農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
77 巻 , 7 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
 
  • 中里 裕臣, 奥山 武彦
    2009 年 77 巻 7 号 p. 537-540,a1
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/01/08
    ジャーナル フリー

    地震前後の航空レーザ測量データおよび三角点,電子基準点等の基準点座標の測地データの変化により,2008年岩手・宮城内陸地震による荒砥沢地すべり周辺の地盤変動の把握を試みた。その結果,荒砥沢断層が変動量および変動方向の大きく異なる地盤同士の境界となることを示し,さらに,荒砥沢断層の西側延長は荒砥沢地すべりの頭部を横断し,南西方向に続く可能性が高いこと,短時間に生じた断層変位が地すべり活動の大きな要因となった可能性が高いことを示した。荒砥沢断層の東西への延長部の把握にはさらに周辺の三角点座標の地震前後の変化を明らかにすることが有効と考えられる。

  • 増川 晋, 浅野 勇, 田頭 秀和, 林田 洋一
    2009 年 77 巻 7 号 p. 541-544,a1
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/01/08
    ジャーナル フリー

    平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の震央近くでは多数の農業用大ダムが供用されている。これらの農業用大ダムにおいて変状が生じた衣川1号ダム,荒砥沢ダム,小田ダムの被災状況を報告している。地震観測記録による記録加速度波形から栗駒ダム,荒砥沢ダム,小田ダム,特に,荒砥沢ダムの地震挙動の特徴についても報告している。

  • 千葉 克己, 米澤 千夏, 加藤 徹
    2009 年 77 巻 7 号 p. 545-548,a1
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/01/08
    ジャーナル フリー

    2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震は,宮城県内の農業・農村に多大な被害をもたらしたが,国,地方自治体,地域住民の協働により,その復旧は着実に進んでいる。本報では,宮城県における被害の概要およびこの地震により最も大きな被害を受けた栗原市における農地・農業施設被害とその復旧状況について述べた。また,用水路の被災により,農業用水が不足した地区に対して国が行った応急的な対応とその効果について考察した。さらに,被災した農地の自力復旧を進めるために栗原市が創設した独自の支援事業について述べるとともに,畦畔の崩壊や田面均平度の悪化等の水田被害の実態および農家によるその対応等について報告した。

  • 米澤 千夏, 千葉 克己, 加藤 徹
    2009 年 77 巻 7 号 p. 549-552,a1
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/01/08
    ジャーナル フリー

    2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震は,農地・農業用施設に対して各種の被害をもたらした。うち,宮城県栗原市の荒砥沢ダム北岸の貯水池上流における斜面災害,権平ため池の堤体の崩壊,館下地区の地すべりについて,2006年に日本が打ち上げた地球観測技術衛星ALOS(だいち)による観測結果を紹介する。ALOSに搭載された光学センサであるPRISMおよびAVNIR-2,合成開口レーダであるPALSARによる観測画像について検討を行った。荒砥沢ダムの斜面崩壊,復旧対策のための貯水の排出による水位の低下は,すべての観測画像において明瞭であった。権平ため池および館下地区での被害は100m前後の規模であり,判読にはPRISM画像が有効であった。人工衛星による観測画像は,復旧の過程の継続的な監視にも利用できる。

  • 北村 浩二, 本間 新哉, 加藤 敬
    2009 年 77 巻 7 号 p. 553-557,a2
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/01/08
    ジャーナル フリー

    農業水利施設のストックマネジメントにおいては,精度の高い施設の劣化予測が求められる。農業水利施設ストックマネジメントマニュアル共通編には,統計的な劣化予測手法として,単一劣化モデルとマルコフ連鎖モデルが提示されている。そのため,鉄筋コンクリート製農業用水路に特徴的な劣化機構である壁面の摩耗について,現地調査を行い,その点検データをもとに,マルコフ連鎖モデルを用いた劣化予測手法を提案した。単一劣化モデルとの適合性の高いマルコフ連鎖モデルを提示することによって,双方を用いた劣化予測手法を提案した。

  • 田島 正廣, 石井 敦, 三輪 弌
    2009 年 77 巻 7 号 p. 559-562,a2
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/01/08
    ジャーナル フリー

    水田用水では,平常時の同時連続配水を異常渇水時に切り替えることがある「番水」の節水力が注目されている。新設ダムと近代化された農業水利施設を活用しつつ,改良を重ねた高い番水技術をもつ胆沢平野土地改良区の番水事例を中心に,具体的な細目を考察し,汎用性のある番水技術を論述した。すなわち,番水開始の判断・番水ブロック(番水水路)・番水間隔時間(日数)・番水順序・番水時の配水流量・断水によるダム貯水回復で配水量を増量するテクニック・各水田レベルの番水方法等の具体的事実を紹介しつつ,それらの含意を解明して,汎用的な番水技術のメカニズムを明らかにした。

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