園芸学会雑誌
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9 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 江口 庸雄, 高山 治久, 谷川 茂
    1938 年 9 巻 3 号 p. 259-281
    発行日: 1938年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 第2報 接木による傳染と品種による病徴の相異
    大塚 義雄
    1938 年 9 巻 3 号 p. 282-286
    発行日: 1938年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 本實驗は接木による傳染の有無と品種と發生との關係を調査せるものなり。
    2. 本病は罹病樹より穗木をとり健全樹に接木せば次年度に於て該砧木に本病の發生を見, 明かに接木により傳染す。
    3. 接木によりて傳染するも品種により耐病性に強弱あり, デリシアス, 鷄冠, 國光, 印度等直立性の樹姿を有する品種に於て著しき病徴を現はしワヰンサップ, 紅玉, ゴールデンデリシアス, 旭, 祝, 紅魁等の如き開張性の樹姿のものは接木次年度に於ては何等變化を認めず。
    4. 品種により各異りたる病徴を現はす。
    5. 本病は年々同一樹に發生し而も接木により傳染する點並に病徴等より考ふればヴィラス性のものと思考さる。
  • 第1報 練馬大根に就て
    渡邊 誠三, 船串 武
    1938 年 9 巻 3 号 p. 287-304
    発行日: 1938年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 本試驗は大根子葉の形状と根部形質との關係に就て試驗研究を行つたものであるが其の豫備試驗として本葉15枚時の地上部の性状と根形の關係及び大根の形状及び乾燥良否關係に就て又調査研究方法を明確にせんが爲め品種間に於ける子葉の形状, 種子の大小, 子葉發育中の形状の變異等を調査し練馬大根に對し子葉鑑別目標として4型を設定し間引試驗に着手した。之等試驗の成績につき大要を述ぶれば次のやうである。
    2. 本葉15枚頃の地上部の性状は立性のもの根形の發育, 形状, 肉質等優り, 特に色澤淡く小葉大なりしものは最優位にあつた。
    3. 練馬大根に於ては乾燥と不可分の關係にあるが故に其の根形の良否決定に當つては不備ながらも乾燥に關する一應の調査をなし遺憾なきを期した。
    4. 練馬, 美濃早生, 2年子, 新大根, 時無の5品種間に於ける子葉の形状と根形との間には相互に關係あるを認められたが尚多數の品種を取扱ひこの關係を明らかにしたいと思ふ。
    5. 子葉の發育は發芽後8日目頃に於て最高に達し其の後は緩慢であるから8-10日を鑑別適期なりと判斷した。
    6. 練馬大根に於ける各型の比率は種子の大小に關係無く, 坊間に販賣せらるる一般種子間に於て大略正50-60%, 丸29-30, 長6-8, 角8-9の比率を示し正最も高率に存在するを認めた。
    7. 間引試驗の結果は正最も優り個數に於ても重量に於ても其整形歩合70%を超過し收量多く品質可良なりしに反し長稍可良, 丸角著しく劣れるを認めた。
    8. 間引に依つて正のみを殘す時は個數に於て70%, 重量に於て78%の整形を收穫し得。自然的に行はるゝ場合は個數に於て55%, 重量に於て58%内外に減じ澤庵歩止に於ても20-30%の減少を算定し得るものにして實際の場合は漬込製品の不揃となる虞又少なからざるを豫想し得らるゝものである。
    9. 以上子葉の形状と根形との間には相當密接な關係あるを知り得たるも進んで之等の遺傳關係を研究せんとし, 型別に母本を選拔し之が採種を行ひ, 播種の上調査を施行せるに正最も多く現はれ丸, 角, 長, 中にも高率に發現し來れるを認めた。而して第1代に於て分離せる子葉の各型と根形との關係並に第3, 第4代に於ける遺傳關係は繼續研究を重ね詳報したい考である。
  • 伊藤 庄次郎, 木下 康市, 矢澤 大二
    1938 年 9 巻 3 号 p. 305-317
    発行日: 1938年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 内地に於ける胡瓜の主要品種14を供試し, 1935-1938年の4ヶ年に亙り, 節成性に對する日長及播種期の影響を試驗した。
    2. 何れの品種に於ても, 長日又は晩蒔區に於ける蔓の長さ及節數は, 短日又は早蒔區の場合よりも著しく大きかつた。
    3. 節成性に對する日長及播種期の影響は同一の結果を示した。
    4. 節成の程度, 及節成性に對する日長並に播種期の影響の如何によつて, 供試14品種を次の4群に類別出來た。
    第1類 日長又は播種期の如何に拘らず, 常に節成を現すもの
    品種例 金澤節成, 聖護院節成
    第2類 日長又は播種期の如何に拘らず, 常に飛節を現すもの
    品種例 落合節成, 大仙毛馬一號
    第3類 短日又は早蒔の場合は節成を現すも, 長日又は晩蒔の場合は飛節となるもの
    品種例 大仙節成一號, 相模半白
    第4類 常に飛節なるも, 短日よりも長日に於て, 又早蒔よりも晩蒔の場合, 更に其の程度の甚しくなるもの
    品種例 尾張, 臺灣
    5. 第3類及第4類に屬する品種が, 長日又は晩蒔によつて飛節を現した場合, 其の雌節歩合及雌節の連續數は, 極めて大きな變異を示した。
    6. 本試驗の成績に依つて, 一般環境に對し, 或程度迄節成性の安定な品種の育成可能なるを認めた。
  • 萩原 十
    1938 年 9 巻 3 号 p. 318-325
    発行日: 1938年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    釀熱材料として藁, 大麥稈, 米糠, 石灰窒素を使用して踏込に關する試驗を行ひ次の如き結果を得た。
    1. 藁〔風乾物(含水量約12%)〕, 米糠(風乾物)を材料として踏込みたる時は次式により略適當の給水量が算出出來る。
    藁踏込量×3.4=給水量
    2. 東京府下に於ては1フレームに對し1尺の厚さに踏込時は, 藁〔風乾物(含水量約12%)〕約32貫700匁を米糠と共に踏込めば充分の樣に考へられる。
    3. 藁2, 大麥稈1の割合に米糠と共に踏込たるものは, 藁のみ米糠と踏込たるものと同樣の成績を得た。
    4. 藁, 米糠, 大麥稈等にて踏込の場合, 石灰窒素1立方尺に對し15匁使用した時は發熱は遲れるが高熱を持續する。
    5. 硝子障子を通して來た陽熱が何位床土の保温に對して影響するかに就てみたるに,踏込後30日間に於て陽熱利用區平均床温5°.15C高かつた。
  • 高田 邦輔
    1938 年 9 巻 3 号 p. 326-342
    発行日: 1938年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 門田 寅太郎
    1938 年 9 巻 3 号 p. 343-344
    発行日: 1938年
    公開日: 2007/05/31
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