寒冷積雪畑作地帯を代表する北海道では, 大規模輪作経営が行われている。また, 畑地では, 湿性土壌の分布割合が大きく, 作物生産力が降水量の多少に影響を受けることから, 融雪期を中心とした圃場排水が必要である。
しかし, 現在, 難透水層を持つ土壌タイプや地形条件の影響により排水不良を呈する土壌タイプでは, 排水改良が不十分であり, 土壌タイプ別の改良方法の検討および整備の推進が必要である。
一方, 大規模経営が原因となり, 耕盤層生成による土層の不良化が, 現在, 問題となっている。そのため, 営農形態に着目した問題点の整理, 改良方法の推進が必要である。
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