水文・水資源学会誌
Online ISSN : 1349-2853
Print ISSN : 0915-1389
9 巻 , 4 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 須藤 隆一
    1996 年 9 巻 4 号 p. 313-314
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
  • 宇波 耕一, 河地 利彦, 川勝 健一
    1996 年 9 巻 4 号 p. 315-319
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
    貯水池の運用に際しては,流入量や取水量の変動は不確定であるため,貯水量変動に対する確率論的な検討が不可欠である.また,貯水池によってそれぞれ特徴的な運用政策をもつ場合が多いため,信頼性もそれに応じた形で定義する必要がある.本論文では,現在の貯水量がある許容貯水量領域内で観測されたとして,貯水量が終端時刻までその許容貯水量領域内にとどまり続ける確率で貯水池の信頼性を定義する. 貯留方程式から,貯水量の時系列はマルコフ過程となるため,定義した信頼性がフォッカー・プランク偏微分方程式によって支配されることを導く.また,得られた支配式を有限要素法を用いて数値的に解く計算手法を開発する.例として,滋賀県に位置する農業用利水ダムである野洲川ダムにその手法を適用し,貯水池信頼性の解析結果を紹介する.
  • 馬 燮銚, 程 文輝
    1996 年 9 巻 4 号 p. 320-329
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
    広大な低平地で適用可能な流出水文モデルを開発した.このモデルでは,広域の低平地で発達している河道網と湖沼群を詳細に考慮し,数値方法で二次元の大湖沼モデルと一次元の河道モデルをリンクして,雨水流出過程のシミュレーションを行っている. 1984年と1985年の二年間の中国の太湖流域の水文データを用いて,このモデルの検証を行った.その結果,流域内各地点の水位と流出量が良好に再現されることが明らかとなった.
  • 内田 太郎, 小杉 賢一朗, 大手 信人, 水山 高久
    1996 年 9 巻 4 号 p. 330-339
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
    山腹斜面土層内には地表面とほぼ平行にパイプと呼ばれる連続した空洞が存在することが広く確認されている.こうしたパイプによる水移動が斜面安定に与える影響について,研究の現状を検討し,解明すべき問題を提示する.本稿ではパイプ流の斜面安定に与える影響を通常の降雨時の現象と大きな降雨時の現象に分類した.通常の降雨時にはパイプは良好な排水システムとして働き,斜面安定に寄与すると考えられる.しかし,パイプは下流端が閉塞していることも考えられ,このようなパイプは排水システムとしては不完全であるため,崩壊の要因となることが考えられている.一方,大きな降雨時においては,浸透水量の排水システムの許容量の超過および地下侵食による排水システムの破壊が水の集中を引き起こし,パイプが崩壊の要因となることが考えられている.パイプが斜面安定に与える影響を解明するために検討すべき事項として,1)観察される現象が空間的・時間的に普遍的か否かを検討する,2)パイプの降雨流出過程に及ぼす影響を定量的に評価する,3)パイプの構造の動的変化を評価する,の3点が考えられる.
  • 中山 幹康
    1996 年 9 巻 4 号 p. 340-350
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
    1955年10月に世界銀行,米国,英国はエジプト政府に対してアスワン・ハイ・ダムの建設に援助を借款と贈与によって与えることを決定した.しかし,1956年7月にアメリカ政府がアスワン・ハイ・ダム建設のための贈与を中止し,英国と世界銀行も援助の中止を決めた.エジプト政府はその報復として当時英仏の支配下にあったスエズ運河会社を国有化した.その結果,同年10月にはスエズ危機が勃発した.アメリカ合衆国が援助を中止した理由としては,エジプトのソ連および東側諸国への接近を米国が嫌ったことが最大の理由であり,加えて,米国南部を選挙区とする議員からの反対,ソ連による援助との競争の回避,親米的な諸国からの反発,米英および世界銀行が提示した援助の条件へのエジプト反発,ナイル川の上流国であるスーダン政府の合意の不在などの理由も存在した.現在では,先進国による援助のシステムが整備され,かつ援助を受け入れる国々の間では援助に付帯する条件についての理解も浸透しており,アスワン・ハイ・ダムの中止が国際的な紛争を招いたような事態が生じる可能性は低くなっている.
