農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
89 巻, 6 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 乃田 啓吾, 木村 匡臣, 浅田 洋平, 謝 文鵬, 松野 裕
    2021 年 89 巻 6 号 p. 377-380,a1
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/03/17
    ジャーナル フリー

    博士課程に進学する学生の減少抑制は各大学にとって喫緊の課題となっている。修士課程,さらに博士課程への進学率低下の要因としては,将来の就職ポストの不安,財政的問題等が注目されているが,そのような外的な要因に加え,進学という選択の心理的ハードルが大きいのではないかと感じている。筆者らは,上記の問題意識から,博士課程の学生を招へいし,ゼミでの発表や質疑を通じた交流を持つことで,学部生・修士学生の進学意欲向上を図っている。本報では,これまでの取組みについて紹介するとともに,招へいする側・される側それぞれの視点から期待される効果を考察する。

  • 申 文浩
    2021 年 89 巻 6 号 p. 381-384,a1
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/03/17
    ジャーナル フリー

    ここ数年,農業農村工学会活動の大きなテーマは「人材確保と人材育成」である。人材育成の主要な場である大学では,少子化社会対策に係わる文部科学省の方針の変化に対応する経営改革や組織改編が推進されてきた。専門分野を超えたカリキュラムの融合により,多様な地域課題に対応できる人材育成の場としてメリットも果たしているが,その一方で課題も多く存在する。本報では,大学内の農業農村工学分野の教育研究の現状と課題を整理するとともに,新設の福島大学農学群食農学類が地方自治体・農業関係機関と連携しながら実施する農学実践型教育プログラムを紹介し,産学官連携による人材育成の可能性と,今後の課題等について報告する。

  • 進藤 惣治, 泉 太郎
    2021 年 89 巻 6 号 p. 385-388,a1
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/03/17
    ジャーナル フリー

    開発途上地域における農業農村工学分野の研究は,現地での課題解決を目的に,フィールドを中心に実施していることもあり,研究者の論文数は他の農学分野に比べ少ない傾向で,論文数を中心に評価されている現状では,評価も高いとは言えない。研究者の評価を高めるためには,現地のパートナーとの情報共有の観点から,英文の論文・報文を増やしていくほか,目標に対する達成度合いを評価する目標管理制度も活用していく必要がある。さらに,農業農村工学会の特徴である,研究者よりも行政や民間の技術者の会員が多いという関係性を生かし,研究者・研究成果を現場技術者に結び付け,社会実装につなげる仕組みを構築していくことが有効と考える。

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