昭和24年に土地改良法が制定されて以降, 国営および都道府県営土地改良事業等によりダム, 頭首工, 用排水機場および農業用用排水路等の農業水利施設の造成などが本格的に行われ, 重要な社会資本ストックを形成するに至っている。
今後, 限られた予算の中で, 全国で膨大な量に及ぶ基幹的な農業水利施設について, 効率的かつ効果的なストックマネジメントを行っていくためには, 機能診断調査・評価, 補修等履歴および維持管理履歴等の情報を一元的に管理し, 集計・分析するためのデータベースシステムが必要である。
本報では, 農業水利ストック情報データベースの開発経緯, システム内容および今後の活用等について報告する。
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