親水空間計画とは, 生命体に欠くことのできない「水」と「人」との関わりを秩序付ける計画技術である。「水」は人間または生物を取巻き相互作用を及ぼし合う生命体の環境要素として, 土, 空気と同じように自然環境のなかで位置づけられる。生命体はこうした自然環境の中で, もう一つの外界である社会環境と有機的に結合した二重構造の中にある。
科学技術の発展は, 人間の社会的活動をとくに自然環境との接点において急激に変化させ, ひいては, 社会的活動の構造変化に及んでいる。
計画とは, 計画要素をどのように抽出し, 如何なる価値観で決定していくべきかを明らかにし, 親水計画のプロセスを示した。
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