フィルダムの動的解析法は, 目的および手法の違いにより多くのものが提案されているが, 未だ統一的に確立された手法はない。本報告では, 有限要素法を用いた動的解析法について概説している。
形状のモデル化, 入力地震鋤, 材料の構成関係および運動方程式の解法などに, さまざまな考え方があることを示した。また, 最も基本的な手法 (線形応答解析) と, 有効応力法による液状化解析を実ダムに適用した事例を示した。それらを通じて, 解析の目的により, 適用すべき解析法, 解析結果および結果の評価が異なってくることを述べた。また, 動的解析は, フィルダムの振動特性の把握, 耐震性の検討に有効な情報を提供することを示した。
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