応用地質
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報告
  • 山本 晃
    2020 年 60 巻 6 号 p. 273-279
    発行日: 2020/02/10
    公開日: 2020/06/16
    ジャーナル 認証あり

    総合建設コンサルタントである八千代エンジニヤリング(株)では「持続可能な社会貢献」を社是としており,この達成のためには,社員の技術教育こそ必要不可欠な取組と認識している.応用地質学の技術教育に関しては,業務を通じた日常の技術教育,組織としての計画的な技術教育,有志による自発的な活動等,複合的かつ多面的な取組を続けている.

    本報告では,①中堅・若手チームによる業務執行を通して行う教育訓練(OJT)と社内研修(現地検討会)による基礎・応用技術の確実な継承と実践,②社内設計部所との社内JVによる業務執行を通じた応用地質学の有用性と地質の不確実性の認知,③最新技術を有する社内外技術者による定期社内講演を通じた周辺技術拡大,④有志参加の大人の地学ハイキングによる地質の素晴らしさの認知等を事例に基づいて報告する.

    また,企業の社会貢献の一環として,学協会活動,ボランティア講演活動等も積極的に行っている.これらの取組は,技術者個人の情報収集能力向上,プレゼン能力向上,人脈形成を副次効果としているが,応用地質学の技術を活用する機会も多いことから,併せて紹介する.

  • 荒谷 忠, 清水 豊, 山根 誠
    2020 年 60 巻 6 号 p. 280-284
    発行日: 2020/02/10
    公開日: 2020/06/16
    ジャーナル 認証あり

    応用地質学分野で重視されるノンテクトニック構造を識別できる地質技術者を養成するため,応用地質(株)ではOJTによる企業内教育に取り組んでいる.重力性の斜面変動としての地すべりやゆるみを評価する技能の習得が教育の最終目標である.一般に,地すべり等の概査段階での地質調査の役割は大きいが,当社では特に,露頭やボーリングコアでノンテクトニック構造を見ることを重視している.ダム貯水池周辺斜面の地質調査において,トレーナーとトレーニーが一組になり野外調査の技能を継承・向上するOJTを試みた.その内容は,地質踏査による地質図・断面図の作成,破砕帯の複合面構造による構造性断層と地すべり面の識別,流入粘土を指標とした地すべり・ゆるみ判定などである.技術の巧拙は必ずしも経験年数によらず,トレーナー・トレーニーは双方向的な関係で,経験者側の研鑽の場でもある.技能の向上・定着には一定の経験を要し,短期間・単発のOJTの効果は限定的で,訓練を繰り返す継続的な取組が必要である.こうしたOJTは,野外調査での議論・協働を通じた技能教育のみならず,多様な技術者が共有する地質観を作り上げる場としても機能する.

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