本研究では,来待砂岩を用いて三軸圧縮試験および三軸伸張試験を実施し,強度・変形特性について検討した.両三軸試験には直径50 mm,高さ100 mmの円柱供試体を供した.また,三軸伸張試験では,擬似ドッグボーン(ダンベル型)状の供試体も用いた.両試験結果から,破壊挙動は三軸圧縮試験よりも三軸伸張試験のほうが脆性的であること,ならびに変形特性の詳細が明らかとなった.また,破壊挙動に対する中間主応力σ
2の影響についても考察した.さらに,八面体せん断応力
τoctと平均主応力との関係から,
τoctは三軸圧縮試験のほうが三軸伸張試験よりも大きいことを示した.
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