応用地質
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43 巻 , 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 古谷 元, 竹内 篤雄, ショアエイ Z., ギャヨミアン J., 田中 英幸
    2002 年 43 巻 2 号 p. 66-74
    発行日: 2002/06/10
    公開日: 2010/03/25
    ジャーナル フリー
    イランでは数多くの地すべりが発生しているが, その誘因のひとつに地下水の関与が指摘されている. しかしながら地下水の流れに関する十分な調査研究が行われていない. 筆者らは1997年と1998年にイラン北西部の半乾燥地域におけるいくつかの地すべり地で流動地下水の水温と1m深地温の測定を行った. とくに, Barikan地すべり地では1m深地温探査を実施し, 地下水脈の推定を試みた. そしてこの地すべり地内外に存在する湧水や河川水の水質分析をし, 地下水脈の推定結果の妥当性について検討した. 得られた結果は以下のとおりである. Alborz山脈のいくつかの地すべり地で1m深地温と地下水の水温を測定した結果から, イラン北西部において1m深地温探査を適用することが可能である. ただし, この探査の実施不適用期間については日本の場合と異なるので今後検討する必要がある. 1m深地温探査をイランで初めて本格的に実施されたBarikan地すべり地では, 5本の低温ゾーンが存在する. 湧水点の位置や水質分析結果から, この地すべりの地すべり土層内にある地下水脈がこれらの低温部を形成したと推定される. さらに, 地すべり地に影響を与えている地下水は地すべりブロックの背後にある段丘から供給されていると考えられる.
  • 久永喜 代志, 鈴木 素之, 山本 哲朗
    2002 年 43 巻 2 号 p. 75-82
    発行日: 2002/06/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    地すべり対策工事の規模を大きく左右する要因のうち, すべり面のせん断強度は最も重要な数値であるにもかかわらず, 正確な値を求めることが困難である. 一般に地すべりのせん断強度は現況斜面の安全率を1.00前後と仮定して逆算法により求めることが多い. しかしながら, 現在活動中でない, 非活動的な地すべりにおいて現況安全率を1.00前後と仮定した場合, せん断強度を過小に見積り, 対策工事が過大設計となる. このため, 非活動的な個々の地すべりにおいて信頼性の高いせん断強度を決定することが要求される. 著者らは山口県油谷半島の地すべりを例として, 長大な緩斜面の崩積土地すべりにおける地すべり強度を決定する方法の開発を試みた. この地域の地すべり防止区域内に分布する代表的な地すべりブロックで採用された逆算強度を, 斜面勾配やすべり層厚との関係で整理するとともに, リングせん断試験により代表的な崩積土の残留強度を測定した. これらの結果をもとに, 長大斜面を形成する非活動的な崩積土地すべりの強度定数を決定するための簡便法, すなわち, 逆算法で得られたc-tanφ直線を残留強度まで平行移動させ, すべり層厚から定まるcまたはすべり面勾配から定まるφを仮定して地すべり強度を決定する方法を提案した.
  • 張 銘, 高橋 学, 江崎 哲郎, 遠藤 秀典
    2002 年 43 巻 2 号 p. 83-91
    発行日: 2002/06/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    難透水性地質環境の水理学的特性を正確に評価することは多くの実用分野において非常に重要な研究課題となっている. 本研究では, 従来の室内透水試験法における諸問題点を整理・解決し, 地下深部の難透水性岩盤材料を対象とした高い拘束圧, 高い間隙水圧および比較的低い動水勾配の条件下で, 定水位, フローポンプおよびトランジェントパルス法のいずれの透水試験をも一台の装置より実施が可能な高精度汎用室内透水試験システムを考案・開発した. この新しい透水試験システムを用い, 白浜砂岩および稲田花崗岩供試体に対して一連のクロスチェック透水試験を実施した. その結果, 異なった試験法によって得られた供試体の水理学的物性値は基本的に一致しており, 新たに開発した試験装置の汎用性と有効性を実証できた.
  • 亀井 健史, 石原 廣和
    2002 年 43 巻 2 号 p. 92-100
    発行日: 2002/06/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    ノルウェーのオスロ近郊のドラメン地域は, 軟弱地盤で有名な地域であり, 地盤工学的性質については多くの調査研究がなされてきた. しかしながら, その堆積環境と地盤工学的性質に関しては不明な点が多い. 本研究ではドラメン地域における完新世堆積物の堆積環境と地盤工学的性質との関係を明らかにすることを試みた.
    原位置より採取した堆積物に対して全硫黄 (TS) ・全窒素 (TN) ・全有機炭素 (TOC) に代表される堆積物の地球化学的性質をCNS元素分析を行うことにより求めた. また, CNS元素分析結果から得られるTSとC/S比より堆積環境 (淡水成・汽水成・海成) を明らかにした. さらに, CaCO3量の分析結果から, セメンテーション効果を定量的に求め, 土の強度変形特性とセメンテーションとの関係を明らかにした.
  • 藤井 紀之
    2002 年 43 巻 2 号 p. 101-109
    発行日: 2002/06/10
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
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