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成尾 一彦, 山中 敏彰, 細井 裕司
2012 年 22 巻 3 号 p.
255-260
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
10歳女児で耳後部膿瘍を契機として診断された先天性外耳道狭窄に合併した外耳道真珠腫症例につき報告した。幼少時より耳介の変形ならびに外耳道の狭窄と難聴を指摘されていたが,右耳痛・右耳漏に加え,右耳後部の発赤・腫脹も生じたため当院に紹介となった。
耳後部膿瘍に対し切開排膿術を施行し,外耳道真珠腫を全摘後に狭窄していた外耳道入口部に対して拡大術を施行した。先天性外耳道狭窄症は比較的まれであるが,耳漏や耳痛を伴う場合真珠腫の可能性を念頭におき迅速に精査加療を行わなければならない。
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植木 雄司, 間多 祐輔, 今野 昭義
2012 年 22 巻 3 号 p.
261-265
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
過去9年間に当科で根治手術を行った鼻副鼻腔乳頭腫32例について検討した。性差は男性に多く,平均年齢は57.5歳だった。32例の腫瘍進展度をKrouseの分類で分類すると,T1 5例,T2 11例,T3 14例,T4(癌合併症例)2例だった。手術法はT1では全例内視鏡下鼻内手術を,T2,T3では腫瘍の進展範囲に応じて犬歯窩アプローチやlateral rhinotomyを主に選択した。経過観察期間は8か月~9年間,平均5年3か月で,再発率は10%だった。T4症例(癌合併症例)では2例中1例ではCTで骨破壊がみられず,術前の癌合併診断はできなかった。FDG-PETを施行した内反性乳頭腫6例と癌合併症例2例を比較したが,乳頭腫全例でFDG集積を認め,良悪性診断に関する有用性は認めなかった。
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岡 秀樹, 都築 建三, 児島 雄介, 竹林 宏記, 阪上 雅史
2012 年 22 巻 3 号 p.
267-271
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
副鼻腔の良性疾患に対する手術治療は,ESS(endoscopic sinus surgery)で対応が可能なことが多いが,視野と操作性の問題から鼻内アプローチからのみでは困難な場合もある。2009年1月から2011年12月の3年間に当科で行った副鼻腔良性疾患に対する手術症例368例のうち,鼻外手術を要した6例について検討した。男性5例,女性1例。平均年齢64歳(44~79歳)。疾患の内訳は,乳頭腫3例(上顎洞2例,前頭洞1例),術後性前頭洞囊胞2例,急性前頭洞炎1例であった。手術方法は,全例ESSで鼻内からのアプローチを試みたが,上顎洞根本術2例,鼻外前頭洞手術4例を要した。術後,合併症はなく経過良好である。
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小野田 友男, 岡野 光博, 假谷 伸, 江口 元治, 野田 洋平, 牧野 琢丸, 宮武 智美, 橋本 香里, 西﨑 和則, ...
2012 年 22 巻 3 号 p.
273-276
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
症例は31歳女性。右上顎洞から篩骨洞にかけて易出血性のもろい肉芽が充満していた。鼻腔と上顎洞から生検を行い,塗抹検査でガフキー1号,結核菌群PCRは陽性であり,鼻副鼻腔結核と診断した。
INH・RFP・EB内服およびSMネブライザーを2か月間行ったが画像上の改善傾向に乏しく,鼻副鼻腔根本術をおこなった。結核菌のように非メチル化DNAをもつ細菌では,死菌となってもホストのToll-like-receptor(TLR)9に結合し強力にサイトカインを誘導するため,炎症や肉芽が遷延することが考えられる。保存的治療を行っても病変の退縮が乏しい場合,根本術は有効な治療手段と思われる。
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陣内 進也, 林 隆一, 海老原 充, 宮崎 眞和, 大幸 宏幸, 篠崎 剛, 藤井 誠志
2012 年 22 巻 3 号 p.
277-281
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
小細胞癌は進行が早く,高率に遠隔転移を生じることから予後不良とされる。肺に好発するが,中咽頭の小細胞癌は極めてまれであり,治療法は確立していない。他の癌腫の成分が混在している場合は生検組織中には,小細胞癌の成分が見出されないこともある。今回われわれは,中咽頭側壁,扁桃原発の混合型小細胞癌・扁平上皮癌を経験したので報告する。われわれが検索し得た範囲では,中咽頭側壁原発の混合型小細胞癌・扁平上皮癌症例の報告はこれまでにない。
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力丸 文秀, 松尾 美央子, 檜垣 雄一郎, 冨田 吉信
2012 年 22 巻 3 号 p.
