022 年44 巻4 号 p. 153-162
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2025/07/26
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    【目的】必須微量元素である亜鉛は,アルブミン(Alb)と結合して体循環する.今回,透析患者の血清亜鉛値と生命予後との関係を検討した. 【方法】維持血液透析患者505人の血清亜鉛値を測定後,死亡をエンドポイントに約3年間観察した.血清亜鉛値を三分位に分け,Kaplan–Meier法およびCox proportional hazards modelを用いて解析した.また,Alb との関係を検討した. 【結果】血清亜鉛値は,栄養状態を反映するGNRI,血清P,Mg,T-chol,TG,TP,Alb,ChE,Hb 値と正相関した.観察期間中,計61人(12.1%)が死亡した.総死亡リスクは第1三分位群[血清亜鉛;49(46 - 52)μg/dL]と比較して,第2三分位群[59(57-61)μg/dL](HR 0.549, 95%CI 0.303–0.995.p =0.048),第3三分位群[70(66-74)μg/dL](HR 0.454,95%CI 0.241–0.857,p= 0.015)となるに従 い低下した.本関係は,年齢および透析歴で調整後も認められたが,Albを共変量に加えることで消失し,サブグループ解析では,Albが3.5から3.6 g/dLの群でのみ観察された.心血管関連死,感染症死,癌関連死は3群間で差はなかった. 【結論】透析患者において,血清亜鉛値は生命予後と関連するが,本関係はAlbにより影響を受ける.
  • 土井 美希, 井上 里加子, Syauki A. Yasmin, 影山 鈴美, 坂上 遥香, 田辺 耕三, 入江 康至
    2022 年44 巻4 号 p. 163-179
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2025/07/26
    ジャーナル フリー
    【目的】入院高齢者の約40%に観察される低栄養の一因に,慢性的な便秘による食思不振や胃食道逆流症等が考えられる.本研究は,米麹甘酒摂取が入院高齢者の排便と栄養状態に及ぼす影響を検討した. 【方法】入院高齢者12名に米麹甘酒を6週間摂取してもらい,Geriatric Nutritional Risk Index(GNRI)をはじめとする栄養状態や排便状況,摂取栄養素,処方薬剤等を調査した. 【結果】便秘評価尺度(CAS)は介入前(Pre)から介入後(Int)で便秘から非便秘へ改善した(p= 0.008).Alb 値はPre(3. 3±0.5 g/dl)からInt(3.4±0.5 g/dl)へと維持・改善し,甘酒摂取終了6週後(Post:3.2± 0.3 g/dl)には有意に悪化し,GNRI も同様の結果となった.また,介入前に薬剤数が多い(6種類以上)ポリファーマシー群は,非ポリファーマシー群と比較してこれらの効果が明らかであった. 【結論】米麹甘酒摂取は,入院高齢者の排便状況を変化させ栄養状態の改善をもたらすことが確認され,ポリファーマシーとの関連が示唆された.
  • 渡邊 卓哉, 島田 友香里, 鈴村 里佳
    2022 年44 巻4 号 p. 180-182
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2025/07/26
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  • 大森 安恵
    2022 年44 巻4 号 p. 183-184
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2025/07/26
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