  • 玉井 幸治, 服部 重昭, 後藤 義明
    1996 年 9 巻 4 号 p. 351-357
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
    京都府相楽郡山城町に位置する山城森林水文試験地北谷流域において,落葉広葉樹二次林からの蒸発散量を,Thornthwaite-Hol-zmanモデルにより推定した.モデル定数である顕熱の交換効率を示す数値は,着葉期で0.12,落葉期で0.077と,着葉期の値は落葉期の1.5倍に計算された.日蒸発散量の上限値は,着葉期には約12MJ/m2・dayで安定していた.それに対し落葉期における上限値は,11月の約6MJ/m2・dayから1月の約2MJ/m2・dayへと減少し,4月の約7MJ/m2・dayへと増加する凹型の季節変化を示した.樹種構成や,林床面蒸発量,遮断蒸発量を考慮した結果,Thornthwaite-Holzmanモデルによる日蒸発散量の推定精度は,着葉期においてはボーエン比法と同程度,落葉期においてはボーエン比法よりも高いと判断された.蒸発散量が有効放射量に占める割合は,1~4月は約40%,5~11月は約60%であった.この変化は着葉期,落葉期の変化とは約1ヶ月の遅れがあった.日本のヒノキ林,スウェーデンのマツ林の季節変化と比較すると,数値的には同程度であったが,季節変化には違いがみられた.
  • トゥアン ドアン ドアン, 佐藤 政良, ンガ グエン タン
    1996 年 9 巻 4 号 p. 358-366
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
    市場経済への移行によって,ヴェトナムの農村地帯における農業生産の権利は,合作社から農民に返還された.この個人経営制度の導入によって,農民の経営効率化への意欲が高まった.しかし,圃場レベルの灌漑はその共同的性格から,一つの用水に関係する農民の共同的活動なくしては効果的な運用が出来ない.本論文は,紅河デルタにおける形態の異なる水管理地区の調査に基づき,この経済の移行が,圃場レベル水管理にいかなる変化をもたらしているかを分析した.その結果,農家による個別経営導入の一方で,水管理における合作社の役割が消失してしまったことが紅河流域における灌漑排水施設の被害や灌漑用水の下流部受益地に対する用水配分の減少,不安定化を生じさせていることを明らかにする.このような状況に対して,下流部受益地農民は,地域による合作社の機能変化の違いによって,様々な対応をみせる.幸いにも合作社の機能が比較的強く残っている地域では,補助水源の開発を行うことができるが,その受益農民は,上流部の農民に比べてはるかに多額の水管理費と労働を支出せざるを得ない.他のケースでは,水不足に対してなんら実質的な対策をとることが出来ず,水不足の被害を受けても,せいぜい水利公社に対する水利費の支払を延ばしてもらう程度である.用水配分および費用負担の公平を政策的に打ち出すことによって,下流地域農民の用水反復利用への投資が実現し,水利システム全体としての灌漑効率を上昇させることが出来るであろう.また,現在でも残っている伝統的集落組織を村レベルで組織化することが,水管理組織として有効なものになるであろう.
  • 村上 雅博, 浅枝 隆, 林 紀男
    1996 年 9 巻 4 号 p. 367-375
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
  • 窪田 順平
    1996 年 9 巻 4 号 p. 377-378
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
  • 中北 英一
    1996 年 9 巻 4 号 p. 379
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
  • 申 士徹
    1996 年 9 巻 4 号 p. 380
    発行日: 1996/07/05
    公開日: 2009/10/22
    ジャーナル フリー
feedback
Top