Verrucous Carcinomaは扁平上皮癌の一亜型であり,1948年にAckermanによってその臨床的,病理組織的特徴が最初に報告された。今回,55歳の男性で舌に発症したVerrucousCarcinomaを報告する。症例はneoadjuvant chemotherapy(CDDP,PEP)を施行し,その後に外科的切除を行った。治療後10カ月,局所再発,遠隔転位は認められない。進行した症例にはneoadjuvant chemotherapyが有効であった。本邦における口腔内発生のVerrucous Carcinoma82例について検討した。
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