(1) 泥水中に混じている土の容積および重量割合を泥水の比重との関係において求める計算式 (I-1) ~ (I-3) を導いた。これらの式の中にはいっている土の比重Gは, いわゆる土の真比重ではなく泥水を構成している土の粒団に付着している空気をも含めたまま測定される土の粒団の比重を使用すべきである。
(2) 造泥施設へ送り込まれる生土の重量が計量される場合には, 従来のごとく造成輸送される泥水量を測るよりも, 泥水造成のために加えられる水量を測定し, (I-4) 式によって重量濃度を計算する方が容易であり精度も高い。
(3) 実験によって直接求めた各濃度は (I-1) ~ (I-3) 式による計算値とよく一致する。
(4) ポンプシュンセツ船で従来排泥水の含土率の目安として使われている沈降容積割合
h/Hは, 主として粘土を取扱う送泥客土においては全く実用価値がない。
(5) (I-1) ~ (I-3) 式をFig.I-3のような濃度計算尺にのせた。
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