短大生がパソコン通信を利用する場合,積極的に情報を発信でき,主体的に関わることに寄与する要因を解明することを目的として,パソコン通信における情報発信行動とコンピュータ親和度および個人特性との関連について調査分析を行った.その結果,情報発信行動発動に対する要因として,自分の考えや意見を積極的に他者に伝えようとする態度,自分の考えや意見を明確な文章に表規する能力,コンピュータ親和度,知的好奇心が抽出された.これらの要因は,情報発信行動に特有なものというよりは,他の情報行動発動の要因と考えうる重要なものといえる.パソコン通信は,その特徴を生かした利用によって積極的な情報発信行動を促す有効な手段となり,個人の特性に応じた情報発信能力育成の方策を確立することが可能である.
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