農業土木学会誌
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57 巻, 11 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 土地改良の場合
    山本 清和
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1002-1004
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 松本 政嗣
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1005-1010,a1
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農村地域の活性化が現下の重要な課題となっており,まず農村社会の現状および変貌について明確にした。平成元年5月に発表された農政審議会企画部会第2小委員会の「農業構造の改善・農村地域の活性化」を基に,地域社会の活性化へ向けた課題とその対応方向について述べ,さらにこのことを踏まえ,これまで土地改良事業が地域の活性化の面においてどのような役割を果たしてきたかについて具体的事例を紹介する。今後の土地改良事業がこれまでのハード主体の地域開発的な事業から,地域固有の農業や地域の人々の生活に目を向けた,いわば地域振興的な事業へと脱皮していくための具体的な取組みについて述べる。
  • 大久保 寿夫
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1011-1014,a1
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    広域低平地においては,用水と排水を総合した施設管理が求められている。水利施設の総合管理を行うには,水利情報の収集と分析が必要である。一方,高収益をもたらす農業を目指すには農業情報を的確に把握し有利な市場条件を確保することが必要である。土地改良区が従来から行ってきた水利情報の管理システムを核として,農業情報を総合した総合管理システムを構築することが今後の地域農業の振興にとって重要となってきている。土地改良区の本総合管理システムの構築は,土地改良区が,地域の情報センターとなって地域活性化を進める牽引者の役割を担うことを意味し,今後の土地改良区施設管理の新たな展開をもたらすものであるといえる。
  • 親水機能を有する 「農業用水路」 の保全と活用
    渡部 一二
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1015-1020,a1
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    国土の広範囲を覆っている農業用水路の多くは,通水の途中で集落や市街地を流通している。これらの水路は,生活用,観光用,親水用など地域に活用されてきた長い歴史的景観をその空間にとどめている。
    本報では,これらの水路を媒介とする親水機能の有用性に着目して,その機能の領域を解説し,つづいて地理的要因と水路配置の関係性を究明する。
    また,親水空間成立の背景には,利用者が望ましい環境を維持する共同管理組織や知恵が結集されていることを指摘するとともに,将来への展望とその重要性についてふれ,水路活用の諸事業は,集住地を活性化させる基地になることを事例をあげて提示する。
  • 中村 好男
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1021-1026,a1
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    酒匂川右岸地区では,新たなる田園環境づくりが行政と住民とのコンセンサスによって精力的に行われている。高齢化社会を迎えている今日,地域のコミュニケーションづくりに土地改良施設は大いに役立っている例を,開成町の「あじさい農道」で紹介する。さらに,歴史的に繰返された災害の経験の中から住民管理による国土保全思想が培われ,それが酒匂川水系保全対策協議会の発足に生かされ,足柄平野の環境保全に貢献していることを取上げた。また,防災対策強化地域にご指定されている足柄平野では,地域防災のために文命用水が重要な係わりをもっていることを指摘しつつ,地域の活性化と保全に果たす農業用水の役割について考察した。
  • 萩原 隼人
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1027-1032,a1
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    岡山市街地を貫流する幹線農業用水路である西川用水路は西川緑道公園整備がなされたことにより,質の高い価値ある都市公園の先鞭として変貌しているが,地域の活性化の役割を十分発揮すると共に,発展変遷して現在では2.4km,4haの水と緑のプロナードを有するネットワーク基軸として,また水辺レクリエーションエリアの導火線として周辺へのアメニティ施設の誘引効果にも十分寄与している。用水路の長所をいかんなく発揮して資産的,文化的価値は計り知れない。公園の概要,歴史,関連事業,エピソード,21世紀の未来像などを,また今後の水路改修,付加価値の高い土地改良財産も紹介する。
  • 脇谷 武, 渡辺 謙
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1033-1038,a2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    ゆとりと心の豊かさを求め,水と緑の大切さが見直される今日。弘法大師ゆかりの満濃池とその周辺では,水と緑に恵まれた親水空間を利用し,地域活性化の中核として生まれ変わろうとしている。
    つまり,県営満濃池森林公園を皮切りにご農村地域定住促進対策事業を基盤に満濃町カリン広場の開設,まんのうボタルの里づくり,さらに国営讃岐まんのう公園整備計画など県内外から多くの人々が訪ずれる一大リゾート地域への開発整備がなされている。
