関東地方の泥炭分布は広く, その性質も一様ではない。ここでは主に台地縁部に発達している樹枝状谷の泥炭を対象として, 性質や特徴, 軟弱地盤対策例, 等について紹介するものである。限られたページでは言いつくせないが, 一応次のようなことが判った。
(1) 地層構成が複雑であるとその性質も大幅に異る。
(2) 指数間の相関性はある程度見られる。
(3) 他地方の泥炭と比べ, その性質に大きい差がない。
(4) 下位にシルト層等が存在するため, 改良工法においては, その性質に大きく影響される。
(5) 改良効果は, 鉛直ドレーン, 生石灰工法等は, ある程度の効果が認められる。
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