図書, 電子百科事典, インターネットが自由に使える環境を設定し, 小学校5年社会科歴史学習において, 調べ学習の成果をホームページ作品としてまとめる授業を実施した.事例研究として, 1つのグループ(二人組)の発話記録と作業記録を収集し, 児童のつまずきとその解決過程に焦点を当てた分析を行った.その結果, 児童のつまずきは, 画像操作に関するものと文章入力に関するものに分けられた.文章入力のつまずきについては, 一方の児童が自分の経験と推測を生かして解決した.しかし, 画像操作のつまずきについては, 教師によるヒントや助言が必要であった.ホームページ作品制作においては, 複数のソフトウェアを統合して使用するが, 各ソフトウェアによって使い方が微妙に異なり, これらの操作の違いが, 児童のつまずきの原因となることがわかった.
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