グリズリアンダー材を農道敷砂利に利用する際の転圧回数や敷砂利厚などの施工基準を定める目的で,新潟県内の12地区において,「転圧回数(0,2,3,5回)」と「敷砂利厚(70,100mm)」を組み合わせた試験路線を設定した。そこでの走行試験の結果,降雨などの影響がない状況においては,転圧を2回以上することで走行性の向上とわだち掘れの低減に効果があること,その効果は敷砂利厚が70mm,100mmのどちらでも変わらないこと,グリズリアンダー材の圧縮率としては転圧前の敷砂利厚に対して20%を見込んでおけばよいことがわかった。また,3地区において供用1年後での経年変化を調査した結果,転圧を2回以上行っていれば路面はおおむね良好な状態を保っていることがわかった。
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