特別支援学校に在籍する児童生徒の障害の重度・重複化,多様化等に対応した適切な教育を行うため,医療(臨床心理士,特別支援アドバイザー,心療内科の医師)と行政(特別支援学校,特別支援の指導主事)並びに大学(心理)等が外部専門家として特別支援教育コーディネーターと連携をし,医学,心理学の視点も含めた指導方法等の改善を行っていくことが求められている.本研究では,これらの外部専門家が特別支援教育コーディネーターの指導・支援方法及び,連携において果たすべき役割を明らかにすることを目的とする.そこで,筆者が外部専門家(教育工学)として特別支援教育コーディネーターと連携し,対象児童生徒の実態把握に基づいた指導・支援方法について遠隔教育相談を記録・分析し,評価を試みた.その結果に基づいて,外部専門家が特別支援教育コーディネーターと連携することによる効果や課題を明らかにし,果たすべき役割について考察したので報告する.
抄録全体を表示