応用地質
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49 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 周 国云, 横矢 直道, 陳 光斉, 北園 芳人
    2008 年49 巻1 号 p. 2-12
    発行日: 2008/04/10
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    本研究では, 近年飛躍的な技術の進歩を遂げた地理情報システム (GIS) と数量化理論を用いた斜面崩壊ハザードマップの新しい作成方法を提案し, 熊本県水俣市集地区をモデル地区として, 提案方法による斜面崩壊ハザードマップの作成の実証を行った. 従来の数量化理論によるハザードマップの作成では, 崩壊素因 (地質, 傾斜角度, 横断形状, 集水面積, 土地利用等) の空間分布の作成は非常に煩雑で, 解析に時間が掛かり精度の向上に制約があるため, 実用上に問題があった. 本研究では, GISの最新入力方法により各素因のデータを入力してラスターデータに変換し, ラスターデータの解析機能を使用することにより短時間で数量化理論解析に必要なアイテム (説明変数) の空間分布を作成することができる. また数量化理論解析用の標準メッシュをGISで作成し, 説明変数の空間分布値を標準メッシュの属性データとして変換しASCIIの形式で保存し, このASCIIデータを用いて数量化理論による解析を行い, 解析結果を標準メッシュにリンクさせハザードマップを作成した. この方法を熊本県水俣市集地区の崩壊事例に適用した結果, 短時間で精度の高い斜面崩壊ハザードマップの作成可能であることが実証された. 作成に要した時間は, 従来の方法の約1/10の時間であり, 入力データの確認・修正・再解析も容易に行うことができ, 提案した方法が精密なハザードマップの作成に極めて有効であることがわかった.
  • 阿部 大志, 田野 久貴, オメール アイダン
    2008 年49 巻1 号 p. 13-22
    発行日: 2008/04/10
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    本論は地盤や岩盤の挙動を知るための計測手法の一つであるAEの信頼度を高めるために新たに提案した手法の構築方法とこれを現場に適用した結果をとりまとめたものである. 本論で開発したAD法は, 2チャンネルのセンサーのうち1個は対象物に接し (アクティブ: A), 他方 (ダミー: D) はアクティブの近傍に設置するが, 対象から離して設置し, 2チャンネルを一組とする新たなAEカウントシステムでノイズ対策を従来よりも工夫した方法である. この手法をトルコのババダー地すべりに適用してきた. ここでは, 2000年から長期間にわたって本手法を含めたいくつかのモニタリングを実施している. 簡易な現場計測手法の一つである地表面変位やその他の計測結果を併せて, 地すべりの挙動を把握するとともに, これらとAEカウントの関係を考察している. AD法がノイズの影響を低減するために有効であることを明らかにしている. 地すべりの長期のモニタリングが必要となる場合, 本論で開発したAD法を用いAE計測することで地すべり活動の評価指標として将来役立つと思われる.
  • 白石 貴司, 筒井 健, 中川 英朗, 江崎 哲郎
    2008 年49 巻1 号 p. 23-33
    発行日: 2008/04/10
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    本研究では, 台湾大甲渓支流の小雪渓流域 (22.0km2) を対象に, 2004年7, 8月のミンドリ, アイリ台風に伴う豪雨により発生した土石流に伴う土砂移動の分析を試みた. 高分解能衛星画像のステレオ解析から作成した5mメッシュのDEMと2次元衛星画像解析により, 土砂移動の範囲を抽出して, これを斜面崩壊地と河道に区分し, それぞれの分布の変遷, 土砂移動量, 地形的特徴を分析した. その結果, 小雪渓流域では, 集集地震時に発生した斜面崩壊により, 崩壊土砂が斜面下部や河道に堆積し, ミンドリ, アイリ台風時の豪雨で, 集集地震時の堆積土砂が, 斜面や河道を流下して土石流となり, 大規模な土砂移動に至ったことがわかった. このときの斜面崩壊地の生産土砂量は9,814千m3, 堆積土砂量は2,898千m3, 河道の洗掘土砂量は1,353千m3, 堆積土砂量は2,387千m3であり, 小雪渓流域から大甲渓本流への流出土砂量は, 5,882千m3であった. 本研究で提案した土砂移動の分析手法は, 広域砂防計画のための新たな有効手段の一つになり得ると考えられる.
  • 松本 孝之
    2008 年49 巻1 号 p. 34-37
    発行日: 2008/04/10
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    和歌山県橋本市隅田町において中央構造線の断層露頭を見いだした. この露頭は和泉層群が菖蒲谷層群に衝上するもので, 第四紀前期に活動した菖蒲谷断層である. 小論は本露頭を記載し, 断層の連続性と活動についてまとめたものである. 菖蒲谷断層は地下深部で北方の五条谷断層と収れんすること,0.8~0.7Ma頃に断層運動が不活発になっていることを述べた.
  • 高嶋 洋
    2008 年49 巻1 号 p. 38-41
    発行日: 2008/04/10
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
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