農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
81 巻, 6 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 中村 好男, 内川 義行, 原田 勝利, 藤川 智紀
    2013 年 81 巻 6 号 p. 441-444,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
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    本報では,関東支部管内での農業農村の特徴と支部活動の実績について紹介した。また,学会誌「水土の知」に掲載された技術リポートから,管内の都県での特徴ある農業農村整備の取組みと技術について類型化した。さらに,支部会員への意識調査結果を参考にして,関東の農業農村が抱える諸課題を解決するために多くの現場で取り組まれている特色ある技術や制度などを積極的に支部大会で発表していただくための環境づくりの必要性を指摘した。

  • 朝長 信次, 太田 純治, 関本 謙二, 宇田川 哲也
    2013 年 81 巻 6 号 p. 445-448,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    東京では,高度経済成長期から多くの農地が工場や住宅として開発され,耕地面積や農業者は大きく減少してきた。しかし,東京農業は,耕作面積は狭小ながら,都市地域,中山間・山間地域,島しょ地域で,それぞれの地域特性を活かした農業生産を展開している。都民の農業・農地に対する期待は,農産物生産のみならず,緑地空間や身近なレクリエーションの場の提供といった公益的・多面的な機能を対象として高まっており,都市住民の良好な生活環境を確保する上で重要な役割を果たしている。本報では,都におけるこれまでの農業基盤整備を紹介するとともに,農業・農地を保全していく新たな取組みについて述べる。

  • 笠木 一行
    2013 年 81 巻 6 号 p. 449-452,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    神奈川県内全域で営まれている農業を都市農業と定義し,県が平成17年に施行した「神奈川県都市農業推進条例」では,県民に「都市農業推進のための役割」を担うことを求め,県民参加の農業を目指している。さらに,県民を「多様な担い手」と見なし,「多様な担い手」により農地の保全を図ることも条例に位置付けている。このために展開される県独自施策である「中高年ホームファーマー事業」や「かながわ農業サポーター事業」の取組みについて紹介し,併せて,県民が主体となり,地域住民が農地や雑木林など「里地里山」の保全等を行う「神奈川県里地里山の保全,再生及び活用の促進に関する条例」と条例に基づく県の取組みについて紹介する。

  • 吉岡 敏幸, 竹内 求
    2013 年 81 巻 6 号 p. 453-456,a1
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    (独)水資源機構千葉用水総合管理所は,千葉県内で5つの水路施設(印旛沼開発施設,成田用水施設,北総東部用水施設,東総用水施設,房総導水路施設)を管理し,農業用水,工業用水,水道用水の安定供給を図っている。これら供給地域は,慢性的な水不足や洪水で苦労してきた地域であり,たとえば,印旛沼開発は,江戸時代の利根川東遷に伴う印旛沼の排水悪化にその端緒を求めることができる。千葉県の各水路施設が地域の要請に応えてきた歴史背景,管理を行っている中で顕在化してきた課題および将来に向けた施設機能保全(ストックマネジメント)の取組み状況について紹介する。

  • 村田 基次
    2013 年 81 巻 6 号 p. 457-460,a2
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/01/10
    ジャーナル フリー

    平成24年7月から施行された再生可能エネルギーの固定価格買取制度を契機として,農業水利施設を活用した小水力発電施設および農業水利施設への電力供給としての太陽光発電施設の導入が進められている。本報は,関東地域において,農業水利施設などの活用により建設された小水力発電および太陽光発電の実情を概観し,今後さらなる導入に向けての課題について述べたものである。小水力発電に関しては,①施設建設費の低減につながる発電地点の選定,②ゴミなどへの対応,③民間資金の導入時の留意事項,太陽光発電に関しては,①適地の選定,②出力の低下,③盗難やいたずら対策などの課題について,事例などを引用して述べた。

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