近年, 国際化, 情報化, 高齢化などの形で社会経済情勢が大きく変化し, それに伴い産業構造, 就業構造にも著しい変化が見られる。このことは, 土地改良事業に従事する農業土木技術者についても, 組織構造の変化, 業務内容の分業化・多様化, OA化の進展, 技術継承の非効率化, 労働に対する意識の変化など様々な形で現れてきており, 社会人に対する教育研修の在り方が, 従来にも増して重要になっている。このため, 本報では, 国の農業土木職を主体に始めに教育研究の役割を, 次に労働力の構造や自己啓発の現状を, さらにそれを踏まえた現在の教育研修体系の現状を, そして最後に今後の社会人教育の課題等について考察をしている。
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