応用地質
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62 巻, 4 号
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論文
  • 高見 智之, 橋本 修一
    2021 年62 巻4 号 p. 226-234
    発行日: 2021/10/10
    公開日: 2022/01/17
    ジャーナル フリー

    2018年北海道胆振東部地震時に日高幌内川流域で大規模な岩盤地すべりが発生した.長さ約1,200m,幅約400mの尾根が約350m滑動して対岸に衝突して停止し,河川をせき止めた.発生前の地形では地すべり地形の微地形がみられず,初生岩盤地すべりと考えられる.大規模な初生岩盤地すべり発生の地形地質条件と移動体の運動像を明らかとすることを目的として,発生前後の地形解析と送電線被災記録に基づく移動速度の試算を行った.岩盤地すべり発生前後の地形解析から,主要ブロックは層理面に沿った約6度の低角度すべり面上を並進運動したと考えられるが,頭部の分離ブロックを含めると伸展係数1.7のスプレッド型と見ることができる.送電線鉄塔の損壊と送電異常の記録の解析から滑動前半の平均時速約25~61kmの高速な値を得た.スプレッド型の運動形態と高速移動からは,岩盤内のすべり面の摩擦が著しく低下したことが想定され,これはすべり面液状化によって滑動したとする地震時岩盤地すべり発生のメカニズムに整合する.

解説
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