    そこで,千数百年の永きにわたって農業を支えてきた満濃池と先人たちの苦心や努力に思いをはせながら,これら事業の一端を紹介する。
  • 北空知地区の事例
    北畠 春千代
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1039-1043,a2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農家以外になじみの薄かった土地改良施設群・各地域には営々として整備されてきたダム,頭首工あるいは用排水路などが膨大に蓄積されている。しかし,地域的宿命としてこれら農業用施設の利用はおおむね春,夏の営農期に限られ,遊休期間は実に年間の3分の2に及ぶ。
    遊休期の土地改良施設を多目的に利用することは農家はもとより,地域住民のための社会資本として有効活用ができないか。今回,深川市において,全国でも初めての試みとして「土地改良施設等利活用対策モデル調査」が行われ,農業用用排水路で野菜貯蔵,キノコ栽培の試験と公園緑地,農機材等の格納の可能性が検討された。
  • 山本 茂夫, 西川 和則
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1045-1050,a2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    260年余にわたり,農業経営を担ってきた見沼代用水が,近年,水路の老朽化や都市化にごよる農地の壊廃に伴い,水路の機能が著しく低下し,用水路の維持管理および営農に支障が生じた。このため,農業水利施設の整備を行い,配水システムの確立を図り,農業用水の安定供給と,新たにご利用可能となる水を上水道に転用する農業側と水道側の共同事業として埼玉合口二期事業を実施した。また,水路改修に伴い余剰地が発生したが,この余剰地の有効活用を目的に,地域住民の憩の場としての環境整備を土地改良事業と一体的に実施したのでここで報告する。
  • 岩隈 利輝, 千賀 裕太郎
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1051-1056,a2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    本報はドイツ連邦共和国とりわけバイエルン州が, 連邦およびECにおける『拡大か消滅か』の農業政策に対抗して, さまざまな規模とさまざまな農業経営タイプの農家の存続が不可避であると位置づけ (バイエルン州はECに比較し, 農耕不適地のアルプス山岳地帯を抱え, 農地平均規模1/4), 独自の農業政策『バイエルンの道』をあゆんできた政策手法と, 農村空間の整備について述べる。とくに1976年の農地整備法改正以降「農村開発の促進」,「集落再整備プログラム」など地域格差の是正が農村地域の非農業的特性を最大限に活用し,「自然保護法」や「余暇と保養のための綱領」が農村地域に親自然的な空間を構造的に支えていることを述べる。
  • 安定問題
    菊沢 正裕
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1057-1064,a2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    安定問題とは何か, 極限解析と極限釣合い法 (スライス分割法) との違いは何か, 荷重係数と安全率はどう違うのか, なぜスライス分割法には幾つもの計算方法があるのか, 土の勢断強さとダイレタンシーとはどう関係するのか, 安定計算に使用する土質強度定数を得るにはどんな試験をしたらよいのか, また浸透流がある場合はどう計算するのか, 斜面は地震に対して弱いのか, 安定問題にご有限要素法を使えないのか, スライス分割法に代わる新しい解析法はないのか, あるとすれば何ができるのか。これらの疑問の解消でお役にごたてたい。
  • 蒸発散量の推定法
    大槻 恭一
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1065-1071,a2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    一般に観測されている気象観測資料等 (蒸発計蒸発量を含む) を用いて間接的に蒸発散量を算定する方法の蒸発散量推定法の分類を行い, 各推定法について概説した。まず, 経験モデルと, ペンマン法に基礎をおく組合せモデルに大別し, 経験モデルとして, 湿度法, 温度法, 放射法, 蒸発計法の説明を行った。組合せモデルは, さらに, 湿潤面の蒸発散量の推定法と, 水分状態を規定しない表面からの実蒸発散量の推定法に大別した。湿潤面蒸発散量としては蒸発散位, 基準蒸発散量, 平衡蒸発量, 可能蒸発量について概説した。実蒸発散量推定法としては, モンティース法, 平衡モデル, 補完法について概説した。
  • 松本 洋之介
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1072-1072,a2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 杉山 博信
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1073-1076
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • これからの日本の経済・技術協力
    海外委員会
    1989 年 57 巻 11 号 p. 1077-1078
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 57 巻 11 号 p. plate1-plate2
    発行日: 1989/11/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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