応用地質
Online ISSN : 1884-0973
Print ISSN : 0286-7737
ISSN-L : 0286-7737
41 巻, 5 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 内田 篤志, 後藤 恵之輔, 川内 透, 後藤 健介
    2000 年41 巻5 号 p. 256-266
    発行日: 2000/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    河川線形のフラクタル次元を求める際, 地図から求めることが多いが, 本研究では, 衛星リモートセンシングデータを用い, ボックスカウンティング法で河川線形のフラクタル次元を求めた. 衛星数値データは, LANDSAT/MSS, LANDSAT/TM, SPOT/HRVの3種類を使用した. 九州北部の河川を対象として, そのフラクタル次元を各衛星数値データから求めたものと2種類および3種類の衛星数値データを併用して求めたものとで比較した. また, 中国松花江で起きた洪水時の河川の変化をフラクタル次元を用いて比較した. 得られた結論は次のとおりである. (1) 対象とした河川のフラクタル次元は1.0に近い値であり, 河川線形はそれほど複雑でなかった. (2) それぞれの衛星数値データから求めたものと併用したものとで, フラクタル次元にほとんど差はなかった. (3) 衛星数値データは河川線形のフラクタル次元の測定に有用である. (4) 洪水氾濫による河川流域の拡大は, 衛星数値データを用いたフラクタル次元によって, これまでよりも適切に表現できる.
  • 上野 将司
    2000 年41 巻5 号 p. 267-278
    発行日: 2000/12/10
    公開日: 2010/03/25
    ジャーナル フリー
    和泉層群の地すべりは, 降雨や切土等の施工の影響で発生するが, 明瞭な地すべり地形を示しながら比較的長期にわたって動きの認められない地すべりがある. 不安定化した地すべり7事例と活動が停止している地すべり3事例を対象に, 不安定化要因について検討した結果, 和泉層群の地すべりが次のような特徴を有することを明らかにした.
    地すべりの安定性は, 主たるすべり面の傾斜 (α) と地表平均傾斜 (β) の両方の傾斜角が22-26°を境界領域として, 「不安定化した地すべり」 と 「活動が停止している地すべり」 に区分できるようである.
    地すべりは小断層, 層状破砕帯等の流れ盤の弱層をすべり面として発生したり, 受け盤構造での長期のクリープ変位を経て発生する. すべり面になるような弱層は, 構造運動の影響を強く受けた地域に発達することを反映して地すべりは中央構造線に近い地域で密に分布する.
    地すべりの集水域は狭く, 常時の地下水位はすべり面付近にあって低く地下水は豊富ではない. しかし開口亀裂に雨水が流入することにより, わずかな水量でも大きな間隙水圧がすべり面に作用して地すべりが活発化することが多い.
  • 今井 忠男, 杉本 文男, 山下 秀, 樋口 知幸, 古住 光正
    2000 年41 巻5 号 p. 279-285
    発行日: 2000/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    本研究では, 花崗岩の機械的風化過程を加熱破壊実験によってモデル化し, 加熱による花崗岩の力学的物性の変化およびき裂の発達について検討した. 実験の結果, 加熱破壊による花崗岩の機械的劣化過程は, 薄片の顕微鏡観察から, 主にミクロなき裂の発達に支配されており, き裂は, 粒子内, 粒子境界, 粒子貫通型へと発達していくことがわかった. さらに, 花崗岩の弾性波速度は, ミクロなき裂の発達によって減少するが, 圧縮強度は, ミクロなき裂の発達にあまり影響を受けないことがわかった. とくに, 動的ヤング率と静的ヤング率との比は花崗岩の劣化に対応して低下することがわかった.
  • 坂本 秀文, 廣渡 文利, 廣瀬 六郎
    2000 年41 巻5 号 p. 286-292
    発行日: 2000/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    日本の地下水の大部分は, 第四紀の堆積層中に含まれ, 多層地下水として存在する. これらの地下水の水理的な諸性質を正確に知るためには, 各帯水層に応じた複数の観測井の設置が必要である. 筆者らは単一の観測井を用いて, 多層地下水を層別に採水調査する方法とその装置を開発した. その調査法と装置の概要は, 次のとおりである.
    1) 調査ボーリングによる地下地質の調査 : (1) 地下の地質と性状の調査, (2) 帯水層や不透水層の深度と層厚の確認, (3) 土質柱状図の作成
    2) 観測井の掘削とストレーナーパイプユニットの設置: (1) 観測井の掘削, (2) 観測井内にストレーナーパイプの挿入, (3) ストレーナーパイプ内部の泥水とスライムの洗浄
    3) 採水管ユニットによる採水と揚水: (1) 採水管ユニットをストレーナーパイプ内部に挿入, (2) 採水管を各帯水層に挿入し, 揚水試験および水質検査を実施する.
    本採水調査法の実施例として, 福岡県山門郡三橋町の地下水調査を行った. 本地域の地質は, 第四紀完新世~後期更新世の未固結の粘土層, 砂層, 礫層などの堆積物からなり, 4層の帯水層が確認された. 単一の観測井を設置し, 各帯水層の地下水の揚水試験と水質試験を行い, 本採水調査法の有効性を確認した.
  • 張 銘, 高橋 学, 遠藤 秀典
    2000 年41 巻5 号 p. 293-303
    発行日: 2000/12/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
feedback
Top