応用地質
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59 巻, 4 号
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論文
  • 片山 政弘, 古田島 信義, 中出 剛, 大河原 正文
    2018 年 59 巻 4 号 p. 190-200
    発行日: 2018/10/10
    公開日: 2019/08/26
    ジャーナル フリー

    鹿児島県北薩地域にて建設された北薩トンネルでは,掘削中に高濃度のヒ素を含む地下水が大量に湧出し,地域の水環境への影響が懸念された.そのため,ヒ素濃度が高く湧水量が多い区間にて極超微粒子セメントを使用した岩盤グラウチングにより減水対策工を行い,同区間からの湧水量を大幅に減水した.今回,亀裂性岩盤を対象とした極超微粒子セメントによる減水対策工を通じてトンネル坑内からのグラウチングの施工管理方法や注入改良効果の評価法を確立した.また,ルジオン値とグラウト打設孔の打設密度との近似式から規定孔終了後の注入改良効果を推定することができた.さらに,その注入改良効果は岩盤の割れ目の間隔や開口度,ならびにグラウト打設方向と割れ目方向の交差角などと関連性があることが判明した.

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