文章作成に関係する機器として,ワープロと携帯電話がある.ワープロは文章を効率的に作成し,「書く」という心理的プレッシャーを弱めてくれる.携帯電話は電子メール機能によって,文章に基づいたコミュニケーションを学生に浸透させている.しかし,こういった機器による文章作成のディジタル化は,漢字を手で書く力の低下や文章が平板で荒くなる危険性があるという問題点もあるので,精神の集中が求められる手書きの文章作成の訓練も学生には必要であると考える.学生に対して,ワープロと手書きの両面からの文章作成指導の前提として,新入生に文章作成の調査をした.その結果,学生には早い時期からワープロによる文章作成に慣れさせると共に,辞書を使って手書きの文章作成も行う必要があると改めてわかった.また,新入生は手書きによる文章作成の訓練の必要性を感じていたこともわかった.
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