283-286
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
当科では口腔扁平上皮癌(上歯肉・硬口蓋,下歯肉)に対し原発巣の温存を目的に浅側頭動脈経由の動注化学放射線治療を施行してきた。今回この治療法の有効性を検証するために1998年1月から2008年12月まで口腔扁平上皮癌(上歯肉・硬口蓋,下歯肉)21例につき,3年生存率,原発巣制御率,原発巣温存率を検討した。粗および死因特異的生存率は上歯肉・硬口蓋症例でともに27%,下歯肉症例でそれぞれ50%,60%であった。原発巣温存率は上歯肉・硬口蓋症例で9%,下歯肉症例で30%であった。上歯肉・硬口蓋症例,下歯肉症例に対する動注化学放射線治療では生存率,温存率とも低く,まず治療成績を改善することが重要であると考えた。
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藤井 隆, 吉野 邦俊, 上村 裕和, 鈴木 基之, 貴田 紘太, 田中 秀憲
2012 年 22 巻 3 号 p.
287-292
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
中咽頭側壁~上壁の広範切除後の再建には,患側咽頭後壁と健側軟口蓋後面を縫合するGehanno法が広く用いられているが,健側軟口蓋が切除される軟口蓋全摘出術後ではこの方法を用いることができない。そのため後口蓋弓の切除断端から咽頭後壁を尾側に向かって切開し,咽頭後壁を部分的に筒状に縫合することで鼻咽腔形成を行った。軟口蓋原発扁平上皮癌T3N3M0症例に対し軟口蓋全摘出術後,この方法で鼻咽腔を形成しraw surfaceを遊離組織移植で再建した。術後1か月以内に経管栄養が不要となり,気管孔を閉鎖し,術後化学放射線療法も計画通りに開始できた。術後2年6か月の現在も鼻咽腔閉鎖不全なく非担癌生存中である。
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小野 貴之, 吉積 隆, 平野 浩一, 大山 和一郎, 海老原 敏
2012 年 22 巻 3 号 p.
293-296
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
当院で2007年4月より2011年3月までの期間に下咽頭癌に対し喉頭温存・下咽頭部分切除術を施行した15例に対し臨床的に遡及的検討を行った。症例は全て男性であった。14例は咽頭粘膜を一期的に縫縮し,1例は喉頭下咽頭部分切除し遊離前腕皮弁にて再建術を施行した。頸部郭清は10例に併施し,全例気管切開を併施した。3年疾患特異的生存率は90.9%であった。5例は再発し,4例が局所再発,1例が頸部再発であった。1例は局所再発後に肺転移にて原病死した。喉頭温存率は73%であった。喉頭温存手術は良好な生存率を示した。
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清水 顕, 伊藤 博之, 船戸 宣利, 吉田 知之, 鈴木 衞
2012 年 22 巻 3 号 p.
297-302
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
da Vinci
® surgical systemによる頭頸部腫瘍に対する手術は経口腔咽喉頭手術の支援として中咽頭早期癌から臨床応用され,現在,喉頭癌,下咽頭癌と進行癌に対する再建手術にも応用されるようになってきた。今回,われわれは2011年8月本邦で初めて中咽頭癌2症例に対し経口腔ロボット支援手術の臨床応用を行い,良好な結果を得たので報告する。症例1は中咽頭前壁癌T1N0M0,症例2は中咽頭後壁癌T2N0M0であった。いずれの症例も経口腔ロボット支援手術での一塊切除を完遂した。2症例とも術前より嚥下機能障害を認めたが,術後,嚥下機能の悪化は認めず経過良好である。
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―アンケート調査―
金澤 成典, 吉野 邦俊, 藤井 隆, 上村 裕和, 栗田 智之, 鈴木 基之
2012 年 22 巻 3 号 p.
303-310
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
1995~2008年の間に当科で手術を受けた喉摘者の代用音声・発声教室への参加状況・食生活についての現状を把握するため,アンケート調査を行った。有効回答数は158例であった。
代用音声における食道発声の占める比率は37%であり,当科での過去の報告(63%)と比べその比率は低下していた。その要因として下咽頭癌症例増加により喉頭摘出症例の切除範囲の広範囲化,年齢層の高齢化などが考えられた。
下咽頭癌の再建手術例における再建材料による相違では,代用音声,食事内容に関してはそれぞれ同等であったが,通過障害に関して前腕皮弁や外側大腿皮弁によるパッチ状再建で頻度が高くなり,食事にかかる時間に関して遊離空腸で長くなる傾向がみられた。
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松山 洋, 正道 隆介, 山崎 恵介, 渡辺 順, 富田 雅彦, 佐藤 克郎, 髙橋 姿, 久 育男
2012 年 22 巻 3 号 p.
