応用地質
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38 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 角田 隆彦, 本島 勲, 野崎 隆司
    1997 年38 巻1 号 p. 2-12
    発行日: 1997/04/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    規模の大きい岩盤崩壊としての地すべりは多くの地点で調査, 観測および対策等が行われてきたが, 滑動を起こす前の不安定な斜面が抽出されれば, 被害を未然に防ぐだけでなく経済的かつ効果的な対策が期待される。
    地すべりの地形, 地質の研究は進み, その特徴が明らかになってきているが, どの程度の特徴や兆候で不安定斜面と判定するかは専門家の経験に頼るところが多い。
    ここでは国内約100箇所の地すべり斜面および300箇所を上回るその周辺斜面を対象として, 空中写真判読および現地調査により地形, 地質の特徴等を整理し, 評点法による安定度の診断を試みた。
  • 水戸 義忠, 菊地 宏吉, 平野 勇, 双木 英人
    1997 年38 巻1 号 p. 13-24
    発行日: 1997/04/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    積極的に岩盤斜面の岩盤補強設計を行うにあたって, 情報化施工はますます重要性を増している。情報化施工を目的とした理論の一つとして, 不連続面の分布性状を考慮して次段階の掘削によって出現する移動可能ブロックの形成確率を求める確率ブロック理論が著者らによって提案されている。本研究においては, 実際の現場において得られた不連続面のトレース図を用いることによって, 実際の岩盤斜面に対する本理論の適用性が検討された。シミュレーションの結果, 本理論が移動可能ブロックの予測に有効であることが判明した。
  • 田中 芳則
    1997 年38 巻1 号 p. 25-33
    発行日: 1997/04/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    兵庫県南部地震によって神戸地域の河川護岸に多数のクラックが生じた。それらのうち, 低角度クラックは周辺地盤の運動を反映している可能性があることで注目される。低角度クラックはその形状, せん断ずれの有無によって5つのタイプに分類される。そのうちの4タイプは河川延長方向のせん断ずれを伴い, ほかの1タイプはずれを伴わない。低角度クラックの成因は一様ではなく, 断層運動の影響が認められるクラックもある。しかしながら, 地盤運動, 地形, 砂層モデル衝撃実験の観点などから見て, クラック発生の主要な原因は表層に対する表層下地盤の相対的移動量が大きかったという足払い型運動にあると推定した。
  • 塩崎 功, 田中 新次
    1997 年38 巻1 号 p. 34-43
    発行日: 1997/04/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    温泉地帯に位置する青森県二庄内ダムにおいて, その初期湛水時にダム漏水の水質調査を実施した。その結果, 以下の知見が得られた。(1) 湛水による最も顕著な影響は, 漏水に含まれる高濃度の硝酸イオン濃度が低下する現象として現れる。これは, 硝酸イオン濃度の低い貯水池水が漏水に混入することによるものである。(2) 本ダムでは下流側への貯水池水の到達を示す指標として, 硝酸イオン濃度を利用することが有効である。(3) 漏水のラドン濃度の時間変化より, 湛水による影響は地山部分より堤体基礎に速く現れることが示された。(4) 湛水開始後約2年を経過しても下流漏水の水質は貯水池水の水質とは大きく異なり, 貯水池からの浸透速度が非常に遅いことが立証された。
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