応用地質
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53 巻, 3 号
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論文
  • ―弾性波速度・一軸圧縮強度について―
    朴 赫, 高橋 学, 藤井 幸泰, 竹村 貴人, 高橋 直樹
    原稿種別: 論文
    2012 年 53 巻 3 号 p. 112-120
    発行日: 2012/08/10
    公開日: 2014/02/28
    ジャーナル フリー
     堆積岩で見られる力学異方性と堆積構造との関係を調べるため,来待砂岩を用いて弾性波速度と一軸圧縮強度の方向別試験を行った.層理面に平行な板状ブロックから30°ごとに12方向のコア試料(直径:50 mm,高さ:100 mm)を用意した.自然乾燥状態でP波速度測定試験を行い,その異方性を確認した.また,一軸圧縮試験結果から,一軸圧縮強度および変形過程でのYoung率異方性の変化を確認した.さらに,平行ブロック試料中最も一軸圧縮強度が高かった方向に合わせた垂直ブロックを用意し,新たに12方向のコア試料を作製した.これらも平行ブロック試料と同じ要領で各試験を行い,立体的な力学異方性の確認を試みた.P波速度異方性は平行ブロック試料ではほとんどなく,垂直ブロック試料で相対的に大きい異方性が確認された.一方で,一軸圧縮強度は平行ブロック試料で異方性が顕著だった.また,平行ブロック試料の最大一軸圧縮強度方向が古流向と一致する点から,堆積過程で一軸圧縮強度に影響する堆積構造が生じたことが考えられる.
報告
  • 高橋 直樹, 高橋 学, 竹村 貴人, 藤井 幸泰, 朴 赫
    原稿種別: 報告
    2012 年 53 巻 3 号 p. 121-128
    発行日: 2012/06/10
    公開日: 2014/02/28
    ジャーナル フリー
     本研究では,来待砂岩を用いて三軸圧縮試験および三軸伸張試験を実施し,強度・変形特性について検討した.両三軸試験には直径50 mm,高さ100 mmの円柱供試体を供した.また,三軸伸張試験では,擬似ドッグボーン(ダンベル型)状の供試体も用いた.両試験結果から,破壊挙動は三軸圧縮試験よりも三軸伸張試験のほうが脆性的であること,ならびに変形特性の詳細が明らかとなった.また,破壊挙動に対する中間主応力σ2の影響についても考察した.さらに,八面体せん断応力 τoctと平均主応力との関係から, τoctは三軸圧縮試験のほうが三軸伸張試験よりも大きいことを示した.
資料
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