現在, コンピュータグラフィックス (3D・CG) は, 情報のビジュアル化手段として広く普及している。
特に, 実在しない物を視覚的に表現するのに有効な技術であり, 景観シミュレーションなどに応用される。
農業農村整備においても, 施工前に, 整備後の景観の変化を3D・CGを用いた景観シミュレーションにより視覚化し, 環境への適合性などについて検討することは, 計画・設計の内容に, より現実性を持たせることが可能になると推察される。このことから, 農業農村整備における計画策定の支援技術としてCGの有効活用を模索するために, 農道計画路線の3D・CGを作成し, 動画による走行時の視覚的環境などについてのシミュレーションを行った。本稿では, 上記シミュレーションの結果について, 事例的に紹介し, 今後の積極的な有効活用を期待するものである
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