鳥取県では1982年度に東郷町で農業集落排水事業が開始されて以来, 1999年12月現在, 事業着手率は69%に達している。世は環境時代といわれている。集落排水事業は, 環境と深い関係にある。たとえば, 公共用水の水質汚濁防止, 水資源不足あるいは汚泥の処分場不足などである。水不足には処理水の再利用で, 汚泥の処理にはコンポストによる循環型社会の構築で対応ができないかだろうか。
鳥取県は, これらの問題に1988年以来取組んできた。そして, 現在, 汚泥はコンポストにして市販する段階に至った。
ここでは, 処理水の再利用, 汚泥のコンポスト施用実験およびコンポストセンター建設への鳥取県の取組みにっいて概説した。
抄録全体を表示