311-316
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
声門下狭窄を伴った先天性喉頭横隔膜症に対し,良好な治療経過を経た1例を報告する。症例は39週,2,320gで出生,直後から喘鳴を認めた。ファイバースコピーにて喉頭横隔膜症と診断され,呼吸状態が安定しないため気管切開術を施行した。1歳10か月で直達喉頭鏡を施行し,喉頭横隔膜症に声門下狭窄を合併していることが分かった。2歳5か月で喉頭截開を用いて根治術を施行,3か月間ステントを留置し,ステント抜去後は再び気管カニューレを装用して経過観察とした。喉頭の再狭窄は生じず,3歳9か月で会話が可能となり,5歳で気管孔閉鎖術を行った。現在6歳で,軽度の嗄声はあるが日常生活に支障を認めていない。
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水町 貴諭, 折舘 伸彦, 本間 明宏, 坂下 智博, 加納 里志, 畠山 博充, 鈴木 清護, 福田 諭
2012 年 22 巻 3 号 p.
317-321
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
2004年から2008年に当科にて治療を行った声門下癌を除く喉頭癌T3症例27例の治療成績を検討した。治療内容は喉頭全摘手術が7例,化学放射線治療が14例,放射線単独治療が6例であった。治療法別の疾患特異的3年生存率は手術群が85.7%,化学放射線治療群が77.9%,放射線単独治療群が66.7%であったが各群間に統計学的有意差は認めなかった。喉頭温存を希望する症例に対して,化学放射線治療は有用な治療法であると考えられた。T3規定因子別の検討では,声門周囲腔進展例は声帯固定例および喉頭蓋前方進展例と比べ統計学的有意差をもって予後が良好であり,声門周囲腔進展しているが声帯固定していない症例は喉頭温存治療を積極的に行って良いのではと考えられた。
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齊藤 祐毅, 小村 豪, 吉田 昌史, 安藤 瑞生, 蝦原 康宏, 朝蔭 孝宏, 山岨 達也
2012 年 22 巻 3 号 p.
323-326
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
2005年1月から2011年12月までの7年間に喉頭癌に対し一次治療として根治手術を行った53症例を検討対象とした。男性44例,女性9例,年齢は46歳~87歳(中央値70歳),観察期間は4~80か月(中央値24か月),声門上癌36例,声門癌15例,声門下癌2例であった。潜在リンパ節転移率は声門癌N0で6.7%,声門上癌N0で30%,声門上癌N1,N2bの対側頸部で20%であった。予防的頸部廓清術は声門癌N0には不要で声門上癌N0には適応があると考えられた。N1,N2bの対側頸部の頸部郭清術の適応は今後の検討課題と考えられた。郭清範囲は患側のLevel II~IIIで充分な可能性が示唆された。
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樋渡 直, 竹林 慎治, 鈴木 千晶, 三好 拓志, 池田 浩己, 三浦 誠
2012 年 22 巻 3 号 p.
327-332
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
唾液腺導管癌Salivary duct carcinoma(以下SDC)は唾液腺腫瘍の中では比較的まれで,高率に局所再発や遠隔転移を来たす予後不良な悪性腫瘍であり,病理組織学的に乳管癌との類似が指摘されている。ヒト上皮増殖因子受容体2型(HER-2)の過剰発現が乳管癌の予後不良因子としての関連から浸潤性乳管癌を中心に検討されてきた。近年SDCにおいても過剰発現の頻度が高いことより,乳管癌で使用されている分子標的薬trastuzmabのSDCへの応用の可能性が示唆されている。今回われわれはHER-2の過剰発現を認めた顎下腺原発唾液腺導管癌2例を経験したので報告する。
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間多 祐輔, 植木 雄司, 今野 昭義, 今井 茂樹, 川倉 健治, 鷺野谷 利幸, 佐久間 秀夫
2012 年 22 巻 3 号 p.
