農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
81 巻 , 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 中村 和正
    2013 年 81 巻 5 号 p. 355-358,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    (独)土木研究所の寒地土木研究所は,道路・河川・港湾・水産土木・農業農村整備の分野における土木技術の課題のうち,主として積雪寒冷地に特有のものの解決に向けた研究を行っている。農業農村整備分野の研究は,寒地農業基盤研究グループの資源保全チームと水利基盤チームが担当している。本報では,寒地農業基盤研究グループの研究課題設定や推進体制の特徴を述べるとともに,近年の成果の事例のうち,地下灌漑が可能な大区画水田における水管理やコンクリート開水路の凍害劣化の診断技術,コンクリート開水路の補修技術に関するものを紹介する。

  • 塚本 康貴
    2013 年 81 巻 5 号 p. 359-362,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    北海道は広大かつ多様な地形や気象条件を有しており,道内の地域ごとに特色ある農業が展開されている。北海道における農業試験研究機関の歴史は,北海道の開拓とともに歩んできた。そのため排水改良や泥炭地への客土などといった,農業農村工学に関する試験研究は開拓当時から行われてきた。現在北海道にある公的な農業試験場としては,北海道立総合研究機構(以下,「道総研」という)の農業試験場と,農業・食品産業技術総合研究機構の北海道農業研究センターとがあるが,これらの研究機関は元来一つの農業試験場であった歴史を持つ。本報では道総研農業試験場における農業農村工学研究の変遷について,試験場の沿革を交えながら述べるとともに,最近の研究成果について紹介する。

  • 冠 秀昭, 大谷 隆二
    2013 年 81 巻 5 号 p. 363-366,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    東北農業研究センターでは,大規模経営体をターゲットとした水田利用技術としてプラウ耕乾田直播体系を開発してきた。本報ではその直播体系について紹介し,新たな乾田直播体系の導入に伴う水田利用形態変化の可能性と今後の課題ついて述べる。プラウ耕乾田直播体系のコンセプトは,畑作用大型機械を汎用利用した高速作業による乾田直播である。プラウ耕乾田直播体系と従来の移植体系では利用する水田の土層構造が大きく異なり,前者は水田をより速く,広く,深く使える技術となっている。新たな水田利用技術開発とともに,その技術が活かされる水田基盤の創設も,今後大規模経営を支える上で非常に重要である。

  • 谷本 岳
    2013 年 81 巻 5 号 p. 367-370,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    北陸地域は,世界でも有数の多雪・豪雪地域であり積雪が農業にも大きな影響を及ぼしている。耕地面積に占める水田の割合が90%以上と非常に高く,コシヒカリに代表される水田地帯である。水稲の生産調整が進められ,畑作への転換が拡大されてきたが,水田の約50%は,畑作への転換が困難な重粘な土壌であり,農業農村工学研究者に土壌の物理性の改善や圃場の排水改善に関して役割が求められてきた。本報では,北陸研究センターの概要,これまで行われてきた重粘土水田における暗渠排水や地下排水改善技術とその効果の持続性などの研究内容および現在進められている地下水位制御システムの機能管理に関する研究,そして新潟県中越地震や2011年長野県北部地震による農地災害への対応について紹介する。

  • 松田 周, 井上 久義, 細川 雅敏, 松森 堅治, 志村 もと子, 望月 秀俊, 向井 章恵
    2013 年 81 巻 5 号 p. 371-374,a2
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    近畿中国四国農業研究センターは当該地域の中山間地および傾斜地農業に関連した試験研究と地域の活性化を目指した課題解決に取り組んでいる。当センター農業農村工学分野の研究課題は,畜産施設などからのアンモニア揮散の周辺影響に関する研究,水環境とLCA,地下水位制御システム(FOEAS)に関する研究,マルチシート・点滴灌水使用時の土壌水分動態の解明,園地整備に関する水利・水理学的研究,園内道の設計支援システム,中山間地の強風および温室の熱動態シミュレーションなどであり,ほかの分野や大学,地方自治体などと連携しながら研究を進めている。

  • 中野 恵子, 島 武男
    2013 年 81 巻 5 号 p. 375-378,a2
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    九州沖縄農業研究センター管内の農業農村工学に関係する研究を紹介する。①近年普及面積が急速に拡大しつつあるFOEAS(研究分野間の連携),②筑後川の取水実態(他機関との連携),③熊本県にある通潤橋の再評価(農業外からの農業土木的視点を加える要請),そして,④地域の地下水涵養事業で生じた農家の懸念の解決(現場発問題へサポート)などがある。県などの公設機関にも圃場整備,水利用と強く関係する取組みがある。複数分野の研究員が集まった組織で試験を遂行しているがゆえに自然と連携している部分もあるが,連携にさらに努力すべきところもある。今後も,他分野研究や研究外機関と農業農村工学研究をつなぐ役割を果たしていきたい。

  • 中尾 誠司
    2013 年 81 巻 5 号 p. 379-381,a2
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    農業農村工学研究は,これまで,施設による畜産,土地利用型畜産および草地農業などの発展に大きく貢献してきた。本報では,筆者が所属する(独)農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所那須研究拠点で現在実施されている農業農村工学関係の研究概要を示し,畜産草地研究における役割の一端を紹介した。現在,那須研究拠点では農業農村工学関係研究として,草地保全管理や耕作放棄地などの放牧利用などに関する研究が行われているが,草地管理,飼料作物栽培などへの研究連携・協力もなされており,畜産草地研究における農業農村工学分野の寄与は大きい。

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