最近のパイプラインシステムは, 水利用の便からファームポンドの分散多設化および自動化の傾向を強めている。反面, 維持管理の軽減簡素化から, 適切な精度を有する簡便な分水機構の開発が望まれてもいる。そこで, フロート弁を利用したオリフィス形式の分水方式を考案し, 水理解析によりその機能を検証してみた。
本来, パイプラインは需要主導的構造を有するが, 最近の用水管理では, 供給主導を指向しつつある。
本方式は, 構造と管理の一体化を目指したものであり, とくに集中管理を必要とせず, 期別取水量の遵守や流量の均等配分を必要とする地区で効果が期待される。
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