333-338
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
当科では頭頸部進行癌を対象に局所制御率向上,臓器温存の目的で2009年より放射線療法併用超選択的動注化学療法を行っている。2009年4月から2012年3月までに本治療法を行った新鮮頭頸部扁平上皮癌30例の治療成績を検討した。原発巣の臨床的治療効果は,CR率が50.0%,奏効率が89.7%であった。治療後の臨床評価に応じて原発巣に対し生検または切除術を行い,病理組織学的治療効果を確認した。Pathological CR率は70.4%であった。臨床的にCRと診断したが,病理組織学的にはviableな腫瘍細胞を認めた症例が3例みられた。本検討結果から,臨床的にCRと判断されても腫瘍細胞残存の有無を確認するため,機能障害や形態異常を起こさない範囲で生検を行う必要があると考えられた。
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本多 啓吾, 安里 亮, 辻 純, 神田 智子, 渡邉 佳紀, 森 祐輔, 辻村 隆司
2012 年 22 巻 3 号 p.
339-343
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
頸神経の温存は,頭頸部癌に対する頸部郭清の低侵襲化における新たな試みであり,その機能的意義は証明されている。しかし,その腫瘍学的安全性についての検討は行われていなかった。2009年4月より2011年6月までに,われわれの行った156側の頸部郭清のうち頸神経を温存できたのは74側であった。郭清床再発をきたした例は存在せず,症例を選択すれば,頸部郭清における頸神経温存が腫瘍学的に安全であることが示された。潜在的転移リンパ節に被膜外浸潤を認めることは極めてまれであり,頸神経温存操作時の腫瘍播種の危険性は小さい。病期によらず,予防的郭清は頸神経温存手術の適応と考えられた。
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―中心静脈カテーテル留置の適否について―
工藤 毅, 鈴木 政美, 岡田 隆平
2012 年 22 巻 3 号 p.
345-349
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
頭頸部がんの治療において,頸部郭清術は欠かせない治療手技の一つである。一方で,中心静脈カテーテル留置について,鎖骨下静脈からのアプローチは,他の方法より感染のリスクが少ないなどの利点がある。
今回,頸部郭清術後に鎖骨下静脈からのアプローチが可能かどうかを検討するため,頸部郭清術前後のCT画像を用いて,鎖骨下静脈の位置変化と血管径の変化を測定した。術前後で比較した結果,位置の変化や血管径の変化の測定値の変化は少なく,統計学的な有意差もみられなかった。したがって,頸部郭清術後においても,鎖骨下静脈からの中心静脈カテーテル留置は可能であると考えられた。
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那須 隆, 小池 修治, 野田 大介, 石田 晃弘, 古川 孝俊, 栗田 悠, 欠畑 誠治
2012 年 22 巻 3 号 p.
351-357
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
2001年から2010年まで頭頸部癌で遊離再建術を施行した95例を対象に,術後急性期管理を行う施設・管理体制に関して改変した新術後管理群とそれ以前の旧術後管理群で比較し,一般病棟での術後急性期管理の効果を検討した。背景因子,再建手術内容,手術時間には群間に有意差を認めなかったが,術中出血量は,新管理群で有意に少なかった。鎮静期間,離床,経管栄養開始までの術後スケジュールは,新管理群で有意に短かったが,以降は群間の差を認めなかった。術後合併症総数や術後感染の諸指標は新管理群で有意に低い数値を示した。一般病棟での術後管理は,経験を積んだ看護スタッフ,主治医の元で適切に行われれば有効である。
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岩井 大, 完山 理咲, 馬場 奨, 金田 直子, 岡崎 はるか, 小西 将矢, 高田 洋平, 友田 幸一
2012 年 22 巻 3 号 p.
359-363
発行日: 2012年
公開日: 2013/03/08
ジャーナル
フリー
耳下腺良性腫瘍26例・副咽頭間隙良性腫瘍2例(経耳下腺法)を対象とした耳下腺部の手術において,大耳介神経のlobular branch(LB)温存手技を検討した。この際,大耳介神経本幹は,胸鎖乳突筋後縁–外頸静脈交差点と下顎角–乳様突起中点の作る「大耳介神経走行推定ライン」の内側を走行するとの仮説を立てたところ,28例中27例でこのラインに一致して大耳介神経本幹が同定された。また,このラインを利用して,大耳介神経本幹を同定し,この神経露出と耳下腺被膜剥離とを同時に行う手技により,いずれの症例でもLBが温存できた。今回の手術手技はLB温存率が高く,また簡便な手技と考えた。
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