応用地質
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39 巻 , 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 大河内 誠, 森田 豊, 奥田 英治
    1998 年 39 巻 5 号 p. 414-422
    発行日: 1998/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    同一露頭で複数の節理が存在する場合, それらの節理に沿う岩盤の劣化状況が一様でないことがしばしば観察される. このことは, 節理ごとに劣化の進行度が異なることを示している. また, 節理面沿いには, 新鮮部から風化部にかけて「新鮮→節理面褐色化→周辺岩盤への風化の進行」といった過程が一般に認められる. このような現象から節理面沿いの褐色汚染は, 亀裂性岩盤における風化の初期段階の現象ととらえることが可能であろう. 本論では, 各節理面上の褐色汚染状況を記載し, 劣化傾向の把握を試みた. その結果, 最も新しい変動により再動した節理と地下水面付近に分布する低角度節理の劣化が顕著であることが確認された. こうした傾向を知ることは, 限られた情報の中で土木地質学的検討を行ううえで有用と考えられる.
  • 氏平 増之, 鈴木 新吾, 細谷 昭悟, 佐伯 浩, 川北 稔, 皿田 滋
    1998 年 39 巻 5 号 p. 423-432
    発行日: 1998/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    岩盤斜面での破壊音や落石の衝突振動を広い範囲にわたって監視できる, すなわち測定範囲を点から線, 面へ拡張できる可能性を持つセンサに振動検出用ケーブルセンサがある. この研究では, トンネル巻き出しや覆道に近似した形の模擬トンネルにケーブルセンサを格子状に敷設した場合の, 感度特性, ノイズ, 減衰特性, 波形の特性等がどのようであるかを調べた. また, 震源位置の標定が可能であるかを調べた. その結果つぎの事項が明らかになった. ケーブルセンサが感知できる鋼球の落下源までの距離は模擬トンネルを用いた本実験の場合, 14m以上という結果を得た. 格子状に敷設する場合の間隔を少なくとも10m程度まで広げ得る可能性があり, 少ないセンサ本数で広い範囲をカバーできる可能性がある. ケーブルセンサが持つノイズレベルについては, ホワイトノイズを分析したところ数mV以内であった. SN比で示すと58db前後であり, 市販のセンサ類と同程度であることが確認された. また, 落下物が模擬トンネルに衝突したときの震源の位置は19本のケーブルセンサの波形の立ち上がり, 立ち上がり直後の振幅の大きさから判定できた. さらに, 波形振幅から換算された加速度推定値を用いたトポグラフィはケーブルセンサを敷設した構造物が円筒状の場合も描くことが出来, その盛り上がった部分はほぼ震源位置に対応することが確認された. 模擬トンネルを加振しながらの鋼球落下試験では計測器のトリガレベルを上げることで, 車両振動等が存在していても確実に衝突信号を捕らえ得ることが判明した.
  • 河西 秀夫
    1998 年 39 巻 5 号 p. 433-442
    発行日: 1998/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    山梨県の八ヶ岳の南西麓に分布する韮崎火砕流台地上の小円丘の構造を調べるためにVLF探査を実施した. 調査地域は小円丘の1つである谷戸城である. 50mの測点間隔で測線に沿って, 見かけ比抵抗, 位相角, 電場強度, 磁場強度を測定した. 2層構造と仮定して, 位相角分布と比抵抗分布から求めたモデルに従ってVLFデータを解析し, 以下の結果を得た. 谷戸城跡は27-94Ωmの地層, 100-250Ωmの地層, 470-900Ωmの地層, 1,000-2, 240Ωmの地層の4層から構成されている. 100-250Ωmの地層は周辺の台地を構成する地層と同一の地層で, 1,000Ωm以上の高い比抵抗を有する地層が台地面にのっている. この高抵抗層は露頭の観察から凝灰岩礫岩と溶岩の互層であろうと考えられる. これらの構造は谷戸城跡が小火山であることを示唆する.
  • 木村 重彦
    1998 年 39 巻 5 号 p. 443-455
    発行日: 1998/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    自然γ線の測定で, 被覆層下の伏在断層にある破砕部と開口部を簡便に検出する手法を提案する. この手法で, 破砕あるいは開口の程度を定量的に評価できる. この手法は, 地下水や温泉の開発適地の指摘, 諸土木工事における出水や落盤などの予測に役立つと考えられる. また, 繰り返して測定することにより, 崖崩れや地すべり, 地震の予測などに役立つことが期待される. さらに, この原理に基づき, 陸上用自動車測定装置と海・湖底用測定装置を試作し, 平野と海底で野外試験をした. その結果, この手法により指摘された裂か開口部と破砕部の位置と間隙の程度は, 既往文献で指摘されている想定断層とおおむね一致した.
  • 菊地 宏吉, 水戸 義忠
    1998 年 39 巻 5 号 p. 456-470
    発行日: 1998/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    平成8年2月10日午前8時10分ごろ, 北海道西海岸に位置する一般国道229号豊浜トンネル古平側坑口部上方の岩盤斜面において, 大規模岩盤ブロックが崩落した. 本論文においては, 現地調査・現場試験および室内試験・現地計測によって得られたデータを基に, 岩盤崩落箇所の状況ならびに岩盤崩落箇所周辺の自然環境, とくに地下水挙動の季節変化についての具体的な事実を網羅した上で, 素因と誘因を交えて, 岩盤崩落の発生メカニズムを検討した. その結果, 今回の岩盤崩落には様々な要因が複雑に絡んで影響を与えているものの, 冬季の厳寒条件下におかれた岩盤の表面凍結によって流出口を閉塞された地下水が, 崩壊面となった潜在不連続面に高い間隙水圧を発生せしめたことが主要因であると結論できる.
  • 庄司 勝信, 天谷 徹男, 徳田 満, 川口 泰廣, 石崎 俊一, 斉藤 義之
    1998 年 39 巻 5 号 p. 471-474
    発行日: 1998/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
  • 徳永 朋祥
    1998 年 39 巻 5 号 p. 475-479
    発行日: 1998/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
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