高度肝障害の治療に対するOHPの有効性が報告されているが,その作用機序を明らかにするため,CCl
4障害肝に対するOHPの影響を検討した。
ラットにCCl
4を0.25ml/100gを腹腔内投与するとその生存率は73.3%であるのに対し,OHP(3 ATA,2 hrs.)を投与直後施行するとその生存率は100%に上昇し,さらに組織学的所見からもCCl
4による致死的障害は軽減されていた。また血清GOT,GPT,T-Bil値の変動から,24時問後が最も障害が強く,72時間後では正常域に戻っていたが,この際もOHP施行することにより,その障害の程度は低く抑えられ,正常域に復すのもより早期から見られた。また,DNA量は経時的に増加するが,72時間後においてはOHP施行したことにより有意に上昇した。更に病理組織学的にみると,CCl
4による障害の程度はOHP施行することにより軽度で,しかも72時間後では,肝組織の再生がより顕著に認められた。
以上のことより,OHPは,CCl
4による肝障害の軽減および改善さらに,肝再生の促進に有効であり,臨床的にも肝障害の治療の手段の一つとして有用であるものと思われる。
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