社会で行われている評価の要素を分析した結果, 評価は必ず価値判断を基本に置くが, 結果として価値表示をしないで, 序列化やタイプ分けとして表れる形のものがある. 学習用ソフトウエア評価の目的は, 選別序列化目的に置くものが多いが, ここでは長所明示目的に置く. その理由は, 教師の学習用ソフトウェアの選択を支援するために, ソフトウェアの特徴を明確にし, その良さを引き出すために行うからである. 評価基準を構成する評価項目の分析は基幹を基にして, 側面, 観点, 項目の順に行った. 基幹は教育的高価値, 教育的有用性, 使用容易性とし, 内容, 技術, 運用の3側面ごとに, 観点を分析し, 各観点ごとに項目を分析した.
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